映画を観た記録101 2024年6月15日 パン・ナリン『エンドロールのつづき』
Amazon Prime Videoでパン・ナリン『エンドロールのつづきで』を観る。
いわゆる映画愛モノである。ストレートな映画愛を見せていて、美しすぎる。丁寧、繊細、残酷、大胆。
オープニング・タイトル・クレジットの冒頭に、映画監督の名前がクレジットされている。タルコフスキー、リーン、キューブリックなど。
冒頭、線路に主人公の少年が廃材の釘を並べている。小年は、草むらに横たわり、空を見上げると、スモックを描くジェット機。冒頭のシーンから傑作が約束されている。事実、最高傑作である。
少年は親に連れられて映画館で映画を観てから、映画に魅せられてしまう。
少年と映画、そして映写技師の物語。
フィルムからデジタルへ変わる時代も描いている。
フィルムは処分されてしまい、あるものに変わる。あるモノに変わるまでの工場で少年は見届ける。
少年は、上京することになり、列車で、そのあるモノを見つけ、少年は映画俳優の名前を心の中で呟く。
そして、サタジット・レイの名前も心の中でつぶやく。
ストレートすぎる映画愛である。
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