見出し画像

フリー活動でのお仕事▶︎①上司タイガーマント


人生初めての【フリー活動】で受けたお仕事についてまとめます!

初めての事でとても緊張しましたが、お仕事を通して感じた事や学んだ事を書いていきます。長くなりますが、服作りについても触れているので、是非最後までお付き合い下さい!


①仕事を受けてから、製作までの流れ
②製作を通しての気づき


①仕事を受けてから、製作までの流れ

画像1


正直SNSは苦手なジャンルでしたが《一歩踏み出したい》と思い、9月にAKIというアカウントを作り活動を開始しました。その後、SNSを通してセミナーがあるという事を知り、参加をしてみる事に。

アパレルデザイナーと自己紹介した時に、上司ニシグチさん(@jyoushi_n )から「マントって作れますか?」と聞かれたのが、このお仕事の発端です!その日はマントを作る事が出来ます!っていうお話までしました。

その1週間後、好奇心と勢いで《ロケット石橋》というアカウントを作り、上司タイガー(@jyoushi_t )から直接、ご連絡を頂き製作する事が確定。タイガーの新しいマスクやビジュアルを見せて頂き、製作がスタートしました!

画像2

作るにあたって《初めて服を作る人は、どうしたらイメージしやすいかな?》と考え、お仕事が確定したその日に生地屋の偵察に行き、そのレポートを送りました!タイガーマントとは関係ない付属などもありますが、とにかく先ずはイメージが大事。日頃、アパレルデザイナーとして市場調査のレポートを出してるので、それの応用版って感じです(笑)

画像3

画像4

デザインはニシグチさんから頂いているので、それをどう形にしていくかの方向性について。使用する素材イメージと縫製についてのザックリと固めていきます!

画像5

テキスタイルのイメージ&試作を進めている間に、パターンメーカーの親友にパターンの依頼。1回目トワルチェックでは、全体の分量は良いが肩の位置が定まらない、衿の位置が安定しない、等の修正箇所を吟味。自分が考えている素材も相談したり、二人三脚でイメージを膨らませていきます!

トワル=服のパターン(設計図)を引いたのち、形を確認する為のもの。シーチング(ベーシックな綿の生地)を使って、仮縫いした服です。

画像6

パターンの修正をしている間に、生地の模索をしていると色んな問題が発覚!フェイクレザーでカットワークした見本が、1週間後見るとシワシワに・・・。これでは残念な仕上がりになってしまうと思い、テキスタイルを変更。マントに合う素材にオリジナルプリントする方向で再度調整!

また、冷静に考えるとフェイクレザーのマントは重い。生地には《目付》という重さの基準になる数値があるのですが、生地屋にその表記はほぼありません。意識し忘れないようにしないといけないな、と学びました。

服作りに大切な事は、
※点で確認するのではなく、全体がどう見えるかを想像する事
※依頼主がこのアイテムをどんなシチュエーションで着用するか想像する事

服作りは工程が多く、ついつい点に目がいってしまいますが、あくまでも全体がどう見えるかを意識して進める事が大切です!

画像7

オリジナルプリントが予算内で出来る確認が取れたので、プリントする柄の作成。自分なりに3パターン作成して、ニシグチさんにいざ相談!

画像8


ニシグチさん、とってもレスポンス早い上に沢山褒めてくれて、凄く嬉しい中間報告になりました!

画像9

画像10

タイガー柄のオリジナルプリントの作成。ミスが許されないので、とても緊張しました。会社では100回以上プリント依頼していますが、実費で依頼する緊張感はこれが初めて(笑)たった3メートルの生地に緊張したので、会社の外で仕事をするって、同じような作業でもこんなにも違うのか・・・と改めて感じました!

画像11

プリント依頼時に注意した事について追記になります!タイガー柄の実寸がどれくらいが良いのかを、実際に体に合わせて確認。思った以上に大きいピッチにしないと、映えないな・・・など色々悩みました。
後ろ中心線の柄は絶対に合わせたかったので、柄の型入れは何度も確認。
どんな風に柄合わせをするか決めてから、プリントの進行に進みました。

また2回目トワルチェックでは、衿の形状を再度調整。シンプルなマントというアイテムでも、拘れるところはトコトン確認!

