見出し画像

2019年に読んだ本・読んでる本

この投稿は こみゅー Advent Calendar 2019 - Adventar 9日目の記事です。

commew(こみゅー、旧ラシュリエオンラインサロン)はフリーランスを中心としたオンラインコミュニティです。私は普段ROMでSlackのリアクションボタンをポチポチ押している人ですが、たまにはAdvent Calendarでコミュニティに貢献しようとこのnoteを書きました。

さて2019年に読んだ本は8冊、読んでる本は3冊で、ほぼ技術書です。(リーダブルコードは再々読なのでノーカウント。)

といっても特定の技術ではなく、10年単位で使えるであろう本を中心に今年は読みました。気になった本があったら、書店で手に取ってみてください。(なお全て紙の本で買いましたので、電子版のみのページなどについては書きません)

* * * *

世界一やさしい問題解決の授業

対象読者:問題を解決するための考え方を身につけたい人

100ページちょっとの薄い本で、中高生にも読めるわかりやすさ。それでいて、手を動かせば問題解決の考え方がわかる本です。

私はゲームを通してある程度身につけていた気がしますが、改めて文章にして説明されることで他の人にも伝えられそうでした。問題解決を教える人にもおすすめの本です。

エンジニアの知的生産術

対象読者:なんとなく学んでいるやり方をまとめて知りたい人

「知的生産=知識を用いて価値を生み出すこと」として、そのためにどのように学ぶかを学ぶ本です。考えるためのヒントとして、「やる気を出すには」「効率的に読むには」「考えをまとめるには」などのトピックがありますが、それぞれについてとても具体的な根拠が書かれているので説得力があります。

少しむずかしい本ですが、下手な自己啓発書のように自分の方法を他人に押しつけることなく、本書を読むことで根拠を持って自分の方法を模索していけると思います。

入門 監視 ―モダンなモニタリングのためのデザインパターン

対象読者:ウェブアプリを開発する/した人

Webサービスを開発しても監視の必要性がわからないのでほとんど監視をしない人もかなりいます。(ほとんどではなく、全くしない人も…)

でも私らは生きているから病気になりますし、Webサービスも運用してるから障害が起きます。でも問題が起きる前に監視できれば、多くの問題は予防できますし、監視からどのように対処すればいいかもわかります。

この本を読んで、開発した後はウェブアプリの価値を維持することが最低でも必要だし、監視の大切さがわかりました。

PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発

対象読者:LaravelでWebアプリを作ったことがある人

Laravelを使ってアプリを作ったはいいけど、それがどういう仕組みで動いているかがわからない。あるいは出てくる情報が正しいのかわからない。そういった初心者が、中級者になるために腑に落ちる理解を得るための本でした。

特に最後でテストを行いながら開発していく章があるのですが、実践的かつかなりのボリュームが割かれていることに感心し、またとても勉強になりました。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

対象読者:任天堂ファン

任天堂の岩田社長に対する過去のインタビューをまとめた本です。追加で宮本茂さん・糸井重里さんへの追加インタビューもあります。

任天堂ファンなのでここに書きたいことがめちゃくちゃあるんですけど、自分が「この人はすごいな」と思えた人って限りなく少なくて、そのうちの一人が岩田聡という人なんですよね。だから今この本を出してくれたことに感謝しかないし、この本を売ったり捨てたりすることは何じゃないかなと思います。(早口)

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

対象読者:なし

1987年発行72刷の名著。ということは知っていても、なかなか読む機会がなかった。読んでみてわかったことは、この本には著者の具体的な経験や話は書いていないこと。たとえ話をもとに、問題を発見し扱う(≠解く)心得を説いている本でした。

おとぎ話と教訓の形式なので、読み終わった後に見返すとあらすじを覚えている点と、重要なところは太字なのでパラパラ見てもヒントになる点はよかったです。(30年以上前の本なのに参考になるなんて…)

レガシーコードからの脱却

対象読者:レガシーコードを書きたくないマネージャ(とチーム)

タイトルでリファクタリングやレガシーコード改善ガイドのような本だと思っていたら、ソフトウェア開発プロジェクト運用に関する本だった。でもこの本を読み進めると、確かにプロジェクトを始める前に読んでおけばあんなことには…と思い返しながら読んでました。

ともあれ、「設計は最後に行う」の章だけでも読んでほしいです。

数学文章作法 基礎編

対象読者:文章にかかわる人

読みやすい文章を書くための本はいろいろありますが、数学文章作法は「作者が読者のことを考える」本だと言えます。このnoteを書いているときも、この本を読んで、「変なたとえはないかな」「あいまいな情報はないかな」とチェックしながら書いています。(とても便利ですね)

またこの本の面白いところとして、「よい文章を綴るためのテクニックを使ってよい文章を書いてある」ので、この本全体が例文になっていることがあげられます。(いわゆるメタ構造)

* * * *

ここからは読んでる本です。

リファクタリング

対象読者:職業プログラマ

副題にある「既存のコードを安全に改善する」ための参考書です。第1版を持っていたものの、言語がJavaからJavaScriptに変わったり、内容が大幅に書き換えられているとのことで購入しました。

まだ第一章を読んだだけですが、動いているコードを触るときにどのように変更していくのか、その理由も含めて丁寧に書かれています。読んでいて自分の経験が思い起こされ、次はもっとこうしようと読みながらワクワクしました。

Design It!

対象読者:職業エンジニア

プログラミングはできても、ソフトウェアアーキテクチャが全然わからなかったので買いました。まだあまり読めてないですが、プロジェクトに参加した後にこの本を読んでおくことで、向かうべき方向や具体的な施策がわかるのではないでしょうか。

みんなのPHP

対象読者:PHPer

まだ落丁がないか流し読みで通しただけですが、買う前は「2019年に発売されたムック本だから、再来年までに読まないと古くなる本」だと思っていました。全くそんなことはありませんでした。

むしろなるべく古くならないように、本の構成がPHPを扱うときのポイントを中心に書かれていました。たとえばPHPの最新文法を紹介すると同時に情報のキャッチアップについて書かれていたり、PHPの実行環境を選定するときにも実行環境別に注意点が書かれています。

そういった点でも、「(早めに買うのに越したことはないが)次のパラダイムシフト後も資料として役立つ」本かなと思いました。

* * * *

さいごに

今年読んだ本は11冊でした。もちろんこの中には、commew(こみゅー)で紹介されてた本が何冊もあります。

commewを、よかったらのぞいてみてね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?