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エデュコレインタビュー:出展団体⑫【湘南サドベリースクール】

こんにちは!
今回のエデュコレは、関東,東海,関西,九州の4地域で開催し、インターン生も多様な地域から集まってます。このnoteでは、インターン生が出展団体さんに赴き、インタビューをしてきた記事をUPしていきます!

記事を見て、出展団体さんのことをイベント前に知ることで当日がより充実した時間になるかと思います。また、今回参加できなくても、興味・関心のある団体や学校はきっとあるはず。このインタビュー記事が、その団体の活動をより詳しく知る機会にもなればと思います。

是非チェックしてみてください!
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湘南サドベリースクールの小谷敏也(としや)さん、小林結宇(ゆう)さん、清水洋子(ようちゃん)さんにお話を伺いました


ー湘南サドベリースクールを始めたきっかけは?

2008年から始まって今年で12年目になります。元々はファウンダースタッフの自宅から始まり、2011年度から茅ケ崎に移りました。
ここを立ち上げた人たちは今はもういないんですけど、最初はサドベリー教育をやりたいと集まった2、3組の家族が始めました。自分たちが学びたい教育を子供達と話し合い、自分たちが実践したい教育がないなら作ろうと言うことで始まりました。

ースタッフになるきっかけは?

小谷敏也(としや)さん:
もともとは役者をしていました。役者をやりながら子供関係のボランティアなどをしているうちに、子供ともっと関わりたいと思いました。そこから、自分の好きなことをして生きていきたいなと思うようになりました。また、

「既存の教育の枠組みでは不良などと言われてしまう子でも、場所さえ変えれば輝けるのに。自分のやりたい学びを自由にやれば輝けるのに。」

と思うようになりました。そこからオルタナティブ教育に興味を持ち、2011年に湘南サドベリースクールのスタッフ研修を受けました。ボランティアでもいいからこの学校に関わりたいと思ったのがきっかけです。

小林結宇(ゆう)さん:
私が小学校6年生の時に学校を探していて、湘南サドベリースクールの説明会に参加しました。辺鄙なところに住んでいたので学校は行かなくてはいけない場所という固定観念がありました。しかし、一年間不登校だった時期とかもあり、公立の学校には行きたくないと思っていました。湘南サドベリースクールでは、スタッフの人も年の差がある友達も対等に接してくれたのがすごく新鮮で、何よりここにいる人たちが楽しそうだったので一目ぼれをして入学をしました。
湘南サドベリースクールは普通の学校と違って、人を管理とかしてないんです。大人が子供のことを対等に接しているのが、めちゃくちゃ気持ちよくて。私もここで仕事をしたいと思い、卒業して一年後にスタッフを始めました。

清水洋子(ようちゃん)さん
私は介護の仕事をしていました。そんな時に甥っ子が生まれて、いつも接しているおじいちゃんやおばあちゃんと全然違って、赤ちゃんってすごく輝いているなと感じました。そこから、子供のような光輝く人のサポートをしたいと思うようになりました。その後体調をくずして、どうしても介護の仕事をやめないといけなくなって、やりたいことをやろうと思い、オープンタイプの壁のない公立の小学校で仕事を始めました。自分が小学生の時に、学校のシステムに全然なじめなくて無理して通っていたのに比べると自由な感じはありました。しかし、やっぱり基本的には変わってないんだなと思いました。そんな時にあるイベントに参加したことがきっかけでサドベリー教育を知りました。もうひとつの仕事を辞めるタイミングで、湘南サドベリースクールのスタッフ研修を受けさせてもらい、今年度スタッフになりました。
今も公立小学校で働いていて、湘南サドベリースクールとは全然違うのですが、枠組みにはめることはせず、枠組みから外れる子に寄り添う形で、同じスタンスで仕事をするようにしています。

ーミーティングはどのように行っているのですか?

(2019年9月3日時点)

デイリーミーティング、スクールミーティングなどいろいろ会議があるのですが、毎日デイリーミーティングを行っています。ボードのデイリー議題と書いてあるところに何かつるされていれば、それについて話し合います。ティッシュを買いたいとか、いろいろですね。
年に一回ある定例総会というスクールの一番大きなミーティングでは、夏休みの期間をどうするかとか、スタッフは誰を雇うなど、運営について保護者も含め全員で話し合います。去年度までは、議決権を持っているのがメンバーと保護者とスタッフだったのですが、今年度からスタッフと保護者は議決権を手放し、メンバーだけが議決権を持つことになりました。スクールはメンバーがそれぞれ学ぶ場なので、スタッフは議決権はいらないのではないかということになったからです。もちろん、スタッフや保護者に議決権がないからといって対等じゃないわけではなく、人としては対等に話し合っていけるよねというのが前提です。

ーみんなが学校を運営しているのですね。

メンバーたちが運営に関わらなければいけないとかではなく、運営に関して責任があるということです。なので、運営への各自の取り組み方は様々です。わかりやすい運営の参加はミーティングへの参加だと思います。また、それぞれがスクールのことを回していて、ごみ捨て、洗濯などの当番をやることによってスクールの運営へ参加していることになります。見方を変えれば、スクールでのびのび活動している事自体が運営に参加していることになるかもしれません。

ー卒業のタイミングは?

卒業のタイミングは自分で決めます。去年は高校進学したいということで15歳で卒業した男の子もいます。自分が卒業したいタイミングで卒業したいという宣言をミーティングでします。プレゼンをし、質問タイムをした後に承認をもらえたら卒業ができます。プレゼンテーションやそれまでの活動を見たうえで、責任をもって生きられる人かを確認して決めます。
ゆう(小林結宇さん)の時に卒業をどうして行こうかという話し合いを重ねました。卒業について考えるチームで、他のフリースクールを見て回って卒業の意味を考えたうえで、湘南サドベリーでは卒業とは何だろうと考えて、卒業のルールを作りました。

ー子どもと関わるうえで大切にしていることは?

小谷敏也(としや)さん:
大人だから、子供だからではなくて、人間同士でいるということだと思います。
また、周りからの評価を気にして動くのではなくて、自分と向き合いながら、自分らしくいることを大切にしています。子供たちとは、一緒にスクールを作っていくよき仲間として一緒にいるって感じですね。

小谷敏也(としや)さん、小林結宇(ゆう)さん、清水洋子(ようちゃん)さんありがとうございました!

HP:https://shonan-sudbury.org/


(2019年9月3日時点)

(2019年9月3日時点)