"中根聡太"という存在

Twitterは凄く便利なツールだけど
このように言いたいことがたくさんある時は
文字数が足りないね、少しばかり。

本日、2020年3月23日
ジェイテクトSTINGS 中根聡太選手の退団、並びに指導者になることを目指すとのニュースがリリースされた。ファンはざわついた。それもそのはず。
中根選手は
V.LEAGUE DIVISION1
MEN 2019-20 シーズンの覇者
ジェイテクトSTINGSの今季正セッターであり
優勝の立役者の1人でもある選手だから。

そんな彼のことを思いながら少し文にしてみたいと思った。

1996年、3月2日生まれ
星城高校時代、全日本のエース石川祐希と同級生。公式戦無敗の記録を成し遂げた最強の世代。しかし、先行するのは石川祐希の名前。
彼の名が有名だったわけではない。
しかし、筑波大に進学し、最終学年時には4連覇を目指す石川祐希や大竹壱青擁する中央大を破って全日本インカレ準優勝。

その際に記事になった一言

「スラムダンクみたいになっちゃいましたね」

その言葉が頭に残る方も多いのではないだろうか。

その後、ジェイテクトSTINGSに進路を決めた際も決して彼を全日本にと期待する人は多くなかった。
その理由は身長。
173センチと小柄な彼が2メートルを超える海外の選手と戦うのは厳しい。
それどころかVリーグでも通用するか…そんな声も聞こえてきた。
1年目の昨シーズン
出場したセットは21セットのみ。
しかしその翌年、つまり今シーズンは大躍進を果たす。

リーグ序盤は若手の小林光輝選手がスタメン、そのバックアップが中根選手という場面が多かった。
(改めて思えば、今シーズンの段階から引退を決めていたということから、このような起用になったのかと思ったりもする。もちろん小林選手も素晴らしい選手なのだけれども。)
リーグ中盤から終盤にかけてはスタメン出場、そして連勝を重ね、その勢いそのままチームは決勝でフルセットの末、パナソニックパンサーズを下し優勝。チームとしても初優勝だった。

在籍したシーズンはわずか2年。
しかしその2年間で彼がチームに残したものはあまりにも大きい。

自分の好きなある映画からの受け売りなのだが

"本当に強い人間は

周りをこそ強くする

後進には希望を

相手には敬意を

仲間には勇気を

時間も空間も超えて永遠になる"

自分が思う"中根聡太"という存在はまさしくそんな存在だった。

彼が以前
「僕がトスを上げていった選手が将来日の丸を背負うことになれば、僕のオリンピック出場の夢は叶う」という発言をしたことがある。
石川祐希選手、西田有志選手、これから先もきっと増えていくことだろう。
こうして想いは紡がれていく。

彼が愛し、誇るこのチームを
同じ時代で応援できたことを誇りに思う。
そして彼が愛し、誇ったこのチームを
(おこがましいことだが)
これからも支えていきたいと思うのだ。

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