映画を観た記録104 2024年6月16日   ブラッド・ファーマン『潜入者』

Amazon Prime Videoでブラッド・ファーマン『潜入者』を観る。

コロンビアの麻薬王・パブロ・エスコバルが作った麻薬カルテルであるメデジン・カルテルへ潜入する刑事の話である。

この種の作品は、映画としての「出来」というより、その「事実性」が具体的に描かれているかどうかである。そういう意味では、シナリオは調査をベースとする今村昌平に似ている。もっとも、今村昌平の映画が真面目なのでまったく娯楽性はないが、本作品は娯楽性が充分にある。

本作品は銃撃はあるもののベッドシーンはない。それはよいことである。イギリス国家の犬でしかないジェームズ・ボンドがセックスしまくっているのに対し、本作品の潜入捜査官は、セックスはしない。当たり前だが、なぜなら「公務員」だからである。ジェームズ・ボンドはそういう意味では屑公務員である。

本作品で驚くべきことは麻薬捜査をしているFBIである主人公をCIAが尾行しているということである。そのような事実は物語に彩りを添える。スター俳優はでないが、シナリオと演出で見せる娯楽映画の王道である。

面白い。

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