映画を観た記録61 2024年3月9日    マッティ・ゲショネック『ヒトラーのための虐殺会議』

Amazon Prime Videoでマッティ・ゲショネック『ヒトラーのための虐殺会議』を観る。

本作品は、ヴァンゼー会議の議事録をもとにした映画である。本国ドイツではテレビ映画として制作されたということである。

議事録をもとにしているので、ほぼ事実だと思われるので、本作品に出てくるナチス・ドイツ党の高官どもの振る舞いも事実なのであろう。驚くべきは、この会議を招集したハイドリヒ長官の身のこなしである。パワハラやセクハラに悩み現在の日本人若者が見たら、「良き上司」に見えるくらい紳士的なのである。この会議では、日本の会議のような、日本の組織のようなパワハラ、セクハラが存在していないのである。そのような紳士的に見えるものがユダヤ人の最終解決について議論しあっているのである。罵倒も暴言もない。ハイドリヒ長官の忠実な部下であるアイヒマンは、彼をサポートする議事の速記をとる女性が休憩中も作業をして食事をとれないので、もってくるのである。アイヒマン曰く「職場環境の改善のためである。」。本作品を観ながら、このような見かけ上、紳士礼儀正しく振る舞うナチス・ドイツ党と野蛮な振る舞いが日常的な大日本帝国が組んでいたことが、驚きである。もっともヒトラーは日本人を軽蔑してはいた。

ユダヤ人の虐殺をナチス・ドイツ党は「特別任務」と呼んでいたことも、アイヒマンの正確な「議事録」が残っていたことで判明した。日本の自民党は「議事録」を焼却するようなナチス・ドイツ以下の党であることもわかってしまう。「特別任務」。はて、このネーミング、どこかで聞いた覚えがある。ウクライナを侵略しプーチンの「特別軍事作戦」である。プーチンは確実にナチス・ドイツ党の継承者であることは間違いない。断定してもよい。

そして、ナチス・ドイツ党に虐殺対象とされたユダヤ人が建国した国家イスラエルもまたナチス・ドイツ党の継承者であることは間違いないのである。

それにしても、ユダヤ人の子どもを殺すナチス・ドイツ党の高官の言い分が「親がいなくては子どもは育たない、だったら殺した方がよい、思いやりである。」ということである。とても恐ろしい。

このようなナチス・ドイツ党の「論理」は知らぬ間に、我々に浸透してくる。例えば高齢者医療負担窓口3割を主張する音喜多である。音喜多は確実にナチス・ドイツ党と全く同じ人物である。

現代政治もまた、ナチス・ドイツ党を払拭できていないことがわかる映画である。


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