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KotlinConf 2024 現地参加レポート

こんにちは!採用広報チームです!
今回は、2024年5月22-24日にデンマークのコペンハーゲンで行われたKotlinConf 2024に弊社から2名のエンジニアが参加したので、2人へのインタビュー形式で参加レポートをまとめました!

What is KotlinConf?
KotlinConfは、Kotlinの開発元であるJetBrains社が主催しているカンファレンスです。第一回目は2017年に開催されました。今年のイベントでは、77のセッションと6つのワークショップが開催され、102人の講演者が登壇しました。また、世界中から2,000人の参加者が集まりました。
▼公式サイト


今回参加した弊社メンバー

Jumpei Matsuda (@red_fat_daruma)
2018年入社 DeployGateのソフトウェアアーキテクト
KotlinConf現地参加は4回目

Satoshi Takeda (@satsukies)
2023年入社 Androidアプリ開発メインのエンジニア
KotlinConf現地参加は今回が初めて
(社員インタビューも是非ご覧ください!車大好きエンジニアが転職して気づいた やりたいことができる時間の大切さ

Q:イベントに参加する目的は何でしたか?

Matsuda)KotlinやKotlinに関連するプロダクト開発をしている人たちと交流することですかね。Kotlinやその仕様はGitHub上で公開されているのでオンラインの議論・交流も活発ですが、オフラインはリアルタイムで気軽に質問できるという点がとてもいいと思います。またセッションで気になるところがあったとき、スピーカーに直接話しかけて解決できるという点はオフライン参加のアドバンテージだと思います。

Takeda)Kotlinに関する知識の幅を広げたいと思って参加しました。普段はAndroidアプリ開発でKotlinを使っていますが、Kotlinが使われている場所はAndroidクライアントの実装に限りません。KMP(Kotlin Multiplatform)を利用したクロスプラットフォームな開発やサーバサイドでの開発においても利用されており、普段なかなか接する機会のない領域の最新情報をいち早く現地で聞くことができるのは大きなメリットでした。

今回イベントへ初めて現地参加したTakeda氏

Q:参加して一番印象に残ったセッションがあれば、理由とセットで教えてください。

Matsuda)May 23 にあった Nikita Nazarov さんの Debugging the Future: Exploring Coroutine Debugger Tools ですね。単なるツールの使い方の暗記ではなく、「なぜそう動くのか(動かないのか)」などが丁寧に説明されていたので動作の理解が深まりました。「このセッションは動画が公開されたら見るべきだよね」と他の現地参加者とも話したくらいです。
あとセッションではないですが、Closing Panelは毎年視聴必須だと思います。思わず笑ってしまうようなポイントもありますし、各エキスパートの意見・考え方から得られるものは多いと思います。

Takeda)セッションではないのですが、今回が初めての現地参加でしたので、Opening KeynoteとClosing Panelはとても印象深いです。Opening Keynoteでは各領域の最新アップデートについて次々と発表され盛り上がりました。Closing Panelでは参加者から質問ができる時間が多く用意され、自由なやりとりを通して色々な考えを知れるいい時間だと思いました。


セッションでは May 24 の午後にあった Andrew O'Hara さんの Have your Serverless Kotlin Functions and Eat Them Too が印象的でした。サーバレスプラットフォームにKoltin実装のファンクションをdeployしたことがあり、実経験として起動時のパフォーマンスが低いと感じていました。このセッションでは、起動速度改善のためのアプローチとその背景を丁寧に説明しており、サーバサイドの経験が浅い自分でも十分に理解しながら聞くことができました。

Q:イベント参加を通じて得た一番大きなメリットは何ですか?

Matsuda)知り合いを作る機会に恵まれることですね。今回は海外参加者はもちろん、日本からの参加者の中でも知り合いが増えました。ある企業ブースに同じ悩みを持った人とたまたま居合わせて一緒に質問・議論をしたり、イベントで配布している最後の1個のケーキを譲り合って仲良くなったりとか(笑)。知り合いが増えるのももちろん嬉しいんですが、英会話やイベント参加に対する自信にも繋がるというのは大変お得だなと思います。技術のキャッチアップは時間さえあればオンラインでもある程度頑張れますが、こういったコミュニケーション系はオフラインならではの魅力だと思います。

Takeda)英語でのコミュニケーションに対する心理的ハードルが下がったことです。DeployGateでは週に1回30分、参加者全員英語だけで雑談するという時間がありますが、その時以外ではなかなか英語を使う機会がありません。まだまだ英語コミュニケーションスキルが乏しいので、現地でコミュニケーションできるのだろうかという不安はありながらも今回参加しました。
結果として、参加して本当に良かったと感じています。イベント中、知り合いの輪の中で会話に乗っかるだけでなく、海外の参加者の方と少しでも1対1で会話することができたのは自分としては大きな収穫でした。お互いイベント参加者というコンテキストが共通しているという点が会話しやすさに繋がっていて、これぞまさに現地参加のメリットだなあと思っています。

Q:新しいスキルや知識をどのように業務に活かしていく予定ですか?

