映画を観た記録117 2024年7月7日    ステファノ・ソッリマ『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』

Amazon Prime Videoでステファノ・ソッリマ『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』を観る。

前作同様、メキシコの麻薬カルテルと国家の暴力装置の一員として働くベニチオ・デル・トロ演じる、麻薬カルテルに家族を殺された過去がある元検事、ジョシュ・フレイヴァ―演じるCIA捜査官の戦いである。

今回は麻薬そのものではなく、メキシコからの密入国で不法ビジネスをしている麻薬カルテルを追い詰める。追い詰める発端は、アメリカ・カンザスのスーパー・マーケットで自爆テロが起き、そのテロリストたちは、麻薬カルテル経由で密入国してきた者たちと判断したアメリカ連邦政府は、元検事、今は暗殺者とCIA捜査官を雇い、組織を争わせて弱体化を図ることを目指す。その作戦は麻薬カルテルの娘を誘拐して、誘拐したのは敵組織の麻薬カルテルだと思わせる作戦である。

その作戦はどの様な結末に至るか、本作を観てください。

しかし、国家に雇われた者が考える作戦が誘拐とは?

倫理もへったくれもない。

本作品は国家をたたえることが一切ない。冷静に国家の暴力装置として銃撃戦、ヘリコプターなどが動員される。

本作品は、空がとても青いということである。このスカイ・ブルーのもとで殺し合いが繰り広げられる。

密入国に麻薬カルテルが絡んでいるというのは本作品で初めて知った。

国境地帯は「非合法」の楽園なのか。

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