画像12

画像13

画像14

柄の《型入れ》について図説してみました。どんな風に柄合わせするかの考え方になります。今回は生地が希望より少ない中での裁断だったので、めちゃくちゃ真剣に考えました!

画像15

やっと裁断!後ろ中心の柄がピッタリ合って、超興奮しました!!縫製はパターンメーカーの親友にしてもらい、私は裾まつり担当。デザイナーだけでは良い服は到底作れません!パターンメーカーさん、心底尊敬します!

これで、長い長い製作期間が終わり
なんですけど、最後に大切なマント止めについてです。


私の母が彫金のお習い事をしてるので、サプライズとして《超オリジナルマント止め》を作ってもらいました!

画像16

画像17

画像18

画像19

https://twitter.com/RocketIshibashi/status/1232439794354905088?s=20

1枚の真鍮の板から綺麗に切り出し、丁寧に磨いてもらった1点モノです。こういった付属の出来栄えが、全体の出来を左右するキーマンになります!


そして来る4月4日!クリエイターキングダム当日!
上司タイガーにマントを着用して頂きました!

画像20

画像21

凄く似合っていて、感動!!時折聞こえるマントのバサって音も良い感じでした!
鷹野さんとのメインバトルに合わせて着用頂けた事も感動。クリエイターキングダムという激アツなイベントに、違った角度から参加できた気がして嬉しかったです!!実際に登壇時に、「ロケット石橋が作ってくれた」と紹介頂き、胸アツでした!


②製作を通しての気づき

ご依頼を頂いてから製作までの間、とても緊張しましたが、作って良かった!と心底思いました。満足いく可愛い作品がお嫁に行き、嫁ぎ先でも良く思って頂ける喜びは格別です。
かつてのクラスメイトと一緒にモノつくりをするというのも、学生の頃に戻ったみたいで楽しかった!いつか私がディレクターで親友がモデリストになったら、絶対楽しいじゃんって夢を語り合う事もできました。青春再来です!

着てもらう人の事を想像するというのも、経験しないと気づけない事でした。《コスチュームでありながら、一般衣料の考え方で作らなくてはいけない》大切な事を学べました!

交通費や送料など細々とした出費が意外と掛かっている、というのもリアルな体験。会社のように経費で落ちないお金が沢山あるので、生きているだけでお金が無くなっていく(笑)会社の有難さに気づく事が出来ました。

これは今後についての課題ですが・・・
平日の仕事終わりには中々手を付けれず、基本週末の作業になってしまいました。なので完成までとっても時間がかかっています。今回のようにかなり納期に余裕がないと、ゼロから作るのは難しいなと気づきました。また作っていると、どうしてもクオリティが高いモノにしたいと欲が出まくってしまいます。今は社会見学のノリで心行くまで製作していますが、もし本格的に仕事を取っていくとなるとこんな甘っちょろい考えでは毎月赤字です(笑)

本業では低価格・大量生産の商品を担当しているので、せめてプライベートでは思いっきり好きな風に作りたい!と活動していますが、松竹梅の段階別の考え方を作らねば・・・と課題も感じています。 

あと、これについては自己分析の内容になりますが、私は[服とは違う畑の方と相性が良いのかも]と感じはじめました。学生の頃に遡りますが…ファミレスでバイトしてた時の事を振り返ると、店長に結婚式の余興用衣装作ったり、ママさんにがま口の作り方教えたり、女子大の子の学祭衣装作ってあげたりしてました。実際に今やってるフリーでのお仕事も、飲食店のユニフォームです。きっとそれは、私自身からトレンドキラキラ感が少なく(笑)、ゆるい感じが影響してるのかな?なんて感じてます。私だからこそ、出来るお仕事があるんじゃないかなって思うし、それを目指していきたいな。


長く反省してしまいましたが、とにかくデビュー1作品目が、こんなにも最高な形でお披露目できた事に感動です!

クリエイターキングダムを通して、マントへコメントして下さった皆様、本当にありがとうございます!YouTubeのコメント欄がマントで盛り上がった時は、最高に嬉しかったです。Twitterでもコメントを頂く事が多くて、凄く嬉しかった!こんな風にご縁が繋がっていくのが一番の収穫です!

タイガーマントをキッカケに、次のご縁が広がる事を期待して、このnoteを締めます!

以上!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?