映画を観た記録62 2024年3月10日    ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー  『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』

Amazon Prime Videoでライナー・ヴェルナー・ファスビンダー『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』を観る。

映画の舞台は、ファッション・デザイナーである女主人公のペトラ・フォン・カントの住居であり、そこで展開される室内劇である。

ペトラ・フォン・カントは、アシスタントのマレーネを奴隷のように使う。マレーネを奴隷のようにこき使いつつ、訪ねてくる友人やまたは若い女性と恋に落ちる。

女性しか出演しない映画である。

プラターズとウォーカー・ブラザーズが、音楽として使われる。聴いていると吸い込まれそうになる。

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』を観て感じたのは、日本家屋とその生活習慣では室内劇は破綻してしまうということだ。ファスビンダーのこの作品は、西洋家屋と西洋人の生活習慣に即したドラマであり室内劇が舞台のように演出されている。

本作品も観ようによっては増村保造の映画に似ている。

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