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沢の河童連で緑川ミツエの名を聞いて震え上がらぬ者はいない。
病院の前の十字路には天使が立っていて、行き交う人々のうなじから薄茶色をしたビニールの管を引き出しては、管と管とを繋いだり、外したり、あちらとこちらを付け替えたりしている。 作・朗読 谷脇クリタ