『静寂の暴力』ー静寂の中の喧騒ー

 三期生楽曲『静寂の暴力』が6月14日に公開されました。
1月に咲き始めた櫻坂46の三期生は『夏の近道』で明るく開花。
新曲『静寂の暴力』は、明るい『夏の近道』とは対照的な楽曲となっており、とてもゾクゾクしました。

 「静寂」という言葉にスポットを当てた今回の楽曲。
 櫻坂46には『無言の宇宙』という楽曲があります。ここでは、「”静寂”は美しい」と歌っています。一方、『静寂の暴力』では「”静寂”は暴力」と。
 2つの楽曲は相反することを歌っているように感じられますが、「静寂」とリンクしている対象がそれぞれ異なっていると、私は思います。『無言の宇宙』では「静寂」を「恋や愛」に、そして『静寂の暴力』では「孤独」にリンクさせているように感じました。
 人は時に孤独になり、その孤独に恐れます。私もその一人です。孤独と日々戦う人々に寄り添う、そんな楽曲こそが『静寂の暴力』だと思います。
 
 そして、公開されたMVのパフォーマンスは圧巻そのものです。今までの櫻坂46にはなかったようなダンスがさらに開拓されたのです。しかもそれがまだ入って間もない三期生によって。櫻坂46の未来はまだまだ明るいです。(あのパフォーマンスは芸術の都・パリで大爆発すると信じてます。三期生も帯同?できますように)
 また、MVからは、前述した「静寂」を表現しつつ、「孤独」からもがくようなパフォーマンスが感じられました。この『「孤独」からもがく』からは、「静寂」の対義語である「喧騒」が垣間見えました。メンバー各々がもがき、それが一つの大きな喧騒を生み出しているように感じました。喧騒を作りだし、パフォーマンス面でも静寂から救ってくれていると。
 
 歌詞の秋元先生、パフォーマンスのTAKAHIRO先生、様々な可能性を見せてくださるお二人は本当に素晴らしいです。


 ここまでは重めの感想になってしまいました。ここからは軽めの感想を述べたいと思います。
 
 この楽曲は本当に心に沁みますね。もし、披露するところを観ることができるのであれば、ペンライトも振らず、コールもせず、そして目を瞑ってただただじっくり聞きたいです。しかし、パフォーマンスも良いので、そのパフォーマンスをこの目に焼き付けたいというジレンマ。非常に悩ましい…と早くも困っています。
 また三期生ドキュメンタリーで、歌の先生から「まだまだ」というような事を言われていたあの三期生が、こんなにも歌がメインな曲を与えられたことに驚きました。成長力の速さは若さゆえか。まだまだ成長して欲しい限りです。
 そして、なんといっても理子ちゃん!!こんな難しいパフォーマンスも踊れるようになって、ほんと偉いね!!という気持ちです。とても元気をもらえる存在です。ありがとうございます。

山下瞳月を筆頭に三期生が魅せた新せ界

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