ぼくは雪

※ふわりと 浮かんだ
おはなしをのせています🌿

🌿🌿🌿

ぼくは雪です。
大きな森につもる雪です。

今日は
遠い昔に会った 女の子がやってきました。

久しぶりの 大きな雪に
はじめは こわがっていた女の子も

少し…
ぼくを思い出してくれたのか
ぼくに身をあずけてくれました。

そのうち あまりにも楽しそうに
キャッキャと ころげまわるので

ぼくは必死に
ふわふわの雪で女の子を受けとめます。

ぼくたちは昔 会ったことがあるのです。

日も傾き
女の子が 帰ってゆきます。

ぼくはただ 女の子の背中をみるばかり。

家に戻った女の子は

木の葉の上に座っている雨粒をみて
大きな雪を思い出します。

なんだか嬉しくなって

すやすやとねむってしまいました。

おしまい。

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