見出し画像

【皮膚科専門医試験対策】専門医の新制度と旧制度とは?

デルマ侍です。皮膚科専門医試験対策情報、絶賛更新中です。

専門医制度は最近新制度に変わっていますが、皮膚科専門医試験を受けるにあたっての違いについてを解説します。また、なぜか皮膚科専門医試験のこれまでの過去問には、専門医制度自体に絡んだ出題がでることがあるので、制度の理解は非常に重要です。

前回は皮膚科専門医試験の合格者と不合格者の得点の違いについて書きました。ボーダーラインがどのあたりなのか、などを探ります。

専門医の旧制度とは? 学会認定専門医制度のこと

皮膚科以外にも内科学会だったり、呼吸器学会、糖尿病学会、外科学会、美容外科学会などいろんな学会が乱立しており、

また専門医の資格、制度自体も学会独自に決めており、いってみればめちゃくちゃ、統一されておらずばらばらでした。

それじゃいかん!と動き出したのが2013年。「専門医制度のありかた」についてお偉いさんが動き出すことになります。

旧制度は、各学会がそれぞれ定めていたものなので、学会認定 ともいいます。

専門医の新制度とは? 機構認定専門医制度

いろいろ紆余曲折あり、いろんなことがあり、学会ごとにも賛否両論いろいろありました。詳しくは調べてみてくださいね。ここでは大事なことだけ。

皮膚科は2018年4月より新専門医制度での専門医取得にむけての流れが開始しました。新専門医制度は、学会だけじゃなく、日本専門医機構という、各学会の専門医の資格、制度についてとりまとめるオーガナイザー的役割で設立されました。

このため、新制度は 機構認定、ともいいます。

旧制度では初期研修医の時に皮膚科学会に入会し、かつ皮膚科を研修すると1ヶ月カウント、皮膚科以外の研修月も0.5月カウントと、人によっては早く、医者8年目を待たずして専門医試験が受験できる状態でした。

しかし2018年4月からの研修では4月にヨーイスタート!と足並み揃えて研修がスタートすることとなりました。

制度が変わって試験を受けることができるタイミングに変化

皮膚科の専門医試験は「5年以上皮膚科の研修を積んだ」のちに受験できることになっていました。旧制度では、受験する月の前の月、までに5年間をきっちり終えることが必要でした。

そのため、旧制度では多くの先生は初期研修医2年、皮膚科5年を終えて、医者8年目皮膚科6年目の夏に受験していました。(2020年から皮膚科専門医試験の日程が秋の11月に変更、2022年以降は12月になることが決定、マガジンにまとめていますのでご覧下さい。)

新制度からは5年目の終了前、具体的には冬12月に試験を実施し、合格できれば皮膚科6年目医者8年目から晴れて皮膚科専門医、というようにスケジュールが前倒しになりました。

そもそも皮膚科は専門医取得までに5年間という、他の診療科の専門医制度と比べるとかなり長い専門領域での研修期間が必要だったため、半年、年度でいえば1年度分早まるのはかなり大きな違いです。

2022年は旧制度と新制度受験者が合流

2022年は2017年(か、それ以前)から満5年間旧制度で研修した受験生(皮膚科6年目以上)と

2018年から5年弱 新制度で研修した受験生(皮膚科5年目)

が合流する年になりそうです。試験難易度などに変化があるか、注目です。

おわりに

制度のこと、変化も多いし、わかりづらいし・・・で頭がこんがらがりそうになるかもしれません。

すっきり仕組みについて理解して書類準備、試験勉強に励んでいきたいです。

お読みいただきありがとうございました。

2021年の試験日程は正式発表されました!まとめました。

2022年以降の試験日程についてはこちら。

こんな記事も書いています。

過去の試験日から合格発表までの日程、どれくらいで合格通知がくるのか、についてまとめました。

書類審査5について、まとめました。他20人程度の書類審査結果と合否をまとめました。

デルマ侍。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?