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シータモルネクが実現した件

こんにちは、沖縄DMPのTsuーです。

1.アレが戻ってきた……!

 以前、赤緑マゲ型モルネクを紹介しましたが、やはり環境には現れることはありませんでした。(ジョー星を許すな)それ以来私も公認で1度は使ったものの、デッキパワーが高いはずのモルネクが見劣りするハイスピード坊主捲りデッキ『ヘブンズドラグナー』や、受けとスピードがド安定の『カリヤドネループ』、多面展開の鬼『バーンメア』、最速3ターンキル『マーシャルループ』等、従来のモルネクでは勝てず、不死鳥型で運を掴み取るのが主流となってしまった今、モルネクは流石に環境には上がらず、かなり下火のデッキ入りしてしまいました。

 しかし12/8の18時、新殿堂が公表されました……

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ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!

環境のループデッキを筆頭に、憎きヘブンズフォースも禁止カードに……これで先攻ゲーが廃止となり、ここにデュエルマスターズをする権利が皆平等に与えられた(ジョラゴンで思わず叫んでしまった)

そして、殿堂解除の報告も"合計"5枚あるとのこと……

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ガロホ、ホワグリ、サファイアとまた凄く懐かしいカードが許され、特にガロウズホールは多くの人に喜ばれました。


…………ん?

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「φ(゚Д゚ )」

ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!その2

遂に許されたかお前達……インフレの波によって許された『閣×モルネク』のコンビ、これには多くのネク使いが大歓喜!!勿論私自身もガッツポーズ。すぐに構築を考えました。閣の展開力……最強の「連ドラ」がまた見られる……皆がそう思っていましたが……

今のモルネクには、"アレ"が消えていました。

2.《閣×モルネク》が消えた理由

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モルネクが環境たる所以であった最恐のカード『スクランブル・チェンジ』

どのくらい凄かったかというと、「ちょっと遅いけどほぼ確実に勝てる(ヘブフォヒビキ)」といえば伝わるでしょうか。当時はこいつらが強すぎて、寧ろ嫌われていたレベルでもありました。そもそも当時はメタクリーチャーを今程ゴッソリ使うデッキも無く、メタカードも少ない、なんならミクセルもプーンギも居ませんでした。そんな訳で「メンデルスクチェンモルネク」なんてあっさり通っていたらしいです。そんなモルネクは、「モルネクからモルネク」が今以上に殺傷力が高く、半端な受け程度では人が平気で○ぬレベルのハイパワーデッキで、当時のスピード的にも、寧ろ1ターン溜めて確実に閣ループを行うことも難しくはありませんでした。

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当時のサンプルリストがこんな感じ。閣ループもスクチェンも許されてたと考えると、中々末恐ろしいリストですね……

(構築は少しズレているかもしれませんが、ダイハードやモーツァルト、レジェドギ等が入っている型もチラホラありました)

そんなデッキは環境でも大暴れ、許されるはずもなく「スクランブルチェンジ」は2017年7月に登場から1年足らずで殿堂入り、そして2018年3月1日、「バトライ閣×モルトNEXT」も結局《プレミアム殿堂超次元コンビ》として、モルトNEXTの環境時代はここに幕を閉じました……

しかし2020年冬、閣ループが裁定変更によって消滅したことや、環境のスピード等もあり、この殿堂コンビは許されました。とても嬉しかった……。そして「この2枚をどうにかして活かしてみたい……」この一心でまず、構築を練り直してみることにしました。ここから先は、そのデッキが作成されるまでの経緯を記します。

3.《閣×モルネク》を活かしたい!

 まず試しに、今までの『赤緑マゲネク』に閣を突っ込んでみることにしました。

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《永遠のリュウセイカイザー》採用によって閣や銀河の出力を増加させ、カウンターにも強い構築にしてみました。

結論から言うと正直これでもまぁまぁ悪くなかったが…強いて課題を上げるのであれば「閣がなくても変わらない」という事。別にそれならそれで……という感じだが、閣にはモルネクとしてもかなり大きな強化パーツでありプレッシャー、従来の型ではそれを殆ど活かせず、「強化」とは言えなかった……。であれば、これを少しでも改善してみる必要がありました。

そんな中、Twitterを見ながら案を模索していると、こんなツイートがありました


「レッドギラゾーンと閣を合わせた閣モルネクが使いたい」



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《轟く革命 レッドギラゾーン》

このカードは主に『アナカラーデッドダムド』や『赤単バイク』等で使用され、2020年7月発売の「最強戦略!!ドラリンパック」のトップレアカードです。特にダムドでは殿堂された《禁断機関 VV-8》の様な立ち位置として使われ、コマンドの超絶強化であり、かつファンデッカー御用達のカードでもあり、かなりの人気を誇っています。

そんな彼ですが、種族が

「ソニック・【コマンド・ドラゴン】・革命軍」

しかも常在能力として、自身のコマンドは全て【スピードアタッカー・マッハファイター・ブロック耐性】付与との事。

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シシオーやボルドギ or SAが付与されたモルネク→ドギラゾーンになることで閣が龍解、コマンド持ちのバトライ武神にはスピードアタッカー付与、そのまま殴ることが出来る(なんならマッハファイター持ち)面を取りながら大量に踏み倒せるバトライ武神がモルネク一体から産み出される……

(ちなみにシシオーカイザー等を場に置いておくと、次のターンにモルネク→元いたシシオーアタック→ドギラゾーン→バトライ武神というムーブも実現します)

