教え上手は営業上手?営業苦手なクリエイターにこそ、教える仕事は向いている!

教えるスキルがあれば、あなたの人生はもっと思い通りにいくかもしれません。


例えば、いつもの道を歩いていたら、向こうから来た人に道を聞かれたとします。その人は、あなたがよく知っている場所までの道順を教えて欲しいと言いました。何と言って説明しますか?


「ここをまっすぐ行って左に曲がってまた左に曲がって、その先を右に曲がったところです」
これでは伝わらない確率が高いですよね?ですが、教え方次第でわかりやすく説明することができます。


「このまま100mほどまっすぐ進んで、○○という交差点を左に曲がって、進んだ先の角にコンビニがあるのでそこを右に曲がった先の3階建てのビルの1階です」


と説明したら、目的の場所にたどり着ける確率はグンと上がります。どちらにしても道順を教えているのは一緒なんです。
さらに、言葉だけでなく、その場で簡単な地図を書いて一緒に渡してあげたらどうでしょう?もっと確実なのは、現地まで一緒に行ってあげることです。
もしあなたが、遅刻することができない状況で道に迷っていた時に、教え方の上手な人に道を聞くことができたら、ものすごく感謝するのではないでしょうか。


もうひとつ例題。

シングルマザーで、子供が小さくてもできるライターの仕事について、教えて欲しいと相談されました。どう答えますか?


「ブログ始めて、その後クラウドソーシングで仕事探してみたらいいんじゃない」


こう言ってみました。
とても不親切に感じます。これではこのシングルマザーは、やっぱり在宅で仕事するのは無理かも・・と思うことでしょう。なぜなら、ブログってどうやって始めたらいいの?クラウドソーシングって何?と言った具合に、在宅で稼いでいる自分の姿が想像できないからです。ですが、教え方次第で結果を変えることができます。


「自分の興味のあるテーマを選んでブログを始めてみたらどうかな?アメブロでもnoteでもライブドアブログでも、どれでもいいからまずは自分が書きたいと思うテーマに近い、他の人のブログをのぞいてみたらいいと思うよ。読みながら、「ここをもっと読みたいとか、こんなことも書いて欲しい。」

と言った部分があればそれについて書いてみたらいいんじゃないかな。書くことに慣れてきたら、クラウドワークスとかランサーズというクラウドソーシングサイトに登録して、初心者でも応募できるお仕事からチャレンジしていったらいいよね」
と言われたら、やるべき行動がはっきりしているので、やる気になります。


教え方の良し悪しで、相手はやる気をなくしてしまったり、逆にやる気を引き出すことができます。そして、結果が出てくると教えてくれた人に感謝したくなります。

実は教えるという行為は、誰でもが日常茶飯事でやっています。親が子供に対して、上司が部下に対して、友達が友達に・・。また、教える場所も直接教えるだけでなく、今はオンラインもあるし、SNSを使ったり、本などのメディアを通じてなど、ありとあらゆる機会で、私たちは教え教えられています。にも関わらず、多くの人が教えるスキルについて、あまり注目していないのではないかと感じています。

それはなぜかというと、教える仕事をしている人でも、教えるスキルについて深く考えたことがないからではないかと思います。

私自身も、最初の頃は教えるスキルについて考えたことはあまりありませんでした。元来私は教え好きな性格で、会社で後輩にデザインを教えたり、趣味で始めた太極拳の教室を主宰したり、副業でスマホ講師をしたりしてきました。しかし、最初の頃は自分が教えたいことを、自分の言葉でただ話していただけに過ぎなかった気がします。だからでしょう。生徒たちに結果が出たとは言いがたい状況でした。でも、当時の私は自分の教え方がイマイチで、生徒の結果が出ないなど、全く気がついていませんでした。

それに気づいたのは、自分で始めた太極拳教室と副業で始めたスマホ教室の講師としての体験でした。最初の頃は、とにかく専門知識を向上させて、生徒を集めさえすれば教室は成功すると勘違いしていました。
しかし、こちらの思惑とは違い、せっかくきてくれた生徒なのに、なかなかリピートしてくれません。何が悪いのかわからず、講師業に自信を失いかけていました。

そこで、とにかく考えつくサービスを全部片端からやってやれと思い、実行していきました。それでも相変わらず生徒は増えず、気持ちばかりが沈んでいきます。もうこうなったら生徒に聞こう!と。今更ながらのタイミングでしたが、生徒に聞いてみました。すると、私が想像もしていなかった、思いもよらない答えが返ってきたのです。

「太極拳って拳法なんですか?何に効くんですか?」。「教室ではわかった気になるんですが、家に帰ると全部忘れてしまいます」


そこで、どうしたら太極拳を知ってもらえるか?難しい動きをどう覚えてもらえばいいのか?そのためにわかりやすく説明するにはどうすればいいか?自分でできるようになるためにはどう教えたらいいのか?といった、わかりやすくより実践的な伝え方について考えるようになりました。また、生徒との距離をもっと縮めて信頼してもらえるような行動も増やしていきました。
すると、少しずつですがリピートしてくれる生徒が増えていったのです。そして、生徒が増えると同時に、とても嬉しい体験も増えていきました。


それは、生徒から「先生ありがとう。今日きてよかった」と感謝されるようになったのです。

こうして、私はわかりやすく教えてくれる講師として、行列のできる教室を作ることができました。そしてある時、気づくのです。「教えるスキルが高いということは、自分のサービスや商品もわかりやすく伝えることができる。またファンを作れる講師は、相手から信頼してもらうためのコツを知っている。ということは、これは営業にも使えるのではないか?」と思ったのです。


そもそも私の本業は、出版プロデューサーです。しかし、今までは営業が苦手で、長く開店休業状態が続いていました。正直、副業で始めた講師業をやめられないような状態でした。しかしこの教えるスキルを高めたことで、苦手だった営業が得意に変わり、なんと1日で28万円売り上げることができるほどになりました。
今、営業が苦手でパッとしないフリーランスのデザイナーやイラストレーター、ライターのあなた、生徒が増えず悩んでいる講師のあなた、これから講師を始めたいあなた。そんなあなたに、私が6年間かけてようやく気づいた、営業苦手から得意に変わった瞬間を伝えたいと思います。私はつい昨年まで、営業苦手で仕事がなくパッとしないフリーランスでした。しかし、教えるスキルを営業に応用できることに気づいてから、道が拓けてきた気がします。あなたには、私のように頭が禿げるほど悩んでなど欲しくありません。このnoteを読んでくださったあなたにも体感してもらえたら嬉しいです。
ぜひ、営業苦手を克服して、営業得意と言えるようになってください。

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