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全く同じ商品を違う値段で売ってたら、安い方の店で買うわけで...競馬も...

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先日2023年6月11日(日)東京8Rの払い戻し状況
3歳以上1勝クラス 芝2,000メートル 9頭立て
1着:6枠6番 2着:5枠5番 3着:2枠2番

単勝    6      1,330円
複勝    6        210円
      5        160円
      2        110円
枠連  5-6      5,440円
馬連  5-6      4,000円
馬単  6⇨5      9,600円
ワイド 5-6        840円
    2-6        380円
    2-5        230円
三連複 2-5-6    1,560円
三連単 6⇨5⇨2   22,250円

 さてクイズです
 この払戻し状況を見て違和感を感じたことは?

答え
 馬単と三連単の⇨も違和感ですけど、本題とは関係ありません
枠連と馬連を比べてみてください。なんと枠連の払戻しの方が1,440円も高いのです。気づいてましたか?


 2022年JRA(中央競馬)全3,408レース中馬連より枠連の払戻しの方が高かったレース数は?

 465レースです

 割合にして約13.6%。7~8レースに1度、発生しています

 一番差が大きかったレースは
2022年4月3日(日)中山12R 16頭立て
枠連8-8 8,790円 馬連15-16 4,560円の 4,230円

 次は
2022年1月15日(土)小倉9R 10頭立て
枠連1-4 13,620円 馬連1-4 9,510円の 4,110円


 枠連と馬連の払戻しは、同額に近いまたは馬連の方が高いのが当たり前というか普通です

 どうしてこんなことが起こるのでしょう?


 まずは、枠連の仕組みから考えます
JRAのレースは出走頭数9頭以上から枠連が発売されます

9頭立ての場合
1枠 1番
2枠 2番
3枠 3番
4枠 4番
5枠 5番
6枠 6番
7枠 7番

8枠 8番
8枠 9番

12頭立ての場合
1枠 1番
2枠 2番
3枠 3番
4枠 4番

5枠 5番
5枠 6番

6枠 7番
6枠 8番

7枠 9番
7枠10番

8枠11番
8枠12番

16頭立ての場合
1枠 1番
1枠 2番

2枠 3番
2枠 4番

3枠 5番
3枠 6番

4枠 7番
4枠 8番

5枠 9番
5枠10番

6枠11番
6枠12番

7枠13番
7枠14番

8枠15番
8枠16番

 JRAでは、1991年10月5日より馬連が発売されるようになりそれまで発売されていた単枠指定が廃止されました

 単枠指定とは、人気が集中しそうな馬を単枠(1つの枠に1頭指定)にする制度です

 馬連が発売されると同時に、出走頭数に応じて枠が自動的に決まるようになったわけです

 したがって、出走頭数が16頭以上の場合は、1つの枠に2頭以上の馬が存在するわけですね


 さて、話はもどって

 全3,408レース中465レースで、枠連の払戻しが馬連の払戻しより高くなった2022年

 その465レース中215レースで、その差が100円以上となっています


 馬連をよく買う人は注意してください

① 出走頭数15頭以下の単枠がある場合
② 枠連ゾロ目

 馬連より枠連の払戻しの方が高くつくケースは、上記①、②で非常に多くなっているのです

 ①のケース

例えば、出走頭数12頭の場合、枠指定は

1枠 1番 ←相手
2枠 2番
3枠 3番 ←軸
4枠 4番

5枠 5番 ←相手
5枠 6番

6枠 7番 ←相手
6枠 8番

7枠 9番 ←相手
7枠10番

8枠11番 ←相手
8枠12番

 となるわけですが、例えば3枠3番を軸に、相手1,5,7,9,11の5頭へながした馬連を買うとしましょう

 3ー1,5,7,9,11で5点となります。結果、1着3番、2着1番だったとして、馬連1-3的中!

 喜ぶのはつかの間です

 枠連1-3の配当をみましょう。そうです、こういうケースに枠連の方が高かったりするのです

 馬連1-3と同様、単枠どうしの枠連1-3が存在するのです

 馬連1-3を買う前に必ず枠連1-3のオッズを確認しましょう。もし、枠連1-3の方がオッズが高い場合は、馬連1-3は買わずに3-5,7,9,11の4点にして、枠連1-3を買えばいいわけです


 ②のケース

同様に12頭立てのレースで

1枠 1番 ←相手
2枠 2番
3枠 3番 ←相手
4枠 4番

5枠 5番 ←相手
5枠 6番

6枠 7番 ←相手
6枠 8番

7枠 9番 ←相手
7枠10番 ←軸

8枠11番
8枠12番

 馬連を、7枠10番から相手9,7,5,3,1への5頭へながすとして、10-9,7,5,3,1で5点

 おわかりですね、結果1着10番、2着9番の的中で喜んでられません。枠連ゾロ目7-7が高くつくケースもあるわけです


 レース直前に馬券(馬連)を購入する時は、必ず自分が買う買い目の枠連のオッズを確認しよう

 オッズは、締め切り直前まで変動するものであり最終オッズが分かる頃にはもう締め切られています

 地方競馬のオッズは締め切り直前でガラッと変わることもありなかなか最終オッズを読めないことが多いです

 しかし、JRAのオッズはその日の朝にはだいたいの形が決まり、下位の単勝・複勝オッズ以外は、締め切り数時間前からそんなに大きく変動しないものです

 配当が100円違えば、100円投資で100円、1,000円投資で1000円、10,000円投資で10,000円違い

 配当が1,000円違えば、100円投資で1,000円、1,000円投資で10,000円、10,000円投資で100,000円違うわけです


 冒頭の先日2023年6月11日(日)東京8Rの払い戻し状況で、枠連と馬連の差1,440円

 1点1,000円で購入した場合は、馬連40,000円の払戻し、枠連54,440円の払戻しで14,440円の違いがあります

 馬連5-6も枠連5-6も同じです。枠5と6は単枠なのですから

 全く同じ商品を違う値段で売ってたら、安い方のお店で買いますね

 それと同じ理屈です

 枠連の方がつくのに馬連を買うのはもったいないじゃないですか


 2022年、枠連の方が馬連より配当が高かったレース数465レース
そんなにあったことを知らない方も多いと思います

 私は馬連を買う時は必ずその買い目の枠連も確認するように心がけています
 
 的中して儲かったのに、もっと儲かる方法があったなんて、夜も眠れません(ちょっと大げさ)


 最後にもう一度
 馬連を買う時は、買う前に枠連のオッズも確認しよう!
① 単枠どうし
② 枠連ゾロ目

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