もしやこれ強いのでは……

このカード、カラーはシータ…つまり「火・水・自然」であり、革命チェンジや踏み倒し等を考えると問題は無いが、この【水文明】を有効活用する手段も欲しい…と思いました。これが補完出来れば、ドルマゲドンの封印を剥せるのは勿論、相手の盤面を叩きながら展開する事も可能かもしれないとちょっと思いました。そこで、青持ちのコマンドドラゴン、それがモルネクに入りそうでかつなるべく小回りが効くカード……そんなカードを探してみましたが……まぁそんないいカード……

な       ん       か        い        た

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《ボルシャック・サイバーエクス》

11月発売のスーパーデッキ『蒼龍革命』にて収録されたカードで、同時収録している《蒼き守護神 ドギラゴン閃》との相性がいいカード。火か水のドラゴンから革命チェンジが可能で、相手クリーチャーを退かせる万能カード。文明は「火・水」それでいてなんと【サイバー・コマンド】持ち……

そしてこいつ、名前に【ボルシャック】と付いている……

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これ、中々凄いカードなのでは!?めっちゃ興奮しました。《決闘者チャージャー》の当たりが増え、ドギラゾーンやモルネクの使い回しに適応。「サーチできるドギラゴールデン」と考えたらめちゃくちゃ強いのでは……?!勿論、即採用に。

そして、とある方からのアドバイスによって、こんなカードの存在も把握……それがハチャメチャに凄いカードだった……

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《「祝え!この物語の終幕を!」》

十王編第3弾にて収録されたカード。1ドローし、コスト7以下の火または水のクリーチャーをバトルゾーンに出し、そのクリーチャーに【スピードアタッカー】を付与、そして、ターンの終わりにトップに戻すという呪文。

ついでに【ビビッドロー4】を持ち、最速3ターン目からの発射も可能。

モルネクがSAになる上に、失敗しても次のターンにまた発射可能……溜めるプレイも可能に。しかもこれで出したクリーチャー【デッキトップに戻る】ということは…《奴》にも強く関わってくる。

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 「モルネクといえばボルドギ」

なんとボルドギが夢の確定演出になり兼ねない。レアケースではあるが、これはかなり厄介。モルネク又はサイバーエクスを筆頭にドラゴンをトップに仕込める。確定のボルドギが弱いわけが無い。

ボルドギを抜きにしても、この呪文は色も噛み合う上、出力があまりにも高いことから、採用の価値は十分に有った。


4.シータモルネク、実現

そして最後、1番の問題である「色配分」

元々のモルネクの自然の理想値は15以上(だと思っている)でしたが、3色ともなると流石に難しくなります。それでいて水も入るとなると、どうしても枠がキツキツになります。とはいえ、レッドギラゾーンのおかげで思っていたより枠はありました。

祝え!はスクランブルチェンジの枠と考えて試験的に2枚採用し、新規採用各4枚と、色配分と汎用性、役割を考えた結果、空いた枠は4つ。

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この時点で【自然13 水10】

火はモルネクというデッキタイプなので40ほぼ確定ですが、問題は自然の数。モルネクは《メンデルスゾーン》を最速で打てるものなら打ちたいので、なるべく16以上は欲しいところ。青は最悪マナには不要。祝え!の最大値を考えても良いですが、他は革命チェンジメインなので、この枚数でも正直問題ありません。(4枚もあると、いつかは嵩張るし)

とはいえ、なるべく「シータカラーに近しいコマンドドラゴン」を入れたいところ。そんな中、真っ先に思いついたのはこのカード、しかもかなり良いカードが有りました。

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《姫様宣言 プリンプリン》

2020年8月発売「クロニクル最終決戦デッキ 覚醒流星譚」収録の新規カード。シータカラーのコマンドドラゴンであり、効果も優秀。素でマッハファイターとスピードアタッカー、登場時とバトル勝利時に10以下のサイキックを踏み倒し可能。コスト的に一見ただのカラー合わせに見えますが、彼女にも勿論採用すべき理由があります。バトライやバトガイでの踏み倒しも勿論ですが、主に「ボルドギの当たり枠」として……

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一方は「フリーズ&1ドロー」

一方は「ワンチャン除去」

一方は「マナブースト&マナ回収」

相手の過剰打点を作ってアタックした際の期待値が、モルネクとサイバーエクスと更に、このカードも含まれることになりました。

また、モルネクが少々苦手とするロングゲームにも幅広く対応可能で、特にリュウセイガイアによるマナ回収も可能。今まで取り出せなかったマナゾーンの切り札が遂に無駄では無くなることに成功。

 極めつけはバトライバトガイからめくれた時の強さ、レッドギラゾーンをマナから回収して布陣全て再起動……不要であったボルドギやエクス等を再度回収も可能……モルネクにここまでの器用さを与えていいのだろうか、カードパワー溢れるこのデッキタイプのマナ回収が弱いわけが無い。この器用さから採用に至りました。



余談ですが……


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モルネクがEXターンを取れる事も有るとかなんとか……



そんな訳で、完成したリストがこちら

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『シータモルトNEXT ー祝え!バトライモルネクの再誕を!ー』

【自然16 青13】

 昔断念したデッキがまさかここまで面白カッコいいリストになるとは思いませんでした。採用理由とカード解説については、まだ実践であまり試していないのでなんとも言えませんが、以前の構築より器用かつ豪快になったのは間違いありません。それでいて受けも多めの構築になり、かなり満足しています。昔から好きだった連ドラが、こうしてまた形を取り戻せた事はとても嬉しいです。

長ったらしく語ってしまいましたが、このリストは私が実現したかったデッキタイプが形になったという事を記事として出したものです。環境に強いかどうかは、試していないのでオススメにまではまだ至らないかと思います。ですが、この構築に興味を持ってくださったのであれば、是非参考、又は改良してみて試してみてはいかがでしょうか。

ここまでご閲覧頂き、ありがとうございました。

Tsuー

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