見出し画像

「DESIGN CAMP @奥大和 」とは?

奈良県南部東部地域(奥大和地域)は、日本はもとより世界に誇れる歴史文化と、それに付随した食文化・暮らし・知恵が根ざしている地域です。

昨今、アジア地域との連携を言われて久しいのですが、依然として両者の距離は遠く、海外の展示会などに出展しても一過性のつながりで終わってしまう状況です。

そこで、アジア各国で活躍するデザイナーと、奥大和地域を拠点に活動するデザイナーや、ローカルに興味のある国内デザイナーが、共同生活を通して地元事業者に寄り添い、国を超えたデザイナー同士が提案を一緒に考えていく過程で、相互の暮らしや文化について深く理解し合う仲間(共同体)となることを目指すプログラム「DESIGN CAMP @奥大和(デザインキャンプ奥大和)」を実施することになりました。


地元事業者も、彼らと交流することによって、「いつか世界へ、アジアへ。」と具体的な消費者をイメージしてアクションを描くことを目的としています。

本プログラムの最大の特徴は、ただデザインだけをするのではなく、前半3日間は事業者のもとに滞在するところにあります。

国内のデザイナーと、アジア各国のデザイナーが、1名ずつペアになって各事業者の元へ滞在。商品の製造現場に入り、共に汗をかいたりすることによって、どのような人たちが、どんなプロセスを経て商品を生み出しているのかを身をもって体験します。

さらには、事業者の元へ3泊のホームステイも実施。これにより、商品や会社のことだけではなく、その背景にある人の暮らしや土地の歴史、想いやこだわりなどもしっかり理解することができます。

国内ではまだ珍しいデザイナーズ・イン・レジデンス形式をとることで、デザイナーの傾聴スキルにより事業者の本当の価値に光を当て、それをデザインの力で明示的にまとめて伝わるものに昇華させるという、先進的なプログラムです。