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未確認ラジオ - 短編オリジナル朗読集

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自作ラジオドラマを配信しています。 気まぐれ更新、SF多めになる予定です。滑舌の悪さはご容赦ください。 作・朗読 でんぷん
運営しているクリエイター

#ラジオ

木枯らし少年

「木枯らし1号!」 そう呼ばれて、もうほとんど腰を浮かせていた小林一郎少年はパイプ椅子の上に尻餅をついた。

夏の雪

何が楽しいんやて聞いたら、雪が降ってる間だけ、小さい世界のなかに時間が流れてるみたいに見えるんが面白いんやて。

こどもの証

明石っ子レコードにアクセスできる条件は二つ。 一、明石市で生まれ育ったこと。 二、十五歳以下のこどもであること。

天の虫

百年前、この村は蚕で食っとった。

七夕小話

短いお話を書く→そのお話に出てくるモチーフを使って次のお話を書く…という要領で十の小話をつなげた連作です。2020年の七夕ごろに書きました。

日月譚

朝焼けが学校を連れてくる。 (2020年6月21日、犬と街灯 夏至朗読会のための書き下ろし)

鹿の美術館

美術館で働いてるというと人間の美術館やと思われがちだけど、僕が勤務してるのは鹿の美術館。あまり知られていないけど、そういうのもある。

ペテロの墓穴

しーちゃんのシャベルつこたら楽勝と思ったけど、泥が重おてきつかった。俺ら3人が交代で掘ってる間、ペテロは目えキラキラさせておとなしく仰向けに寝とった。

唸り屋

ほしたら俺らは、唸る。おたくらに向けて唸る。腹から、腰から、足の裏から唸り声を絞り出す。

川の音

桂川の野犬たちへ。

再生

台湾で買った仔牛

水色、朱色、黄緑と綺麗に塗り分けられた自慢のつま先のひとつだけがなくなってしまった仔牛の話。

フレデリック

土曜日、2番星、アポストロフィ

ポプラ

私が知っている春はこれだけ。 作・朗読 谷脇クリタ(でんぷん)

#12. 墓山登山

子供の頃住んでいたのはなんの変哲も無い地方都市の、ささやかながら庭付きの一軒家で、その庭で犬を飼っていた。