皮膚科専門医試験合格率は80%!?他科と比べるとどうなのか
こんにちは。デルマ侍です。皮膚科専門医を目指すあなたへ。noteの目次はこちらから。専門医試験の合格率について情報が得られた2014年以降のものの推移と、公開されている、他専門医試験の合格率についてまとめました。
2020年 皮膚科専門医試験 合格者
まずは最新の皮膚科専門医試験の結果についてです。
2020年受験者 受験者220名、合格者177名
合格率80.5%!!!
受験者の内訳
受験者 220名(男性73名 女性147名)
合格者 177名(男性58名 女性119名)
支部別合格率
東部支部 78.6%
東京支部 86.9%
中部支部 70.8%
西部支部 83.7%
男女比で合格率を見てみるとほぼ同じですね。
東京支部が高く、中部支部が低めですね・・・。
2020年度は東京支部が一位。
2019年は東部支部が一位です。
比較的東部支部と東京支部の合格率が高い傾向がうかがえるでしょうか。これらの支部は、医局の人数も多く、同期も多かったりするので、情報を共有できるからでしょうか?これまでの受験者数が多ければ先輩方の資料も充実しています。
皮膚科以外の他の学会の合格率は?
2018年(平成30年)の専門医機構発足にあたり、各学会ごとの合格率は公表されています。
皮膚科は2015-2017年度(平成27-29年度)は76%で共通しています。
外科専門医の合格率は100%な年もあるのですね。
平均して低めなのは、内科専門医、がん薬物療法専門医、
内分泌外科専門医、糖尿病専門医
その次に耳鼻咽喉科専門医、皮膚科専門医の合格率の傾向があります。
80-90%台の合格率を平均してとっている他診療科専門医試験もあるので、皮膚科専門医試験はそこそこ難しい印象です。
皮膚科のこれまでの合格率 まとめ
2014年平成26年度 合格率は77.3% 受験者数247名、合格者数191名
2015年平成27年度 合格率76.8% 受験者241名、合格者185名
2016年平成28年度 合格率76.40% 受験者233名、合格者178名
2017年平成29年度 合格率76.1% 受験者218名、合格者166名
2018年平成30年度 合格率78.8% 受験生231名:合格者182名
2019年令和元年度 合格率80.0% 受験生231名:合格者185名
2020年令和2年度 合格率80.5% 受験者220名、合格者177名
2018年からじわりとあがりましたね。
合格率、ボーダーは試験後に調整されている!?
ちなみに学会が発表しているものでは「合格率80%で毎年新しく200名の新専門医が誕生します」
と書いてあるんですよ〜。
引用元:専門医制度について
皮膚科専門医資格はなぜ必要なのか
岡山大学 岩月 啓氏 より
合格率についてはある程度調整が入っているものと思われます・・・。
公には、ボーダーは試験実施前からあらかじめ定められている
とされていますが、
実際には試験採点後 合格率80%前後となるようにボーダーが調整・最終決定されている のではないか
と考えています。そうでないと、この統一された合格率って違和感を感じませんか・・・?
ちなみにこれは、過去の座談会の先生方の発言として、物的証拠が残っています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch2002/1/6/1_6_424/_pdf/-char/ja
皮膚の科学 皮膚科専門医試験について
2002 年 1 巻 6 号 p. 424-429
こちらに関して別の記事にもまとめています。
試験に合格するためには
そこから考えると、
「多くの受験生と足並みを揃えること」「頻出分野は押さえること」
この2ポイントはとても重要になります。
他の受験生と足並みを揃えるという点からは昨今は会場の受験者の大方【あたひふ】を所持していましたので、あたひふ最新版を基本バイブルにすることをお勧めします。
勉強法についてはこちらご覧ください。
試験作成の裏側についてこんな記事も書いています。
おわりに
いかがでしたか?参考になると幸いです。
試験対策はこちらでまとめています。
目次作りました。
2020年令和2年度の皮膚科専門医試験解答解説公開中。
お読みいただきありがとうございます。