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'22/3/21コマサミ参加レポ・ラザケシュ解説

 前回の記事でご紹介した通り、今月頭に開催された統率者神決定戦では惜しくも17位で予選敗退を喫してしまいましたが、次また大会があればそこで勝ち上がりたいという気持ちは強まっていました。既に照準を定めており、次となる舞台は2022/3/21開催のコマンダーサミット東京でした。

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 デッキのレベル帯別にフリープレイを朝から晩まで堪能することができるイベントとなっております。もちろんフリープレイも楽しみではありましたが、中でも目玉であろうイベントは14時から開催される「最強統率者決定戦」。神決定戦等と同様に最初は全員持ち点として1000ポイントあり勝敗によって7%増減し、上位16名が準決勝へコマを進める事が出来るという形式。但し予選は3回戦。上位へ食い込むなら2勝を挙げる必要があります。
 このポイント制というシステムについて触れておくと、最初に負けたとしても後から勝った方がもらえるポイント数/奪われるポイント数の面で有利となる場合が多くなります。通常の1:1フォーマットで行われる大会であればオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ(略称オポ)というシステム上最初の方で勝った人の方が有利になりますが、統率者戦では同じ2-1でも負け勝ち勝ちが上位になり得るシステムです。

1.デッキ調整

 前回記事でご紹介した《ラザケシュ》で参加する事は揺るがないものでした。リンク先は同じですがリストは変更しております。

 1.1 デッキリスト見直し

 前回記事では触れませんでしたが、これまでずっと残し続けてきたコンボルートに《冥界の裏切り者》《ウラモグの手先》《ファイレクシアの供犠台》を用いた無限マナコンボがあります。

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手順としては
・《裏切り者》を生贄に黒マナ生成しつつ落とし子トークン生成。
・落とし子トークンを生贄に黒マナ生成、1つ使って《裏切り者》を蘇生。
これを繰り返すと差し引き黒1マナ増えるため無限マナ。後は《ラザケシュ》キャストから《歩行バリスタ》で無限ダメージが成立。
《裏切り者》《ウラモグの手先》を素で引いても《ラザケシュ》の生贄として悪くないし《供犠台》も一応マナ加速になるから個々のパーツはそんなに弱くないはず。

と思い込んでいました。
 実際のところこの中でコンボ以外でも有用と言い張れるのは《ウラモグの手先》くらいで残り2枚は全然使い道が無いといっても過言ではありません。《裏切り者》は《ケリク》がいたらちょっと強いかもしれない程度で基本的に自己蘇生させることはほとんど無いです。《供犠台》はポン置きの3マナが無駄な上にコンボパーツと認知されているが故に妙にヘイト買うだけでした。そしてこの3枚が仮に素引きで揃ったとしても《ドラニスの判事》等で《ラザケシュ》のキャストが制限されてしまっていると結局無限マナが出るだけで勝ちに繋がらないため、それなら除去やキープ基準になるカードを追加したいという思いがありました。

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 無限マナからのキャストによる無限ダメージが見込めるため《歩行バリスタ》を採用しておりましたが《供犠台》を不採用とするのであれば《ミケウス》と2枚コンボで収まるため《トリスケリオン》へ差し替え。前回記事でも触れたように《バリスタ》だけだと《ミケウス》とセットになっても無限ダメージになりません。

 また前回《耳の痛い静寂》は乗り越えられるルートが出来た!と息巻いておりましたがそれはあくまでも余剰マナやセットランド権等に余裕がある場合のみ。基本ルートがリアニである以上《墓堀りの檻》も天敵です。よってそういった非生物置物への対抗策を忍ばせる必要があると感じ、一番無難なものとして《爆発域》を採用する事としました。

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 《ラザケシュ》が8マナと重く、マナフラッドの方がやや許容できる事を加味すると33枚目の土地としても悪くない感触でした。実際に試行回数を増やす中でこれがあるお陰でキープ出来る初手になったり3,4ターン目までのセットランドを確保できたお陰で走れる事も少なくなかったです。また採用している1マナのパーマネントは非常に少なく、これの巻き添えで割れて困るのは《太陽の指輪》くらいです。

