『発車音研究所』発信の経緯

ご覧いただきありがとうございます。
『発車音研究所』第1号は「『発車音研究所』発信の経緯」。
第1号ですので、『発車音研究所』として発信するに至った経緯について、私の研究についても交えながらご紹介いたします。是非、最後までご覧ください。

「発車メロディ」の違和感から…

電車に乗るとき、特に首都圏では、必ずといっていいほど発車メロディを耳にすることでしょう。今となっては、発車メロディはJR東日本だけでも400種類以上あるといわれ、また現在でも新たなものが導入され続け、発車メロディは多様化し続けています。「駅メロ」とYouTubeなどで検索すれば、全国各地の駅メロをカンタンに聴くことができます。駅メロは、ある意味文化として成立し、多くの人に親しまれているわけです。

しかし、私は発車メロディを耳にするたび、強烈な違和感を覚えます。「果たしてこの音楽に効果はあるのだろうか」と。そこで、現状の発車メロディの特徴や課題を明らかにして、さらに発車メロディがこれからどうあるべきなのか、明らかにしようと、これまで約3年ほど研究に取り組んできました。
鉄道会社や発車メロディ作曲者の方にインタビューにご協力いただいたり、広い視野で様々な学問(理論)について先行研究を基にしながら考察してみたり、迷いつつも、なんとか結論としてまとめられるところまで辿り着きました。
「では実証実験として、実際に導入してもらおう。」鉄道会社や駅長の方にご依頼の文書を送るも、やはり上手くはいきません。今ある文化を変えるということはとても難しいわけです。また、発車メロディの導入には、様々な機関が関わっていることも一つの理由でしょう。一個人の言うことなんて聞いているわけにはいかないのです。

だからこそ、私は発車音の再構築に向けて、多くの人に発車メロディの現状を知ってもらい、「変えよう!」という潮流を生み出したいのです。
発車メロディが広く導入され、多くの人々に知れ渡った今だからこそ、発車メロディの新たな価値創造には大きな意味があると考えます。

是非、今後もnoteをご覧いただき、発車音のあり方について、みなさんに意識・意見をもっていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに、表記に「発車メロディ」と「発車音」が混在していますが、現状のものを「発車メロディ」、新しく創造するものを「発車音」とあえて区別して表記しています。詳しいことについては、今後のnoteでも触れていきます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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