頸椎のカップリングモーションの基本のき
まず大前提として頸椎のカップリングモーションは
上位頸椎側屈+反対回旋
下位頸椎側屈+同側回旋
そもそもカップリングモーションとは?
脊柱にはカップリングモーションという機能があります。
椎体を側屈する際に回旋が一緒に(カップリング)、動くことを表しています。これは、椎間関節の形状からオートマティックに起こる現象です。
実際にはこの現象がなぜヒトの身体の中で起こるようになったのかは未だ解明されていませんが、ヒトが直立2足歩行で生活するには必要不可欠な機能であることは間違いありません。
では本題です。
頸椎の基本の動き
頸椎は機能的に上部と中部、下部(以下、下部)に分けられる。
上部(C1、C2)は回旋運動がメイン
しかも左右回旋全可動域180°の半分の90°は上部頸椎が担っている。
下部(C3、C7)は主に側屈運動がメイン
上部ではほとんど側屈運動に関与しない。
そして頸椎の椎間関節構造上からカップリングモーションという現象により側屈と回旋が連動して動作が行われる。
ここで注目したいのは顔の向き
視線を正面に向けた状態での側屈運動では
下部が側屈運動するのに対して上部頸椎は視線を正面に保つために反対回旋するという事
この頸椎のカップリングモーション
上部頸椎は側屈+反対回旋
下部頸椎は側屈+同側回旋
という法則を理解しているだけでも頸椎を評価する際の一助になる
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