 追加の除去枠として不採用だったもので幾つか候補はありましたが、《潰瘍化》を4枚目の除去として採用としました。

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 《ドラニスの判事》《ダウスィーの虚空歩き》《敵対工作員》を1マナで処理できるため《ラザケシュ》着地前後でも有用性はあると判断しての採用です。《致命的な一押し》も悪くないのですが、紛争達成があまり見込めないため不採用。それのためだけにわざわざフェッチランドを入れてしまうとより《敵対工作員》に弱くなる上に《エメリアのアルコン》《根の迷路》で失速する可能性も出てきてしまいます。

 最後の変更点となるカードがこちら、《ボディ・スナッチャー》。

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 基本ルートや素引きで必要なカードではなく(素引きで使えなくもないですが)、あくまでも保険としての採用です。ここは自由枠になるため正直他のカードでも問題はありませんが、採用した理由としては《屍技術師》の再利用です。

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 《屍技術師》をマナ加速として用いて《ラザケシュ》へ繋げる時や、或いは《LED》ルートから入る際にうっかり手札に持っていると切らざるを得ず、そうすると再利用するためには《動く死体》等を使う=非生物スペルが必要となってくる、即ち《LED》ルートで入る以上は《耳の痛い静寂》を乗り越えられなくなってしまいます。そこで《ボディ・スナッチャー》を忍ばせておくと生物でリアニ出来るため《耳の痛い静寂》の上からチェインを続ける事が可能となります。

 変更点としては以上です。

 1.2 その他デッキリストについての解説

 前回のリストから継続採用しているもので理由を述べておくべきと思われるものについて触れてゆこうと思います。

・《Basal Thrull》

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 タップと自身を生贄に黒黒を生成。キャストのための黒黒がやや出しづらく、2マナを次ターン以降に持ち越すだけのため調整の際に他の生物群より一番優先度が下がります。《ケリク》がいると無料。

・《Soldevi Adnate》

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 タップと黒い生物かアーティファクト生物を生贄に、そのマナコスト分の黒マナを生成。自身をサクっても2マナ出るため《Basal Thrull》の上位互換。ピッチ《悲嘆》やリアニした大型生物、《陰極器》《Su-Chi》を火種に爆発的なマナ加速を行う事ができます。状況によっては《ラザケシュ》を生贄にすることもあります。

・《Priest of Yawgmoth》

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 タップとアーティファクトを生贄に、そのマナコスト分の黒マナを生成。《Soldevi Adnate》と同様に《陰極器》《Su-Chi》をサクれますが、こちらは非アーティファクト生物をサクれない代わりに《厳かなモノリス》《玄武岩のモノリス》《スランの発電機》《金粉の水蓮》といったカードも分解してマナへ変換できます。これらは自前で3マナ生成でき、支払ったマナは《Priest of Yawgmoth》で戻ってくるため実質全て《Black Lotus》同然となります。

・《極楽の羽ばたき飛行機械》《鉛のマイア》《疫病のマイア》《マナキン人形》《面晶体の這行器》《ミリキン人形》

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 マナが出る生物群。2マナでマナ加速できる生物は全て採用。左上から強い順(と言っても無色マナしか出ない4体の優劣は誤差みたいなものですが)。緑のマナクリが遅いと言われる環境にも拘らずこれらにスロットを割いているのは《ラザケシュ》着地時に生物2体分を確保するためです。リアニ軸でありながら《ミリキン》が一番評価が下な理由はチェインする際に必要なパーツ(《LED》《酷叛明神》等)がうっかり落ちてしまう可能性があるため。

・《パラジウムのマイア》《金属細工師》

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 兎に角火種を確保するためにマナ加速する生物はこれくらいのものでも採用。但し3マナとなると2マナ以上生成してくれるものに絞りました。《金属細工師》は手札によっては4マナ以上出せますが2マナしか出なくても上々。

・《沼の妖術使い》《熱心すぎる弟子》

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 こちらも3マナ生物で2マナ以上加速。後者は自身の生贄が必要のため《Basal Thrull》に近い動き。手札を1枚捨てるためリアニ手段と相性が良いです。

