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EDUTRIP in 韓国 2017 Report#4

時間が経つのは早いもので、あっという間に最終日になってしまいました。朝は、ゲストハウスから徒歩10分ほど先にあるベーカリーと、キンパ(韓国流手巻き寿司)屋さんに皆んなで朝ご飯に買いに行きました。

ゲストハウスに戻り朝食を済ませてから、これまでの振り返りをしました。3日間を通して共感したところや、もやっとした気持ちを持ったところ、を線グラフにして整理し書くという作業をしました。そしてそれを、各々のグループ内で共有しました。同じ事柄でも、それぞれ感じ方や捉え方が違うこともあり、そういった意見を共有して考えを共に深めることができるのも、この視察ツアーの醍醐味です。

振り返りの後は、昨日の夜交流を持った高校生たちが通うサンマウル高校に行きました。サンマウル高校は全寮制で、政府から認可を受けている数少ない代案学校の一つです。2000年に開学し、現在では韓国全国から60人の生徒さんたちが来て学んでいるそうです。

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温かい歓迎を受けた後は、校長先生から、学校の概要や認可を受けている代案学校とそうでない代案学校の違い、サンマウル高校が大切にしている教育哲学や地域の教育共同体との連帯、生徒の自治、授業のこと、そして、これからの課題などについてお話を聞きました。

サンマウル高校は、山や田んぼ、畑など緑に囲まれている大変のどかな環境に位置しており、サンマウルの意味が「生きる村」であるように、学校自体が小さな村のような構造で造られている、とてもユニークな学校です。
「自然」「平和」「共生」という哲学に基づきこの空間を作っており、『「空間」というのは第3の先生で言葉なしに物事を教えてくれる重要なものである。』と校長先生が仰っていたのが印象的でした。


また、学校運営における約40%が再生可能エネルギーを使っており、給食の材料のお米は自給自足でまかなっているというのは驚きでした。

さらに、「夜学」という放課後にある非正規の授業があるそうで、これは地域の人たちも自由に参加してOKだそうです。内容は、芸術・体育・人文学的なものから構成されており演劇やヨガの授業もあるそうです!自由参加型で評価がないため、普通の授業よりも人気があるみたいです。


お話を聞いた後は学校の中を見て回りました。教室や建物一つ一つが異なる形だったり、瞑想室もあり、創造性を感じました。壮大な自然に囲まれているここで仲間たちと3年間過ごす中で、子どもたちはゆっくりと自己を見つめることができるのだろうと思いました。

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サンマウル高校の後は、町の市場に行きました。この地域の名物である、お刺身と野菜を辛く合えたものを昼食に食べ、市場を少し見て回りました。様々な調味料やお米の種類が豊富に売られていました。
その後はゲストハウスに別れを告げ、空港へ向かいました。空港で、素晴らしい人脈と通訳スキルでこの視察ツアーを有意義なものにして下さった現地コーディネーター兼通訳のミスさんとお別れをし、私たちは無事に日本に帰国しました^^

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(2017/9/14)