映画を観た記憶35 2024年2月4日     マシュー・ウォーチャス『パレードへようこそ』

Amazon Prime Videoでマシュー・ウォーチャス『パレードへようこそ』を観る。

原題は『PRIDE』である。

本作品は、サッチャー政権時代、1984年、炭鉱ストに入った労組に支援金を送ったゲイ&レズ団体と労組の邂逅の物語である。

当初は、ウェールズ炭鉱労働組合は支援金をゲイ&レズ団体を拒否していたが、ある日、電話をとった女性が支援金を受け取る事に自然にイエスと答え、ゲイ&レズ団体と労組は会うことになった。労組が所在する地区は、田舎であり、まだまだ偏見が強いのである。労組の委員の中心を担う女性もゲイ&レズへの偏見は強く、その女性は、夫を闘争で亡くし、誇りに抱いているようだが、ゲイ&レズには偏見を持ち続け、結局、偏見を手放すことはなかった。だが、委員長は、常識的なのか、ゲイ&レズを受け入れた。彼は「連帯」が信条だからかもしれない。そして、労組のある太った女性は、積極的にゲイ&レズを受け入れるよう行動した。この女性が「偏見の大きな壁」を崩す突破口でもある。

そして、重要な人物がゲイ&レズ団体のマークである。彼は、政治意識が敏感な若者であり、炭鉱ストを知り、私たちと同じだ、と感じ、炭鉱スト支援金運動を仲間と行う。

本作品を観ていて、感じるのは、女性は、たとえ、それが初めて会った相手がゲイ&レズでも受け入れやすいということである。彼女たちはゲイ&レズ団体が労組をロンドンのゲイ・パーティーにも自然と打ち解けるのである。

そして、この年はエイズが猛威を吹き荒れるのである。

サッチャー、炭鉱スト、エイズ、その時代の中、ゲイ&レズ団体は活動していくのである。

本作品を一言でいうと、健康、である。

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