映画を観た記録45 2024年2月17日    ダニエル・ロアー『ナワリヌイ』

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本作品でわかるのは、ナワリヌイはロシア市民から圧倒的な支持を得ているということだ。少なくとも都市部のモスクワではそうである。

ナワリヌイが帰国するのをため、モスクワ空港に出迎えた民衆たちは、ナワリヌイを待つ、そのことがプーチンへの抗議ともなるので、ロシアの暴力装置は、民衆を強制逮捕する。それがプーチン支配下のロシアである。

民衆はナワリヌイを支持しているのである。

ナワリヌイは毒殺されかかる。しかもその毒物は、神経ガス「ノビチョク」である。ノビチョクは、毒が神経を死に至らしめるが、すぐ毒の痕跡が消えるので、自然死のようにみえてしまう。恐るべき毒物である。人がいる前で殺すには使い勝手がいいのである。毒を盛った直接の人物は誰か。ナワリヌイは、べリング・キャットの人物とともに調べて、突き止め、暴露する。やはりプーチン直轄の政府要人であったのである。

そのナワリヌイは、この映画が公開され、約2年後の現在、刑務所で死んだ。ナワリヌイが収監されていた刑務所は、摂氏マイナス30度のヤマロ・ネネツ自治管区刑務局である。ナワリヌイは刑務所で衰弱し、さらにとどめをさすようにプーチンに殺されたと私は考える。

そして、みなさん、SNSで出回っているロシア・フェイクニュースアカウントを信じないでください。ロシア民衆は、ナワリヌイを圧倒的に支持し、プーチンを非難しています。

我々は、ナワリヌイの死を忘れない。

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