カナダは偏差値もなければ学校に入学するために試験、大学のランクすら存在しません。
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私のクラスの担任の先生はUBC(University of British Columiba)卒業で、大学の世界ランキングでは東京大学よりも上位にある大学です。それなのに、入学試験もなければ成績で落とされることもない。ただただ、「入学できる定員いっぱいになったら入れない」
その言葉が今日まで印象深く残っていました。
(大学ランキングは、優秀な学生の評価だけではなく様々な視点からの総合評価だそう。※ネットでの情報によると。)
実は過去に、カナダでも大学に入るための入学試験があったそう。どうして今は存在しないのか?その理由が知りたくて一心に先生の話に耳を傾けました。
理由はこうでした。入学試験という強烈なストレスの中狭き門を競って勝ち抜く試験のスタイルだと、普段良い成績をとっている生徒たちの60%が、入学試験で成績が悪くなったそうです。
なので、その人の持っている力を競争試験では測れないという結論に至ったそう。(なんて合理的で妥当な結論!)
それに、2時間にわたるこの入学試験のような試験を社会人になり会社で働くようになってから受けることは2度とないし、試験のために必死になって勉強することが「実社会に出た時に仕事で成果を出せるのとイコールではない」という事実に気が付いたからだそうです。
それよりも、何週間、何年にもわたるタスクを粘り強くやりぬくプロセスを学ぶ方が仕事に直結するという政府の判断で、「クラス内でのワークが評価される」形式に評価の仕方が変更になったそうです。
このスタイルだと、どの人にもチャンスは平等にやってくると思うし、思考力、問題解決力を身に付けて大学に入り、社会に出るのはとっても有効ですね。試験って、生まれ持った記憶力が良い人の方が絶対的に有利。個人の努力を超えている部分で測られることに不公平感を感じたことがあるので、なんて素敵なの、と話を聞いて嬉しくなった。
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大学のネームバリューという概念はカナダにはないし、どの大学を出たのかを誰も気にしないそう。仕事ができるかどうか、ただその一点だけを気にするんだよ。
さすがカナダ!!!と心の中で拍手を送りながら先生の話を聞いたのでした。
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