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エデュコレインタビュー:出展団体⑭【親子パン教室mir】

こんにちは!
今回のエデュコレは、関東,東海,関西,九州の4地域で開催し、インターン生も多様な地域から集まってます。このnoteでは、インターン生が出展団体さんに赴き、インタビューをしてきた記事をUPしていきます!

記事を見て、出展団体さんのことをイベント前に知ることで当日がより充実した時間になるかと思います。また、今回参加できなくても、興味・関心のある団体や学校はきっとあるはず。このインタビュー記事が、その団体の活動をより詳しく知る機会にもなればと思います。

是非チェックしてみてください!
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今回は、親子パン教室mirの中川望(なかがわのぞみ)さんにお話を伺いました!

ー親子パン教室mirについて教えてください。


親子パン教室mirは、子どもの個性を伸ばして活かすことをコンセプトにしています。現在は乳幼児期の子から20歳までが通っており、発達に遅れがある子や障がいのある子も一緒にやっています。
福祉大学に通っていた時、障がいがある子どもたちとずっと関わっていたので私にとっては障がいのある子と一緒に過ごすことが当たり前になっていました。大分でパン教室を開いた際に、障がいがある子がレッスンに来ず、大分では障がいを持った子が外に出る場があまりなく、心のハードルが高いということを知りました。そこから、障がいがある子も来やすいオープンな環境を作っていきたいと思ったのがきっかけで始めました。


ーパン作りを始めたきっかけはなんですか?

最初、趣味でパン教室に通っていた時にパン作りには様々な効果があることに気づきました。
パン作りは、子どもたちの言葉にできない感情が出てとてもわかりやすい。落ち込んでいるときは生地の扱い方が雑だったり、嬉しい時は大きいものやかわいいものをたくさん作ったりします。そこから親子のコミュニケーションや、言語を使わないコミュニケーションが生れる。パン作りによってうつ病が治ったという研究もあります。パンの柔らかい触感と、温度がちょうど30度ちょっとで人肌に近いということで、心理的効果もあります。
子どもが成長していくツールとしてもパン作りがあると思いました。


ーパンのこだわりはなんですか

パンは、素材の味を活かすことを大切にしていて、無添加のもの、家庭菜園の野菜を使用しています。また、毎回パンにメッセージ性を込めています。トマトのピザ作りをした際は、あえてソースを使わずにピザを作りました。子どもたちが大きくなった時に、自分の味を出して欲しいというメッセージを込めたかったからです。
「メイクとかファッションで飾るのではなくて、自分の良いところを出していけば大丈夫だよ。」
というメッセージを込めてソースのないピザ作りをしました。
いつも、生徒さんたちにどのような未来になって欲しいかを考えています。

ーパン作りを通して子どもたちが学べることは何がありますか?


パン酵母は生き物なので、生き物の力に気づくことができると思います。今はデジタル化が進み、結果が簡単に見えてしまいますが、うまくいったり行かなかったりすることが当たり前でその中で自分の気持ちを整えていく必要があります。自分たちは自然からたくさんエネルギーをもらって存在していることに気づき、自然の恵のありがたみを学んで欲しいです。


ー子どもたちと関わる上で大切にしていることはなんですか?


型にはめないということを大切にしています。
レシピ通りにすると子どもの達成感がなくなってしまうので、多少レシピから外れても作るということを大切にしています。1時間こね続ける子もいて、満足した表情になるまでは絶対に途中で止ることはせずに、自由にやってもらうようにしています。
私自信、子どもたちと向き合う時は、子どもたちの最大限の個性を伸ばせる講師でありたいと思っています。社会に出てからも自分の個性の活かし方さえ分かっていれば活躍できるということを学ぶ土台作りをパン教室で育てていきたいと思っています。


ー多様な学びについてどのように考えていますか?

教育でも良い面、悪い面があり、子どもにとっても合う、合わないがあるので、それぞれの教育が独立しているのではなく混じり合っていて良いと思っています。自分のところに来ている子が実は違う機関の方が合っていたら柔軟に対応できる大人が増えて欲しいです。
それぞれの学校や機関の間の壁を壊すことができたら、子どもにとってもっと良いことがあるし、本質的なのは子どもだよねというところにエネルギーを注ぐためにも大人が変わらないといけないと思います。


ーエデュコレの参加者にメッセージをお願いします。

パン作りの魔法の力を知って欲しいと思っています。
パンで子どもは成長でき、可能性を伸ばしていける。
食べるだけでなくて、パンの活用法に少し触れて帰って欲しいなと思います。

中川さんありがとうございました!