施設管理の現場で働く若手電気主任技術者からの経済産業省に対しての訴え
簡単な自己紹介から
僕のブログ読んでいただければわかるかと思いますが、こちらでもかるくふれます。
私立大学大学院電気科を卒業後、2社の大手メーカーで開発職(電気製品)を経験。
また1社目では生産技術部門にも在籍していました。
現在は中小企業にて施設管理の仕事をしています。
2019年に第三種電気主任技術者試験に合格し、2020年現在では電気保安業務に従事しております。
経歴からわかっていただけるかと思いますが、電験のみならず電気に強く精通している日本のエンジニアのひとりでございます。
他記事ご覧になっていただいている方はご存知かもしれませんが、電気保安人材不足の話題に関して強い関心を持ってます。
下記にも記事書いていますのでご覧ください。
「電気を止めるな!」電気保安業務に従事する僕が伝えたいこと 前編
「電気を止めるな!」電気保安業務に従事する僕が伝えたいこと 後編
記事にもあるように特に足りないとされているのは外部委託人材です。
それでは下記から本題に入ります。
高圧保安を業務とする電気主任技術者の一般的なイメージと現実のギャップについて
まず電気主任技術者の一般的なイメージ、「難関資格を突破した優秀なエンジニアであり、高圧保安の仕事ができる唯一無二の存在。周囲から憧れられる存在。」と、こんなところかと思います。
僕もこんなイメージを抱いていました。
ただ現実は異なります。
・責任ある仕事なのに手当がつかない。
・ただの電気屋さんという扱い。
・電験は持っているが電気保安の仕事を担当させてもらえない。
・業務内容のほとんどは清掃や草刈り。
※これらはTwitterの話、リアルの世界で聞く話から感じている僕の印象となります。
ちなみに僕はといいますと、
・些細だが手当はついている。
・一応は「すごい資格をとった人間」とは認識されている。とはいえ資格の難易度の理解は乏しい印象。
・電気保安の担当。とはいえ月次点検(月1回の点検)と年次点検(年1回の点検)程度。
・業務内容のほとんどは清掃や草刈り。
と、最悪ではないくらいの環境ではあります。
とはいえ決していい環境ではありませんね。
電気主任技術者の就業環境として、電気保安のスキルを高められる環境は備えられていない
上記からわかっていただけたと思います。
高圧保安をする代表的な仕事である施設・ビル管理の仕事。
知識や経験が得にくい環境であるということ。
月に1回とか年に1回ですから…。
トラブルやその他事案があればもちろん対応しますが、そこまで高頻度ではありませんし。
そもそもたまにしかしない仕事で大きな責任を任されても…。
これ、とても大きな問題です。
なぜかというと、施設・ビル管理の仕事をする電気主任技術者の憧れのキャリアの一つとして「電気保安法人への転職」があるからです。
外部委託人材不足問題のカギを握っているのは施設・ビル管理で仕事をしている電気主任技術者といっても過言ではないのです。
施設やビル管理の電気主任技術者の教育を義務化してほしい
月次点検や年次点検ではだめです。
週次点検を義務化してほしいです。
これは電気主任技術者の教育に重きを置いた考えではあります。
ですがそもそも高圧の電気なんてとても危険なものであるわけで。
それくらいの周期での点検もありかと思います。
内容以上となります。
それでは。
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