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OKOWA TOKYO 6 ⑥
第三試合
後攻は語り部匠平さん。
後遺症ラジオの中山先生が体験された、匠平さんサイドの障る怖談でした。
札幌のスリラーナイトで毎晩の様に怪談を語られている匠平さんは、これまでは漠然と語りがすごい方だと思っていました。
真っ暗な床下を確認するというアシスタントさんのエピソード。
性別の説明はあとからされるのに、ぱっと明るくなる表情と、手の所作だけで若い女性だと分かりました。
声色は少し高くなっただけの匠平さんなのに、一瞬の所作だけで聞き手を一気に怖談に引き込む綿密さを発見して、叩き上げのプロ怪談師の凄さを思い知りました。
自転車で見えない力に引っ張り上げられるシーンも、上半身だけの動きにも関わらず芯のあるパントマイムのような動きなので、匠平さんが体験した衝撃が非常にわかりやすく伝わってきます。
素晴らしい技術です。
動きの見せ方は、整体師としての経験も活かされているのでしょうか。
こういったことも、匠平さんの強みだと思います。
中山先生が患った口臭は、口内を切った時の鮮血ではなくて、血と傷んだ生魚が合わさったような臭気かなと嫌な想像を巡らせてしまいました。
以前にこのマンガを読んでいたので大筋は知っていたのですが、匠平さんから直接語られる障りは、本当に触れてはいけないものがこの世にあることをその身を持って知らしめてくれました。
核心部分に触れた時に匠平さんは元より、聞いている側にも障りがあったんだと思うと、聞いて楽しいで済んでいる現状はラッキーなんだと思います。
後日談も壮絶ですし、OKOWAで勝ち抜くことが命懸けになっているのがやや心配です。
大事にならなくて本当に良かったと思いました。
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