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【告知・解説】DELTA#8のトーナメント発表予定日とシーディング方針の大幅な刷新について

DELTA#8のトーナメント受付も終了し、残る作業はシーディングとトーナメント発表となっています。
あらかじめ今回のシーディングについて、どういうやり方や方針で進めているか公表しておきたいと思います。
従来のやり方から大きな変更があります。さっと目次だけ読んでもらえれば今回の方針はわかるようになっています。詳細は各項目の文章をご一読ください。


シード作成について

対象期間とトナメ発表日

今回のシードの考慮対象となるのは4/28(日)の『仁義#3』までの各種大会です。本当は4/29(月)のイツクシマまで入れたかったのですが、時間的な問題で断念しています。
シードの割り振りを終えて、トーナメントを発表するのは5/1(水)の予定です!
公開が遅れたら申し訳ありません。
また、現状トーナメントに518人登録されています。これはキャンセル枠申請時に超過エラーが起きてしまったので、512人を超えた登録数となっています。
DELTAでは超過した人の削除は行わないので、少しいびつな形のトーナメントになる可能性があります。5/1までにDQする人の処理が間に合えば、削除対応でトーナメントの形を整える予定です。

シード作成を海外のアナリストチームに依頼

以前より海外の多くのメジャー大会では「Ultimate Stats Discord」のアナリストが集まってシードを調整しているということを伺っていて、今回は彼らにシーディングを依頼しました。
もちろん最終的には我々の目を通して確定するのですが、基本線は彼らにお任せする予定です。
この理由は明確で、今回は海外選手が多く参加するため海外大会の結果を考慮し、彼らのシードをなるべく適切なものにしたかったからです。
詳細は以下に記載する「シーディング方針」の中で解説します。

アナリストチームに依頼したシーディング方針

アナリストチームへの依頼に当たって、重視して欲しいシーディングの方針も伝えています。
当たり前じゃないかと思う人もいるかもしれないですが、意外と反映されていないこともある事項です。
実は4月に開催したDELTA#7.5でも同じ方針でシードを付けています。
こちらは海外作成ではなくShogunさんから提供いただいたシードデータに基づいていますが、そのままではなく下記の方針に基づいた調整を行っています。海外大会に参加した人やオンライン上位勢がちょっと高めのシードになっていました。

①海外大会の結果の反映

DELTA#8では多くの海外選手が参加すること、そして直近の海外大会(Genesis XやBoBC6、GiG)に多くの日本人選手が参加して結果を出していることを鑑みると、海外大会の結果の反映はマストでした。
JJPRだったりShogunさんのシード提供によるシーディング方法は海外の結果を基本的に反映していません。
これは以前やったことで、個別に「海外大会の結果をこのように入れて欲しい」というオーダーを出して反映してもらうことは可能なのですが、オーダーに当たって運営側で様々な大会情報を把握する必要がありました。
今までならそれでも良かったのですが、今回流石に参加する海外勢が多いので運営側で舵取りをすることが難しいことは分かりきっていました。
それならば最初から海外勢の情報を把握できている海外のチームに依頼したほうが良いのではという判断に至ります。

②久しぶりにトーナメントに参加する上位選手の考慮

いわゆる久しぶりにトーナメントに参加した上位勢が、ポイントを失っているが故にノーシードになってしまうことの回避です。
DELTAの参加者一覧を見てもらえればわかると思いますが、篝火に向けて久しぶりにトーナメントに参加する選手もちらほらいます。
これらの選手とシード選手が予選1回戦とかで当たるというのは双方にとって不利益だと思うので、実績のある選手であれば一定の考慮が入ります。(エンタメ的には面白いカードではあるのですが、それで選手にしんどい思いをして欲しくはないので…)

③直近のスマメイトのレート上位プレイヤーの考慮

DELTAでは伝統的にスマメイトのレート上位プレイヤーのシードを高くつけるようにしてきました。優先枠にもレート上位の人を入れるし、オフの実績がなくてもある程度考慮するので是非参加しに来てして欲しいという思いがあります。
以前はポイント化など試みていたのですが、色々な意見やフィードバックを通して最終的にはオフライン実績基準の中での一定の考慮という形に収まっています。シード選手と予選1回戦で当たらないようにしたり、オフライン実績だけのシード位置より少し上げたりするなどの調整を行います。