・《陰極器》《Su-Chi》

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 死亡時、無色マナを生成する生物。ルートでも使いますが前述のように《Soldevi Adnate》《Priest of Yawgmoth》、その他《弱者選別》《Sacrifice》《屍技術師》《ファイレクシアの塔》で生贄にしつつマナ加速することで一気に《ラザケシュ》着地が見えてきます。《Su-Chi》は今はルートでは必要とまではいかないもののこのような用途があるため継続採用です。

・《晶洞ゴーレム》

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 攻撃が通ると《ラザケシュ》が着地。そのターン他にマナを使っていなければ3マナ以上は浮いているはずのため、他に火種がいなくとも《ギックスの僧侶》からルートに入る事が出来ます。

・《ヨーグモスの息子、ケリク》

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 統率者に据えている訳ではないのでこれ専用ルートを特別採っている訳ではなく、ゆえに着地ターンに勝つことはあまりないですが《墓所の怪異》等の黒マナサポート生物よりは《ラザケシュ》着地に貢献できるのと《ギックスの僧侶》からマナが増えたり《Sacrifice》《Soldevi Adnate》といったコスト参照のマナ加速と相性が良いです。

・《ルーン傷の悪魔》

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 リアニ手段から《Sacrifice》をサーチ&生贄に7マナ生み、《ラザケシュ》へ繋げるのが一番の理由。心が痛い動きだが後で戻ってくる。

・《血の取引者、ヴィリス》

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 もはや黒では定番となりつつある《納墓》《再活性》《ヴィリス》パッケージ。《Sacrifice》《屍技術師》を引き込んで《ラザケシュ》へ繋ぐ事が多いですが《ケリク》と噛ませてライフを湯水のように溶かしながら大量ドローしたり小粒を潰して行けるため《ラザケシュ》が《ドラニスの判事》等で封じられていても《ヴィリス》から活路を見出す事が可能です。

・除去枠:4枚
《潰瘍化》《殺し》《四肢切断》《致命的なはしゃぎ回り》

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 ピッチや軽量マナで構えられる除去であり、《ダウスィーの虚空歩き》《敵対工作員》は絶対に処理したいため前項で触れた《潰瘍化》を追加してそれらに触れるものは3枚目を確保。《殺し》の役割は《ドラニスの判事》《溜め込み屋のアウフ》《ウィノータ》をタップアウトからも処理できるため先述の黒生物達に当たらないけれども採用しております。《致命的なはしゃぎ回り》以外は全てライフを使うため《ヴィリス》着地後にドロー付きの除去にもなります。除去枠はもう1枚追加しても良いのではないかと考えており、気持ち程度にデモコンタッサ対策にならんこともない《悪意の熟達》か、ソーサリータイミング4マナと割り込んで妨害するには向かないものの範囲が広く、《Soldevi Adnate》等でサクってマナを持ち越したりリアニして使いまわせる《貪欲なチュパカブラ》も検討中です。

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・《生ける屍》

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 基本的に生物を展開しつつマナ加速する動きとなるため《毒の濁流》のような全体除去は採用しておりませんが、これはリアニも兼ねているため採用しております。《酷叛明神》がうっかり手札に来て《LED》で捨てねばならない時はやむを得ずこちらを使うこともあります。墓地から一度追放してから戦場に戻すため《墓掘りの檻》を無視できます。

・《この世界にあらず》

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 何だこのカード、と思われるかもしれませんがじっくり見てみてください。よく使われる別の何かが思い浮かびませんか?

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 そう、これは《激情の後見》です。

 というのは誇張表現ですが、《ラザケシュ》に対する除去を弾くための1枚。生贄1体分の余力があればそれを盾にカウンター出来るというのはチェインする時に重要です。

土地:《沼》24+《アーボーグ》+《Lake of the Dead》

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 《Lake of the Dead》を採用する際、黒単で《沼》の採用枚数について議論が交わされる事が度々ありますが、自分の中では《アーボーグ》込みで25枚前後は欲しいと考えております。あと余談ですが《沼》のイラストは《ラザケシュ》と同じエキスパンション「破滅の刻」で揃えております。川の色が赤いですが、これは《ラザケシュ》の血です。

