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初ブローニーフィルム(120フィルム)

先日はネガとポジについて書きましたが、今回は規格のお話と、初めてのブローニーの仕上がりがどうなったかのお話です。

フィルムには110、120、126、127、135、シートフィルムと種類があります。ちなみに数字の大きさは規格名なので、数字が大きいほどフィルムが大きいというわけではありません。

それぞれ大きさが異なり、使用できるフィルムフォーマットはカメラによって異なります。

容易に手に入り、現像とスキャンを即日仕上げというのは、135(35ミリ)位で、35ミリは1時間で現像してくれる所でも、120は郵送で納期5日から1週間というのが普通じゃないかと思います。

私は、パターソンのリールとタンクを使っており、リールは可変式で35ミリとブローニー両方いけるからと容易に考えていたのですが、タンクが35ミリ専用だったんですよね。勿論ブローニーサイズのリールを入れると蓋が閉まりません。巻きつける前に一応確認しておいて良かったと、胸を撫で下ろしました。

この為初ブローニーは、自家現像ではなく店に現像に出すことにしました。一応1店舗だけ問い合わせたのですが、現像のみで1200円程とのことで、違うところに出すことにしました。フィルムユーザーなら聞いたことがあるかもしれない、ネットのフィルム現像所トイラボさんです。ネットで使用カメラとフィルム銘柄とデータの納品方法を指定して、フィルムを郵送すると現像して送り返してくれます。

現像とネット鑑賞やL版プリント程度であれば大丈夫なサイズのデータのネットダウンロードにフィルムの返送代で1348円でした。送る時の送料と封筒もいるので、1500円くらい掛かりますが、一律1200円というのではなく、個別の銘柄に対応してくれデータダウンロードも出来るのですから、安いものです。木曜に送って今日の午後に作業完了報告とネットダウンロード可能の案内がメールで来ました。早いですね。

一応併記しておきますが、1200円が高いと言い責めるつもりはありません。今の時代の相場ですから💹🥺

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今回使用したのは、ハードオフのジャンクコーナー(勿論レンズの状態やシャッターが切れるか・スピードは変化しているか、ピントルーペの見え方はどうか、などは確認しました)から6600円で救出した84年産のロモのルビテル166Bと富士フィルムの160NSです。

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開封すると、紙で巻きつけられています。

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外すと裏紙の端が台形のようになっており、スプールに差し込めるようになっています。

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スプールに入れて巻き送れる事を確認したら裏蓋を閉じます。それから裏蓋の赤窓を見ながらフィルムを巻き送っていきます。上の写真は赤窓を閉じた状態です。

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巻き送っていくと色々記号が出てきます。大きさが変化していってもうすぐだということを知らせてくれます。これは富士フィルムですが、ロモグラフィーだとDon’t think  just shoot!と文字も入っています。

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そのまま巻き送っていくと、数字の1が出てきます。この状態で1コマ目の所までフィルムが来たということですから、赤窓を閉じて露出やシャッタースピード、ピント合わせなどを調整して撮影します。撮影したら、また赤窓を開けて2が来るまで巻き送ってまた撮影というのを最後まで繰り返します。

開けるのは赤窓ですよ。裏蓋じゃないですからね。裏紙の裏側にはフィルムがあるので裏蓋を開けた瞬間一発アウトですからね。気をつけて下さい。

ホルガのような赤窓が開いたままのカメラもあります。その場合は、赤窓をテープなどで遮光して都度テープをずらすくらいの方が感光するリスクは減らせます。

ブローニーは、縦横6×4.5、6×6、6×7、6×8、6×9とカメラによって撮影範囲が異なります。マスクを使用して、6×4.5と6×6の両方を選べるものもあります。

6×4.5は16枚撮影できますが、ルビテル166Bは6×6の真四角フォーマットで、横幅が長い分撮影枚数も減り、ブローニーフィルム1本で12コマ撮影出来ます。ちなみに35ミリは2.4×3.6です。

フィルム1本で12枚ですから、35ミリのように36枚撮影しようと思うと、フィルム3本になります。勿論銘柄にもよりますが、私が使った160NSは最安の部類で1本750円くらいです。36枚換算だと2250円くらいですから、そのシャッター1回の重みからブローニーは、ずっと手を出さずに居たのですが(悪とさえ思っていた)、何故か最近急に気になり始めて、ついにブローニー沼に片足を突っ込みました。

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一応カブリも無く12枚全て撮れていましたが、試し撮り且つ、幼稚園の迎えの時間が迫っていたので、同じような構図の写真ばかりでした。

35ミリと比べて写り込んでいる範囲が全然違います。原盤が大きい分大きくしても荒れにくいというメリットもあります。

1本撮ってみて、操作性や、写りなどから今は両足ズブズブです。底なし沼だったらどうしようかと思いながら^_^

ブローニーフィルムには、感光防止に裏紙が巻かれているだけで、35ミリのような金属製パトローネはありません。35ミリは撮り終えるとパトローネに巻き戻すわけですが、ブローニーは無いので、そのまま巻き送ってスプールに全て巻いてしまいます。その後スプールを外して、最終部分にシールがあるのでそれで広がらないように固定します。なのでフィルムが巻かれていたスプールが残るのですが、それを次のフィルムの巻きつけ用に使用してというサイクルです。

あと、ブローニーはスプールに裏紙付で巻きつけているだけなので感光し易いです。また35ミリには無いカブリ方があります。スプールに巻きつけているのが緩んで、端から感光しないようにと、強く巻きつけ過ぎてしまう圧着カブリです。

160NSはスプールに余裕があるので、あまり心配はいりませんが、ロモグラフィーのものだと、比べるとスプールの幅に余裕が少ないので気をつけて下さい。他のフィルムはまだ見たことがないので、分かりません。

写りや価格が異なるので、今あるライカやペンタックスとの住み分けも十分出来そうです。我が家の場合は、主に行事やハレの日用になると思います。




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