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2005年9月、引きこもり続ける人生に嫌気が差した私は自殺を決心した。近くのホームセンターで、あらゆる自殺に使えそうなものを買い揃えた。これが初めての大人買いだった。数日後、遂に本番の日がやってきた。私はインターネット上で知り合った友人に協力を頼み、自殺の一部始終をカメラに収めてもらった。そうして、私は都内のアパートで壮絶な死を遂げた。

「…天国?」
私は目を覚ました。何万年も眠っていたような感覚だった。地獄に落ちるとばかり思っていたが、目の前に広がっていたのは、穏やかな笑い声と眩しいほどの光に満たされた世界。これを地獄だとは到底思えなかった。

再び私はゆっくりと目を閉じ、再度目を開けた時には誰かに抱きかかえられていた。
「生まれ変わったのか…」
鏡の前に連れて行かれた私はそう確信した
「ラッキー!」
心の中でそう叫んだ。
「転生来たー!」
心の中でそう叫んだ。
「また男なのかな?」
下腹部に意識を向けた。
「ちんちんあるー!」
心の中でそう叫んだ。こうして私の第二の人生が幕を開けた。

新しい両親からたっぷりの愛情を注がれ、可愛いママの胸元で安らかに引きこもる日々。気づけば私は2歳の誕生日を迎えていた。
「この2年間でいくつか分かったことがある。私の名前は津田篤宏。静岡県沼津市に住んでいて、誕生日は私が死んだ2005年9月27日。」
名前も出身も違う第二の人生。嫌な点があるとすれば、貧乏なところぐらいであるが、メシが少ないなど、一度人生を経験した私にとって、朝メシ前だった。ドヤ。

それから私は天才少年として人生を謳歌していった。簡単な人生だった。高校生になる頃には、「ゴイゴイスー!」と叫ぶだけで人気者になれた。そんなある日、スマホをいじっていた時に、ふと2005年9月27日のことが頭をよぎった。気になって調べてみると、私の自殺についての記事を見つけた。記事によれば、私の自殺動画がネットにアップされ、友人が逮捕されたらしい。自らが生きた証を刻むという私の計画が成功したことをその時初めて知った。

2024年3月、私は早稲田大学に現役合格した。一度目の人生では、高卒だったのでまさに大違い。しかし、我が家には私が一人暮らしをする余裕はなかった。そんな中、賃貸サイトで破格の安さの物件を見つけた。それは、かつて私が自殺したアパートだった。

両親を説得して、東京での大学生活を決意。出発の日、両親は涙を流しながら私を見送ってくれた。
「今までありがとう。心配しないで。」
そう告げて、私は18年住んだ家を後にした。

東京に着き、あのアパートに戻ってきた。内見の時にも確認はしていたが、まだ自殺の痕跡は残っていた。だが、本人である私には全く気にならなかった。
「家賃安っ最高!」
心の中でそう叫んだ。私は私が自殺した場所にYogiboを置き、優雅な大学生活をスタートさせた。どうやら引きこもり気質は変わっていないらしい。AV(もちろん巨乳もの)を観るのにも飽きてきたので、「# 壮絶死を遂げたら転生して、物件を安く借りれた」という猫ミームを作り、TikTokに上げたらバズった件

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