Matsuda)弊社のAndroidアプリはまだKotlin移行やJetpack Compose化が終わってないので、そこをやっていきつつ、可能ならAndroid Web向けにKotlin/Wasmで展開できたらいいなとか思いますね。あとは仕入れた技術や知識をローカルイベントでアウトプットもしていきたいです。

Takeda)他にも、Amperというプロジェクト構成ツールを用いたセットアップの効率化にもチャレンジしてみたいと考えています。ソフトウェア開発において環境構築は避けて通れない道です。さらに、弊社では採用フローの1ステップにトライアウトというものがあり、この際の環境構築にかかる時間的コストが圧縮できるとトライアウトの本質的な部分により多くの時間を割けるので、双方にメリットがあると感じています。(参考:採用フローにトライアウトを組み込んでいる理由

ありがとうございます。続いて、海外出張に関する福利厚生について教えてください。

Q:実際にどのようなサポートを受けましたか?

Matsuda)渡航費や宿泊費など、費用負担をメインとしたサポートを受けました。またKotlinConf前にスペインの同僚のところに顔を出したり、KotlinConf後には1週間強ほど休暇を取ってヨーロッパ周遊をしたりと自由に組ませてもらいました。(参考:マドリードからグローバルに展開するキャリアとライフスタイル ――― DeployGateで叶える新しい働き方の形

Takeda)Matsudaさん同様に、渡航費や宿泊費などをサポートしてもらいました。私もKotlinConf参加後は数日の休暇を取りイギリスでひとり旅してきました。

Q:海外出張をサポートする福利厚生について、どのように感じていますか?

Matsuda)今回は圧倒的円安だったので金銭サポートはありがたいです。特にコペンハーゲンの物価は日本の3倍といっても過言じゃないので・・・。それと費用が増えずに業務に支障のでない範囲であれば、ある程度自由な旅程を許可してもらえるのはありがたいですね。

Takeda)国内出張は昨年のRubyKaigi参加ですでに経験がありましたが、海外出張は今回が初めての経験でした。海外となると移動や宿泊に掛かる出費が大きくなるため、海外のカンファレンス参加におけるハードルの1つになると思います。この部分を会社がサポートしてくれることで障壁が減り、参加してみようかなという気持ちの後押しになるのでとても助かりました。

Q:福利厚生の手続きはスムーズでしたか?

Matsuda)はい、特に渡航準備にかかるプロセスは全体的に早いなと思っています。出張行程と航空券候補を出して承認を貰うんですが、購入まで時間がかかるとその航空券が確保できないとかはよくありますよね。大体1-2時間くらいで承認がおりるのはとても助かります。

Takeda)そうですね、何か承諾をもらうために長期間待たされるといったことはなかったです。
海外渡航では航空券の探し方が国内移動の際とは勝手が違うので戸惑うことも多いのですが、弊社のメンバーで航空券の探し方にとても詳しい人がいることもあり、困るということはなかったのも良かったです。
経費精算も素早く対応してもらえたので、月末月初の高額な引き落としでちょっと焦るみたいなこともなかったです。

お二人とも、ありがとうございました。是非今後も会社の制度を活用しながら、色々なカンファレンスへ参加し情報収集、コミュニティ形成をして会社へも還元頂ければと思います。
今回は海外出張における福利厚生について触れましたが、その他の福利厚生についても記事を出しているので、是非ご覧ください!
子育てしながら働くチームメンバーを支える働き方と制度

さいごに

Inside DeployGateでは、今回のような働きかたに関する各種取り組みについて、今後もさまざまな記事を投稿予定です。よろしければフォローよろしくお願いします!

また弊社では、一緒に楽しく働き、プロダクト及び組織をより良くしていくメンバーを随時募集しております。もしご興味ある方がいましたら、下記のサイトよりご応募お待ちしております!


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