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地下鉄駅で見た、歴史のコントラスト

全国的にも珍しい、地下鉄の環状線を踏破してみた。

矢場町から乗車開始

矢場町から。
名古屋港行き(名港線)の電車だったので金山乗り換えになるけど、とりあえず来た電車に乗る。
名古屋の地下鉄って激混みというイメージ(特に東山線)だったけど、名城線のソレは「…んー、こんなもんか」って感じ。
上前津、東別院と停まるも、名港線の電車と見るや回れ右する利用者が結構いるのが面白い。

金山は地下鉄のターミナル

金山で乗り換え。島式ホーム2面4線は神戸高速鉄道の高速神戸や御堂筋線の大国町、都営浅草線の泉岳寺駅に似ていて親しみ深い。

名城線左回りに乗車

名城線左回りに乗車。結構空いていて席もあったけど、女子高校生にスルリと入られ獲得ならず。うーん、強い。新瑞橋でようやく座れる。
その新瑞橋までは車内は漸減していったが、ここからまたドカッと乗車。桜通線からの利用者だろう。ハブがしっかり機能している、ということなのだろう。

八事日赤でホーム内途中下車

八事日赤で1本落とし。
病院最寄りということか、構内の雰囲気が明るい。
2004年10月の名城線全通時に開業したもので、どことなく洗練された雰囲気がある。

名古屋港行き。環状運転しない便もあるのに驚き…

再び名城線左回りに乗車。今度は激混み…まあ、次の名古屋大学までだったが。
そしてその次の本山でさらに降りて、立客はチラホラ程度に。降りた利用者は東山線に吸い込まれていった格好だ。
逆にJR中央本線の乗り換え駅になってる大曽根での利用者入れ替えは、さほど起こっておらず静かなもの。時間帯が変われば出てくるのかもしれないが…

この古ぼけた雰囲気かまた何とも言えない「良さ」

志賀本通で再び一本落とし。
八事日赤とは180度対極にいる、モノクロな駅構内。空色の壁面タイルがまた寂しげな雰囲気。太閤通の薄暗さが霞むくらいで、行ったことはないが共産圏の公共交通機関の駅って、多分こんな感じなのだろうか。
それもそのはずで、この駅は1971年12月の開業で名城線がまだ「2号線」と呼ばれてた頃のものだ。

記事UP後に、僕が参加しているSNSのフォロワーさんから「共産圏の国ほど駅は豪華な造りで、むしろこの絵は資本主義国家の合理的さがある」とのご指摘が。なるほど、ですが乗車当時に得た感想を書いたものなので、このままの表記にしておきます(電話番)

最後の乗車列車

黒川から次第に混み始めた。多分今度は桜通線や名古屋の中心地である栄へ行く利用者が集中しているのだろう。

栄で名城線完乗

栄で下車。ホームが意外と狭い…
後は東山線に乗り換えて伏見での用事を済ませ、鶴舞線・桜通線経由で太閤通へ。

なかなか垢抜けた感じの電車

最後に鶴舞線の新車(と言っても2015年製)に乗れて、何か報われた気分。

某SNSで名城線の駅の「コントラストの濃淡の激しさ」を話題にすると、とある方より「あれ(名城線)は大曽根より西から延伸が進んだから、開通当初と全通時とでは別物の路線と捉えれば、駅にコントラストの濃淡がある理由も判りやすいだろう」との事。なるほど、言いえて妙だ。

【完乗】名古屋市営地下鉄名城線

名城線 矢場町~名古屋大学~栄 25.4km
東山線 栄~伏見 1.0km
鶴舞線 伏見~丸の内 0.7km
桜通線 丸の内~太閤通 2.4km

小計 29.5km


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