製品紹介 ~ 車両接近通報装置 編 ~
こんにちは、デンソー山形です!
私たちデンソー山形は自動車部品の製造を行う会社ですが、1996年にブザー製品の生産を開始して以来、車両用の“音製品”も多く取り扱っております。音製品には、バックブザーやキーレスブザー、音声アラーマ、車両接近通報装置などがありますが、今回はこの中から「車両接近通報装置」について、少し掘り下げてご紹介したいと思います。
1.車両接近通報装置とは?
この装置は、ハイブリッド車等の低速走行時に疑似走行音を発生し、歩行者に車両の接近を知らせる装置です。この「ヒュー」という音、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
下の写真が、この装置の現在のモデルです。これを車両に取り付けることによって、人工的な音を出して歩行者に車が近づいていることを知らせるんですね。
2.開発の背景
この装置の開発背景には、“ハイブリット車(HV)や電気自動車(EV)の静音性”があります。HV/EV車はとてもに静かに走行する「静音性」に優れている一方で、歩行者らに近づいても気付かれないという問題があります。
HV/EV車の登録台数が2009年頃から急増していく中で、「音がしなくて危険と感じる」という意見が、自動車ユーザーや視覚障害者団体等から多く寄せられました。そこで国土交通省は、学識者、視覚障害者団体、メーカー団体等から専門家を集めて対策検討会を開いて、検討を重ねます。
その結果、HV/EV車の存在を歩行者に知らせるため、擬似走行音を鳴らす装置=車両接近通報装置のガイドラインを定め、各自動車メーカーへ開発を求めました。以下が、2010年1月に国交省から発行されたガイドラインの主な内容です。
3.自動車メーカーと当社の取り組み
このような社会的ニーズを受け、各自動車メーカーは車両接近通報装置の開発に取り組み始めます。
以下は、当時のニュースと新聞です(2010年8月)。
私たちデンソーグループでも、2010年にデンソーエレクトロニクスが自動車メーカーと車両接近通報装置の開発に取り組み始め、同年、当社デンソー山形は、この車両接近通報装置の生産を開始しました。
4.世界の動き
その後も世界中でHV/EV車が普及したことで、日本と同様の問題(音を出すこと)の議論がなされるようになります。そうして車両接近通報装置に関する国際基準が、国連の欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)において新たに採択されました。これを受け、日本では2016年、HV/EV車に対し、車両接近通報装置を義務づける法規が公布されました(2018年3月より施行)。
その後も各国において順次法規が制定されていき、世界的に装着の義務化が進んでいます。
世界のEV/HV車のうち、75%はデンソーグループで生産した物が使用されています。デンソーグループの国内生産拠点の中で、車両接近通報装置のスピーカー部分を生産しているのは、現在デンソー山形のみとなっています。
終わりに
今回は車両接近通報装置についてご紹介させていただきました。
デンソー山形は、この製品以外にも他にも自動車に関わる様々な製品を製造しています。気になった方はぜひ下のページをご覧くださいね!
当社はこれからも、“100年に1度と言われる自動車業界変革期”へ対応しながら、皆さまに安心・安全をお届けする製品を提供してまいります。