④Tierの高い大会の結果の考慮

これは以前からやっていたことなので多くは記載しませんが、トーナメントのレベルが高い大会の結果を重視したシーディングをお願いしています。
特に直近で言えばウメブラSP10やGenesis Xの結果は重めに評価してもらう想定です。

終わりに -海外から見た日本のトーナメントの問題点-

これを書いている今も、アナリストチームの方で色々作業してもらっているところです。
実は「海外のチームに頼むってなると金払う必要あるのかな…」と内心ビクビクしていたのですが、Discordで依頼したら快く請け負ってくれました。
というのも今年の1月にLumiRankなどを運営しているStuartが日本のスマブラアナリスト窓に以下の文章を投稿し、これを見て一緒にやれる機会無いかなと模索していたので良い機会と思って依頼した経緯があります。

こんにちは、どこに書けばいいのかよくわかりません。日本のトーナメントでシード権に貢献する可能性について考えていました。(DeepLで翻訳)
現在、日本で開催されている大規模なトーナメントでは、以下のような問題がいくつか見られます(必ずしもすべてではありませんが):

・選手のシードが勝敗よりも順位番号に重点を置きすぎている。つまり、良い選手に早い段階で負けた選手はシードが低くなりすぎる。逆に、順位は非常に高いが、DQやアップセットのために、あまり強い勝ち星がない選手は、シードが高すぎる。
・シードが直近の成績に偏りすぎている。その少し前までは多くの好成績を残していたにもかかわらず、最近1回の悪い成績で非常に低いシードになってしまう。
・上記の補足として、長期欠場から復帰した選手は、欠場前に非常に強い成績を残していたにもかかわらず、非常に低いシードやノーシードにされることが多い。
・海外の選手は、海外の大会での成績に比べてシードが高すぎることが多い。
・他の大会シリーズを考慮せず、あるいは考慮の程度を低くして、同じ大会シリーズの過去の結果のみをシード権に反映させている場合がある。
・シードが最近の対戦を考慮して調整されていないことが多い(例えば、2人の選手が前回の大きな大会で対戦し、ラウンドオブ48などで対戦するシードになっている場合、どちらかの選手のシードが少し高く、あるいは低く設定され、各選手が最近対戦していない相手と対戦するはずだが、これが行われないことが多い)。

かつては、ほとんどの海外大会が同じような問題を抱えていた(そして、いくつかは今も抱えている。例えば、「LMBM2024」のシード権は、アルゴリズムでシードされ、その後あまり調整されなかったため、多くの問題を抱えていた)。しかし、現在ではほとんどの大規模な海外大会では、「Ultimate Stats Discord」のアナリストチームがシードを担当し、こうした問題を回避している。アナリストの中には、無名の選手であっても適切に考慮されるように、何百人もの選手リストを提供できる者もいる。彼らのほとんどは、海外の成績と同じくらい日本の成績にも注目しているので、日本人選手の相対的な技術レベルにも精通している。 私は、シードチームが日本の大きな大会のシード権獲得に貢献する方法はないかと考えていた。この質問に答えてもらうのに、このディスコードが適切な場所かどうかわかりませんが、何人かの方が正しい方向を示してくれることを願っています。

スマブラアナリスト窓より

それこそ4ヶ月前の話ですが当人に「この文章公表して良い?」と聞いたら快諾してくれたので、原文ママ載せています。
ちょうどウメブラや九龍スマバトがあった時期です。
これは日本の各大会のやり方というのもあるので、必ずしもこうする必要もないと思いますが、確かに指摘どおりと思う点も多々ありました。
であれば実際に作ってみてもらって、出来上がったものが納得感のあるものなのか試してみてもらっても良いかなと思っています。
もちろんアナリスト達に投げっぱなしにするのではなく、大会側で適切な舵取りを行った上でのシード作成となります。この取り組みが良い結果に繋がればと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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