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掌編小説

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犬街ラジオなどで朗読したうちリクエストがあったものを中心にテキストを載せています。
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#七夕

短冊たち

(7月7日の夜に) パオの鼻がピンク色になりますように。 ほかの動物も飼育員さんもお客さんもいなくなって、もう長いことパオはひとりぼっちです。ときどき空をピンク色に染めるフラミンゴたちは、パオをこわがって地上に降りてきません。 だけどもしパオの鼻がピンク色だったら、パオは上手に鼻を持ち上げて空にあいさつするでしょう。それを見たフラミンゴたちは、地上に仲間がいると思って降りてくるはずです。 パオは賢い象ですから、そこから先はきっとうまくやれると思います。 パオの鼻がピンク色に