タッピーの病歴

フォロワーさんも少しずつ増えてきてくれたので俺の病歴について書きます。長文ですがお付き合いください。

 2020年の2月に初診で「強迫性障害と抑うつ状態である」と診断された。デプロメールとリスパダール内用液、レキソタンを処方された。しかし全く効果はなく、3月にカウンセリングも受けられる都内にある漫画で集客をしている某大手メンタルクリニックへ転院することにした。
 このメンクリ、金稼ぎをしたいのか回転数がかなり速い。一人当たり2分程度の診察でぐるぐる患者が変わる。サインバルタを追加で処方されたが今度は眠れなくなったので睡眠薬(名前は忘れた)を処方してもらった。

 しかし親が「埒があかないので帰ってこい」というので地元に帰省し、精神病院を探した。しかしどこも予約は数か月待ちの状態、そこで紹介状目的で仕方なく地元で評判の悪いヤブ医者に掛かってみることにした。案の定ヤブでデプロメールからプロチアデンに変わったが、とにかくこの医者は人の話を聞かない。カルテは手書きでドイツ語である。読めない。
 開口一番、「○○だからお前には刑事責任能力がある」と訳の分からないことを言いだした。その頃、後に判明するデプロメールの離脱症状がひどく、シャンビリ感やめまい、吐き気、不眠、悪夢、頭痛に襲われ、結局、「メニエール病」と診断され1日だけ入院して5月、紹介状をもって地元の大きな精神病院に転院することになった。紹介状を透かしたら「抑うつ神経症」とあった。謎。

 転院先でデプロメールの離脱症状であることが判明、二週間ほどで症状が消えた。この病院でアナフラニールを主力とするうつ病と強迫性障害の治療を開始した。しかし症状は改善せず抗うつ薬はどんどん増えていき、一時期は4種類ほど飲んでいたこともあった。アナフラニールは2年間飲み続けた。

 2022年、大学を1年休学することにした。そして2022年夏、rTMS治療でブレインフォグが解消されたが、一週間ちょっとでダメになった。しかしハロペリドールの注射をきっかけに妄想が消えたのである。しかし鬱は依然として強く存在し、薬も増える一方で1割負担にもかかわらず二週間で5千円ほどの薬代を払っていた。

 そんな中、重大な選択を選ぶことになる。休学するか復学するか、というものだ。これ以上休学しても埒があかないので復学することにした。2023年4月、復学を決意、大学のカウンセリングを受けることになった。その中で大学に定期的にやってくる精神科医に出会う。今の主治医だ。

 復学するにあたり拠点を東京に移すため、通っていた病院から紹介状をもらい主治医のいる精神病院にかかることになった。自分の中では病名はうつ病と強迫性障害だと思ってた。

 6月ごろから早朝覚醒に悩まされることになり睡眠薬を追加した。前の主治医は注射はするが向精神薬は処方しない先生だったが、主治医はその逆だ。今はデパスを飲んでいる。主治医はしっかり話を聞いてくれ、一緒に考えてくれる先生だ。だから変えたくない、東京で暮らしたい。
 そして8月22日、禁断の質問をしてみた。「それまでの病気に加え、睡眠障害だろう」と返答が返ってくると思っていた。


主治医「考えられるのは統合失調症だね」


え はい?


 

そんなことある?俺が?統合失調症???????は????


 

 なぜなのか質問をする。すると今まで強迫観念だと思っていたこと(加害恐怖)これは「自分が犯罪をやったのではないか」、「警察が捕まえに来る」というものだった。
 しかし「犯罪を犯した、だから今警察が捜査している、事件発生から逮捕まで平均して3カ月、どうしよう、あああああ!」ここが引っ掛かるようだ。すなわち先述したものは強迫観念ではなく妄想なのである。

統合失調症の症状は大きく分けて2つある。陽性症状と陰性症状だ。

陽性症状は幻覚、幻聴、妄想。陰性症状は抑うつ、モチベ低下である。これを俺の症状に当てはめていこう。

幻覚は2回見たことがある。はだしのゲンに出てくるようなやけどをして皮膚が爛れたニンゲンが部屋の隅に立っている、家の前に警察がたくさん集結している。というものだ

 警察の件は自殺予告の光景がそのまま再現されている。幻聴は1回、去年バイトしていたお値段異常(笑)でひたすら自分の名前を呼ぶ声だった。

これに加え今まで強迫観念だと思い込んでいたのが妄想に当てはまる、これで陽性症状の要件はクリアだ。次に陰性症状。

抑うつ、希死念慮は未だ健在である。モチベ低下も継続している。やる気が出ないといったものだ、断っておくが面倒くさいからではない、作業ができないのだ。陰性症状にはもう一つ隠された症状がある。感情の喪失だ。

 時期的に就活をしていたが(全落ちしました)ある日突然喜怒哀楽が消えたのである。何をしてもどうも思わない。お祈りメールが来てもなんとも思わない、友達と遊んでいても楽しくない。日常生活が奪われた気がした。幸い、失われた感情はそのうち元に戻ってきた。しかしなんとも不思議な体験をした。例えるなら味の無い飴をなめている感じだろうか。

 俺は幸い陽性症状は薬で抑えているが陰性症状との付き合い方がわからない。どうやら陽性症状がでないタイプの統合失調症らしい。珍しいと医者は言う。統合失調症になったので就ける職業に制限がかかったこと、寛解率が絶望的なこと、ということで死ぬまで薬を飲まなければいけない。とても辛い。ちなみに治療方針は大学のカウンセリングを中心に最小限の薬でやっていくらしい。卒業したらどうなるのか、この先も不安である。