BUG続唱における3ターン目のアクション選択

先日、友人とフリープレイをしている中でプレミがあったので戒めも兼ねて書きます。

【前提条件】
・現在は自分の3ターン目
・相手はRUGデルバー
・相手の戦場は秘密を掘り下げる者、volcanicisland、tropicalislandそれぞれ一枚ずつ
・自分の戦場はundergroundsea、bayouそれぞれ一枚ずつ
・自分の手札は断片無き工作員、最後の望みリリアナ、不毛の大地がそれぞれ一枚ずつ

相手のマナ基盤が少し記憶が曖昧ですが概ねこのような状況だったと思います。
この時、このターンに唱えるべきは断片無き工作員か最後の望み、リリアナのいずれであるか。

【実際の行動と結果】
断片無き工作員を唱えて、続唱が解決されました。祖先の幻視がめくられましたが、目くらましによって打ち消され、断片無き工作員のみ解決されました。

Q:何故断片無き工作員から入ったか
A:BUG続唱は3t目、4t目が一番強くアクション出来る構築になっています。(マナコストを2マナ、3マナメインに据えており、3t目に3マナの呪文×1、4t目に2マナの呪文×2と唱えるのが基本戦略となるため)
そのため、3マナの呪文は3t目に一番プレッシャーの強いものを選択するのが最善であることが多く、今回のケースでは確実に2アクション取れる断片無き工作員の方が盤面への影響が大きいと考えました。また、断片無き工作員→突然の衰微の流れは打ち消しの心配がなく、いずれも4枚ずつ採用しているため、比較的3t目に狙えるアクションとしては安全なプレイだったことも断片無き工作員から入った理由です。今回のケースでは突然の衰微がめくれなかったので運頼りな部分ではありますが…
実際は、断片無き工作員しか残らず、次のターンに変身したデルバーを止めることが出来ずそのまま敗北しました。

【他の選択肢】
最後の望み、リリアナから入っていた場合でも、目くらましを打たれていたので3t目はいずれの場合でも強い盤面は作れませんでした。
ただし、リリアナから入れば概ね次のターンは目くらましをケアしながら断片無き工作員を解決出来ており、タルモゴイフや祖先の幻視に繋げられていた可能性が残っていたとも考えられます。
一方で、上述の通り突然の衰微がめくれた場合は3t目に断片無き工作員を唱えた方が強く、またBUG続唱は打ち消し呪文は積極的に踏んでいく必要があり、目くらましは予想が出来ていてもあまりケアしない方が強いことが多いことが難しい判断になります。(続唱でめくれた時のことを想定した都合上、殆どの打ち消し呪文が採用出来ず、打ち消し合戦をしては負けてしまうため。打ち消し呪文は持っているのを分かっていてもプレッシャーの強いカードを継続して唱えていずれかを定着させる方が勝てるケースが多いです。)

纏めると、3t目にそれぞれのカードを選んだ場合のメリットは以下の通りと言えます。

≪断片無き工作員≫
・突然の衰微がめくれた場合の無駄が少ない。
・確実に2アクション取れる。
・次のターンに目くらましをケアした状態で最後の望み、リリアナを唱えられる。
≪最後の望み、リリアナ≫
・変身前であればプラス能力で秘密を掘り下げる者を除去出来る。
・PWの性質上、早く置いた方が起動型能力を多く使えるためその後の展開が少し有利になる。
・次のターンに目くらましをケアした状態で断片無き工作員を唱えられる。
また、上述の前提条件だけで考えれば、不毛の大地をセットされることを鑑みると黒黒を確実に出せるのが3t目だけだったこともリリアナを優先すべきメリットと言えます。

太字の2点のことを踏まえると、リリアナを使用するタイミングは明らかにデルバーが変身する前の方が強く、また早い段階で着地させた方が良かったのですが、採用枚数が断片無き工作員は4枚であるのに対し、最後の望み、リリアナは1枚しか採用していないため慎重な判断をしてしまいました。打ち消しはケアせずにプレッシャーを与えていくべきだという観点からも、この選択は間違っていたと言えます。
断片無き工作員→突然衰微という流れを引き当てられた経験が多く、成功体験に引きづられていたのも否めません。続唱は不確実性のある能力なので、特定のカードが唱えられることに依存したプレイはミスに繋がると改めて感じました。

ここまで後から振り返ってみると当たり前の判断が出来ていなかっただけのように感じますが、対戦中は中々気付けず、また続唱のランダム性を加味する点がより判断の難しさに繋がっていたように思います。
3t目に断片無き工作員から入るかPWから入るかは、採用するPWこそ違えどBUG続唱を使用していれば必ず立ち会う場面になります。今回の件を戒めに、3t目のアクション選択の精度はもっと上げていけるよう腕を磨こうと感じました。
メモのような考察になりましたが、今回はここまで。ありがとうございました。