リンパという言葉は一度くらい聞いたことがあると思います。
そしてマッサージやストレッチの世界では必ずと言っていい程、「リンパが詰まっているのでリンパを流しましょう！」と言われ続けてます。
う〜ん。……本来はリンパは流れるものであって流すものではありません。
血液は心臓が絶え間なく動いているので流れていくのですが、血流が悪いからって心臓が動いている人にいきなり心臓マッサージはしないですよね？
もちろん血液の流れが悪い指先や足先はあります。
ではリンパ液はどうなのかというと、実はリンパ液は絶え間なく流れているわけではないんです。
リンパの流れが悪くなることもあれば詰まることもあります。
本当に詰まったらリンパ浮腫といって、腫れ上がったように浮腫んだ状態になりますから。
だからといって、筋肉を揉んだり押したり伸ばしたりしてリンパ液を流さなくても、流れる機能を高めてあげればいいんですよ。
リンパ液をポンプしているのは筋肉なので、筋肉を動かさなければなりません。
テキトーに体を動かせば多少は流れは良くなりますが、筋肉が硬い状態だとポンプ作用の機能も悪いだけですからね。
だからそこポンプ作用をより良くしてあげるんです。
筋肉を動かしリンパ液をポンプして流すのではなく、ポンプ作用そのものを向上させて流れを作っていく。
その上で筋肉を動かすとより流れるようになるんです。
ポンプと聞くと、老廃物などを押し出したり流すというイメージが強いかもしれません。
でもポンプというのは吸収と排出、という意味でもあるので"吸収"の機能も高まります。
なぜリンパ液が大事かというと、リンパ液の中に新しい栄養や酸素が入っていて、ここで前回の"栄養の吸収"に繋がるんですよ。
筋肉を柔らかくして"吸収"の機能も高めていくから、栄養の吸収ももっと良くなるんです。
流れる機能を作ってあげるから老廃物などを排出し、新しい栄養素が体の隅々まで行き届くということですね。
なので"リンパを流す"という行為に吸収はありません。
排出も大切ですが吸収も同じくらい大切にしなければならないんです。
“流す”と“流れを作る”は全く違いますからね。
さとう式リンパケアって本当にスゴい。
ではまた。
すべての出来事には理由がある
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