ユメノグラフィア、終わるってよ

雎雪待さんと舞元啓介さんのユメノグラフィア体験動画を見て、あたしもユメノグラフィアに行くようになりました。

2020年7月29日。初めてのユメノグラフィアはデスクトップ版で小花てくとさんのところへ。まだ旧カフェ空間の時代だ。緊張していて今となっては何を話したか思い出せないが、とても楽しかったことだけは鮮明に覚えている。それから間もなく、コロナ禍で行われた給付金を使いOculas Rift Sを速攻で購入。今考えても、5万という決して安くはない買い物をよく即決できたな、とは思う。結果的に、その判断は大正解だったのだが。2回目は聖グレイルさんのところへ。仕事の関係で1度キャンセルしてしまったのだが、そのおかげかOculasが届き人生初のVRを体験することに。衝撃的な体験だったし、ユメノグラフィアをより一層楽しむトリガーとなった。

あれから約1年半。回数にすれば20と数回程度と、常連さんに比べればそれほど多い回数ではないが、あたしなりに行ける時には行くようになってた。所謂フリーターというか、アルバイトマンだから収入も決して多いわけではないが、それでも行きたい!と思わせてくれるコンテンツだったのは間違いない。

そんなユメノグラフィアが、あと1ヶ月半ほどでサービスを終了してしまう。このニュースが飛び込んできた時あたしは仕事中だったのだが、しばらく頭の中が真っ白になり何も考えられなかった(丁度ヒマな現場でよかった…)。あたし自身、現在進行形でハマっているコンテンツがサービス終了する、という経験はそれほど体験したことが無く、だいぶ気が動転したものだ。

Vtuberと似ているようで異なるユメノグラフィア。コメントやスパチャ、リプライ等でしか交流ができないVtuberと違って、「実際に話して、交流ができる」というユメノグラフィア。体感としては、「定期的に話したりする隣のクラスの友人が、いきなり1カ月半後に海外へ行くことになり二度と会えなくなる」ようなものだろうか。

メタい話をすると、Vtuberさんが引退したとしても所謂「前世での活動」や「転生して別のVtuberとして活動」を通してこの先も応援することができる場合も多い。

しかし、ユメノグラフィアのキャストさんというのは主婦だったりニートだったり兼業だったりと、これからも何かしらの形で活動ができる方々ではないし、Vtuberと違って転生という概念があるのかもわからない。そもそも配信等をしていないキャストさんだっている。これほど魅力的なキャストさん方と、今生の別れになってしまうのかと考えると、やはり寂しいし悲しい。

しかし、涙流しながらのお別れで誰が笑顔になるだろうか。誰が笑って来年を迎えられるだろうか。

これからの1ヶ月半。お財布が許す限りユメグラに行こうと思う。何度も行ったキャストさんのところはもちろん、初めましてのキャストさんのところへだって行こう。

一人でも多くのキャストさんをことを知り、

一つでも多くの「ユメをもった彼女達のこと」を

一人でも多くの「未来のゲストさんになる筈だった人たち」に

「こんな楽しいサービスがあったんだぞ」と伝えられるように。

あたしはキャストでもなければ開発側の人間でもない、どこにでもいる一人のゲストだ。

それでも、ユメノグラフィアを「これからの未来を形作るサービスの先駆け」だと信じて応援してきたひとりのファンとして、出来ることを出来るだけやりたい。

誰かが言っていたが、「本当の死というのは、誰からも忘れられた時」らしい。

サービスだって始まりがあるなら終わりがあるし、出会いがあるから別れは必然だ。でも、記憶や記録、そして想いというのは誰かが遺して語り継いで、後世へと伝えるものだ。ならば、あたし達ゲストは「ユメノグラフィアを忘れない」ことがサービス終了後にできる唯一にして最大の仕事なのだろう。そうすれば、「ユメノグラフィア」というコンテンツは決して死ぬことは無いのだから。

朝霧いづるさんは「わたしのことを忘れるために、好きなことを見つけてね」と呟いていたが、スマンなそれは出来んよ。楽しいことを見つけた上で貴女達のことをずっっっっっっと覚えていてやるからな!!!!!!!!!好きなことはずっと覚えていられる質なんだそこだけは譲らないね。

長々と書いたし、最後は謝辞を。

ユメノグラフィアというコンテンツを作り運営してくださった田角社長、並びにユメノグラフィア運営の皆様。これまでの短いようで長い期間、本当にお疲れさまでした。これまでに無かったサービスを作り運営し、想定通りの流れにならず今回のサービス終了に至り、恐らく我々以上に、悲しみと悔しさと歯がゆさを感じておられることと思います。

しかしご安心を。皆様が作ってくださったユメノグラフィアという素晴らしいコンテンツは、決して我々ゲストの記憶から消えることはありません。ユメノグラフィアを通してゲスト同士繋がった人もいれば、ユメノグラフィアがあったから暗く沈んだ心の時期を乗り越えられた人も沢山います。

そして何より、ユメノグラフィアというコンテンツがあったから我々は魅力的なキャストさんと出会えて、何物にも代えがたい素敵な時間を過ごすことができました。この場にて厚く御礼申し上げます。

叶うことでしたら、これからも新たなコンテンツの制作を続けていき、新たな「ユメ」の種を作っていって欲しいと思っています。

そしてこれを読んでくださったキャストの皆様。沢山の楽しい時間を、何もにも代えがたいキラキラと輝く時間を提供していただき、本当にありがとうございました。ここでキャストとしての皆様の物語が終わってしまうことは残念でなりませんが、ユメノグラフィアを経て得られた知識や経験を社会で遺憾なく発揮し、今後の人生がより華々しく楽しいものになることをお祈りしております。残りの短い時間を、どうぞよろしくお願いいたします。心残りとしては、カフェ空間に飾ってあるイベント写真の空白を、埋めたかったね。

これを読んでくださったゲストの皆様。突然の発表に心中お察しいたします。先述の通り、あたしも混乱しております(これを書いてて流石に回復はしてきたケド)。しかしどうか、この残り短い1ヶ月半を後悔の残る1ヶ月半にしないでください。初めましてのキャストさんのところへ行くも良し、推しのキャストさんと過ごしこれまでを振り返ったり今後のことを話すも良し。そしてその上で、どうか彼女達のことを忘れないようにしていきましょう。誰も覚えてないなんて、あまりにも寂しすぎるので。そしていつか語り合いましょう。「推しのキャストさんはこんな人だったんだ」「実はこういうことを言っていてさ」とかね。

こんなつもりは無かったけど、なんか色々と書いちゃった。テヘペロ

改めまして、これまで本当にお疲れさまでした&ありがとうございました!

残り1ヶ月半、精一杯楽しませていただきます!




追伸.ユメグラに出会わせてくれた舞元さんと雎雪待さんには、最大限の感謝を。ありがとうございました。

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