排水管が詰まった話①

大したことのないつまらない話なのだけども、水に流すわけにはいかないなというのと、忘れないために書いておく。

私は、建ててから結構な年数が経っているマンションの、
リノベーションされた一室に住んでいる。

同棲していた彼氏と別れて、どこかいいところはないかと探していたところ、
ターミナル駅まで数駅で、駅まで徒歩数分で、家賃もそこまで高くないこの部屋を見つけた。

案内してくれた管理会社の女性は、
「別れたからお引っ越しされるんですね〜。
  前に住んでいた方は、男ができたって言って引っ越しされたので、逆ですね〜。」
なんて、傷心してなかったから別に良かったけども、
人によってはぶちぎれるようなことを言っていたが、
部屋に罪はないし、もう他に内見に行くのも面倒なのでここにした。

そして越してきてから丁度一年近く経った今日、また排水管が詰まった。
通算三度目である。

最初は去年の八月だった。
いつものようにトイレを流したところ、ゴポゴポという聞いたことのない音がした。
まあ、放っておけば治るだろうと思いつつ、
少し心配だったのでAmazonの翌日配送で、節水トイレ用のスッポンを注文した。

その翌日か翌々日、暑いから風呂にお湯を張って、ゆっくり半身浴をして、
さあゲームでもするかと風呂の栓を抜いたところ、
排水管がゴポゴポと音を立て始めた。
風呂の水が流れない。逆流し始めたのである。

このままでは風呂場から水が溢れて、最悪の場合、
階下の住民にまで迷惑を掛けてしまう…
とりあえず、風呂の栓を再び閉めた。

そして、風呂だけではなくトイレも詰まっていた。
Amazonで頼んだスッポンを試してみるが、どうにもうまくいかない。
これはもう、私の手ではどうにもできないと思い、
水道業者の手配をしようと考えた。

でも、絶対に修理費用は支払いたくなかった。
引っ越して数ヶ月で排水管がつまるということは、
今まで数軒の賃貸アパートに住んでいても経験がなかったので、
管理会社や大家さんに非があるのではないか、ということと、
あと単純に数万円掛かるから絶対に嫌だった。

丁度お盆の期間の夜ということで、管理会社はお休みだった。
契約時の約款を確認したところ、管理会社を通さない修理などは借りている人の負担になる、とある。
流石にお盆明けまでトイレと風呂を我慢するわけにもいかないので、
御社が休みで連絡がつかないため、こちらで水道業者を手配させて頂きます、
と一言メールを入れ、ネットで選んだ優良そうな会社に連絡を入れた。

40分後くらいに、ものすごく丁寧なおじさんが来てくれた。
トイレだけではなくて、マンションの大元の排水管に繋がっている部分が詰まっているらしい。
スッポンではどうにもならないらしく、専用のポンプを持ってきて、
水圧で詰まりを押し流してくれた。
プロの技はすごい。 

最後に、よくわからないが排水管の流れをよくするらしい薬剤を撒いてくれた。

水道業者さん曰く、この詰まりに関しては私は悪くないらしいので、
とりあえず請求は保留にして、後日管理会社と話をすることにした。

これが最初に排水管が詰まった話である。
担当者と話して、費用は大家さんが負担してくれることになった。

最初にきてくれた業者さんは、すごく丁寧で、
作業の際も下にビニールシートを敷いて、部屋が汚れないようにしてくれた。
他の業者さんはしてくれなかった。

後日、この会社から封筒が届いた。
水回りトラブルの修理でうその説明をして高額な請求をして、業務停止命令を命じられたらしい。
もしかしたら、最後のよくわからない薬剤も、不要なものだったのかもしれない…

まだあと二回詰まります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?