2.大会レポート

 デッキ解説と謎のデーモン解説を挟んだところで本題に戻りましょう。
先述した通り予選3回戦を行い、上位16名が準決勝へ勝ち上がれます。

・1回戦:《カイカ》(勝利)→《イーサーン》→《ラザケシュ》→《サイ》

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 初手《悪魔の教示者》から《魔力の墓所》サーチしてマナ加速を重ねて3ターン目《ラザケシュ》が狙えそうだったところに《イーサーン》が1ターン目《太陽の指輪》→《アメジストのとげ》でもはや厳しい展開。《カイカ》から《再造形》で《アメとげ》除去、《堂々たる撤廃者》先置きから《直観》→《LED》《死の国からの脱出》《セヴィンの再利用》が揃って負け。

・2回戦:《ラザケシュ》(勝利)→《ルールス》→《ウィノータ》→《カイカ》

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 1番手を取れた以上、《ウィノータ》がスタックス生物を揃える前に勝ち切るしかない。そこに《カイカ》がどこまで妨害をもっているかが勝負。
1ターン目《宝石の睡蓮》から《ウィノータ》着地、2ターン目《霜剣山》魂力でトークン生成と来たが《カイカ》が除去を持っていたためそれ以上の展開は阻止。こちらは《Soldevi Adnate》が動ける状態で《ラザケシュ》着地、他3名の妨害手段が無かったためウーズコンボで走り切り。

・3回戦:《イーサーン》→《サイシス》→《ラザケシュ》(勝利)→《ログラクフ》+《ティムナ》

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 上にスタックス2人・・・青がいないものの、長引きそうな展開になる事が想定される卓。案の定1ターン目《根の迷路》設置。

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下家になったことを恨みつつ2ターン目《魔力の櫃》タップイン、3ターン目《マナキン人形》、4ターン目ようやく《櫃》起こして5ターン目《ラザケシュ》。但し《根の迷路》があると宝物もタップインされるため《屍技術師》ルートで走る事は不可能。着地ターンに《Lake of the Dead》を引っ張りタップイン。《流刑への道》でどかされ、少しずつ殴られながらも《納墓》《Dance of the Dead》が揃ったため、ターンが回ってきて妨害無ければ《ギックスの僧侶》を釣って《ラザケシュ》リキャストから走れる。と《Dance of the Dead》スタック《オアリムの詠唱》でリキャストを阻まれる。これは負けたかと思ったところで《ログティム》から《毒の濁流》で盤面が流れる。《イーサーン》から《無のロッド》《抵抗の宝球》も置かれており、勝つにはおにぎりウーズしかない状況。《ラザケシュ》へ《剣を鋤に》が飛んできたため《生き埋め》《壊死のウーズ》サーチ。《イーオスのレインジャー長》キャストでエンドだったため《生き埋め》から入り無事おにぎりウーズ成立。もし《ウーズ》から入ると《生き埋め》を懸念されて《レインジャー長》を起動される恐れがあったため《生き埋め》先キャストとしました。

 ロングゲームを制し、順位表が発表。自分の名前の有無を確認するも見当たらず・・・またギリギリのところで落ちたかと思って上の方を見ると一番上に自分の名前が!
という訳でまさかの1位通過。そして準決勝以降は卓順が順位で決まるため1番手でスタート。これはモノにしたいところ。

