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OKOWAってすごい

タニシさんが語った「悪意って怖い」は未だ心に残っています。

OKOWAの怖談士さんは様々なジャンルの方が参戦していますが例えば、事実を淡々と語るえん魔さんの怖談に決定的な悪意はなく、自ら悪意を取り込んでそれを表現する桜子さんがいて、悪意といっても色々な解釈があると思いました。 

功太さんが仰る喜怒哀楽を表現する語りは、深津さくらさんもTOKYO6 で披露されたんだと思います。
上里さんとの対決で語られた怖談からは、怒りが伝わってきました。

対して、著書怪談びたりの「アーケード」「百合の花」
怪談まみれの「鶏」「家族旅行」は、さくらさんの穏やかさそのままの、心温まるとても素敵な怪談です。
だからこそ2020シーズンでの引退は勿体無いと心底思いますし、まだまだ魅せていただきたかったです。
ですが、OKOWAの舞台に立つため、心身ともに捧げる姿を見てしまってからは、さくらさんの別のステージでの更なるご活躍を祈るしかありません。
エキシビジョン、カジノコワイヤルでの勝負師の一面を拝見できて、一ファンとしてはとても嬉しかったです。

上里さんの怖談で想起した、小泉八雲の怪談「飴屋の女」
これを稲森誠さんに語ってほしいなあと純粋に思いました。
稲森さんの素晴らしさは言わずもがなですが、語りで人間の琴線に触れることができる稀有な表現者のお一人だと思います。


OKOWA2020シーズンでは、怖談がまた次のステージに移っている途中を目の当たりにしたんだと、感動すら覚えています。
それのどこが怖いの?との考えもあって当然ですが、そこはOKOWA「ジャンル不問の怖談バトル」です。

お風呂に入る時目をつむるのが嫌だったり、夜にトイレに行くのが怖い的な怖さではないので、おばけ怖いの嫌いな人ほどOKOWAは向いてるし、見て欲しいと思います。 

ステージが上がるごとに運営、出演者、観客視聴者の思いが高まっていき、怪談イベントの賞レースと一括りにできない熱を帯びているのがOKOWAだと思います。

観戦直後は「すごかった」以外の言葉が出てこなくなるほど、思考が停止してしまうほど感情が動くのはOKOWA以外には知りません。
その時の思いを文章として表せたのは、1週間後のYouTubeプレミアム配信を見てからで、客観視できるようになるまでややしばらくかかっています。

OKOWA王座への道のりは、今や隘路であることは間違いないと思います。
初代王者の三木大雲上人、2代目中山功太さん、3代目上里洋志さん。
偉大なOKOWA歴代王者に続く4代目王者は誰なのか、考えるだけで胸が高鳴ります。

次のステージはどんな素晴らしいOKOWAになるのか、しかと見届けたいと思います。

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