・準決勝:《ラザケシュ》(勝利)→《マルコム》+《薬瓶砕き》→《ティムナ》+《クラム》→《シオーナ》

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 《シオーナ》の構成が未知数ではあるものの、無限コンボとなるエンチャントの存在は認知していた。先ほどの《サイシス》のようにスタックスである可能性も否めない上に《マルコム+砕き》が早期ターンでのコンボを2種類持っている事から3ターン目までに仕掛けられるかどうかがカギとなると判断。
 1ターン目《ウルザの物語》+《金属モックス》+《マナキン人形》。《マルコム+砕き》から1ターン目《暗黒の儀式》→《法務官の掌握》でこちらのライブラリーから《魔力の墓所》を抜かれるが手札には他のマナ加速が控えているため無くとも問題なし。《ティムナ+クラム》からは開始時《宝石の洞窟》から《悟りの教示者》→1ターン目《息詰まる徴税》。《シオーナ》は1ターン目《モックス・ダイアモンド》《森》でエンド。2ターン目《魔力の櫃》→《スランの発電機》+《パラジウムのマイア》と次ターン《ラザケシュ》着地からルートに入る動きまで見える状態。《マルコム+砕き》は《マルコム》キャストのみ、《ティムナ+クラム》はマナを立ててエンド、《シオーナ》は《サテュロスの結界師》(エンチャントを唱える度ドロー)でエンド。迎えた3ターン目、《ウルザの物語》で《宝石の睡蓮》をサーチして《ラザケシュ》キャスト。青二人が何もない素振りだったが念のため《悲嘆》から入るが本当に妨害出来る手札ではなかった(《意志の力》こそあったもののピッチコストの青いカードが無かった)。そのまま生物のみでチェインを繋ぎ、《酷叛明神》ルートで勝利。《ティムナ+クラム》からは《概念泥棒》《狼狽の嵐》を抱えていたがどちらも刺さらないルートを採っているため問題なし。

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そして迎えた決勝戦。

・決勝:《ラザケシュ》→《創造の座、オムナス》→《オズワルド》(勝利)→《ログラクフ》+《テヴェシュ・ザット》

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 1ターン目《魔力の櫃》から2ターン目《金粉の水蓮》、3ターン目《ギックスの僧侶》から《ラザケシュ》着地でルート入れる手札だったが《オズワルド》から1ターン目《エーテル宣誓会の法学者》。仕方なく2ターン目《金粉の水蓮》設置とするが、《オズワルド》《ログ+テヴェ》達も多数のファクトを展開していたため《オムナス》から《波止場の恐喝者》で宝物8個生成。早くも死が見える展開。《法学者》が無かったらそのまま走りきられていた。3ターン目《ケリク》+《ミリキン人形》でターンを渡し、各々統率者が着地してゆく。4ターン目《ラザケシュ》着地まで漕ぎつけたが《法学者》がいるためすぐルートへ入る事は出来ない。ここで冷静にターンをパスして《敵対工作員》を《オムナス》が打つであろうサーチスペルか《オズワルド》起動に合わせていれば無事にターンが回って勝てていた可能性が少しあったが、除去しつつ次の火種に繋げられるようにと《マイアの種父》サーチ、着地&《殺し》サーチでターンを渡す。次のアップキープに《オムナス》へ《殺し》キャストするがこれも良くない判断だった。既に《波止場の恐喝者》はいるため《エミエル》サーチに繋がりそうなタイミングで除去を打つべきだった。が、《夏の帳》で応戦してくる。このターン2人がそれ以上唱えられない事を尻目に《ログ+テヴェ》から《むかつき》。ライフは削っていたため十分な枚数・内容のカードを引き込んでいる様子では無かったが、《巻物棚》があるため不要牌を戻して引き直す体制は出来ている。ここで《オズワルド》が動き出し、《教術師の石》《千年霊薬》を用いて《オズワルド》を起こしながら《屑鉄さらい》まで漕ぎつける。

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 ここで《致命的なはしゃぎ回り》をサーチして打つべきだったが、《クラーク族の鉄工所》も揃う。動いている途中で《サイクロンの裂け目》超過が挟まるが問題なくパーツは揃っているため再度始動して無限マナ、《歯車組立工》の能力を無限起動して敗北。

 という訳で決勝で負けてしまいました。急がずに《敵対工作員》を構えた状態にしておけばほぼ全員に刺さるため安全にターンを迎えられていたかもしれないし、除去を打つタイミング・対象も違っていたと考えると悔いが残る結果となってしまいましたが決勝卓まで上り詰められた事、そしてその中に《ラザケシュ》の名前を刻めた事は曲がりなりにもこれまで調整してきた結果が実ってくれたのかなと思います。
 次また大会に参加する際は今回の反省点を活かし、より一歩先にある脅威を想定した立ち回りを心掛けたいと思います。

※追記:Moxfield等の方は度々リストを変更するため当日使用していたデッキが晴れる屋へ掲載されましたのでそちらのリンクを貼っておきます。


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