4/7 2レース

まずは土曜日の復習をシッカリと

土曜日福島7
ロンギングキイは2週目の向正面から前肢を突っ張ったフォームで自ら止めようとしていて、アクシデントがあった模様。復習は、アクシデントが無かった場合という仮定の上でやっておきたい

13.0−11.6−12.3−12.2−12.7−12.1−13.0−13.0−12.2−11.9−11.9−11.9−12.7

ラップを見ると、残り1000mの時点で中団の外に浮いている馬は漏れなく全て「詰み」という事になる。逆に言うと、残り1000mの時点で内前にハマっている馬が馬券になる。実際、3着スターチョウサンはハナ。2着ローランドは13.0−13.0の部分でスーッと押し上げて2番手。1着ニシノザイホウは先団から少し離れた好位、コーナー部分は内を使う形になっていた

予想の根拠としては、「早目に捲って上がりの掛かる展開に持ち込む」という陣営の談話。残り1000m
の時点でハナか2番手まで出切っていれば…というイメージだったが、結局は後方でダラダラと外を回り続ける形になり、捲りの機を逸し続けてしまった。アクシデントの影響もあったかもしれない

ちなみに福島の芝。特に1200はラチ沿い有利が顕著。後半2レースも、

10レース
外2→ラチ沿い3列目→ラチ沿い2列目

12レース
ラチ沿い1列目→ラチ沿い3列目→ラチ沿い2列目

の、決着。最終レースは4、5着も白帽で、ラチ沿いの2、3列目に並ぶのはどれなのか正しく想定する事が馬券の肝になっていた。出馬表を見た感じ、日曜日はもっと色々なパターンの決着がありそうに思えるが、馬場の原則としてはラチ沿いの有利が続く見込み。二桁着順続きのハクサンミニョンあたりはラチ沿い2列目想定でハナか3列目とセットで狙ってみる予定だったが、まーーたこの鞍上か………どうしようか悩みどころ

土曜日中山8
◎フクノエヴリー
このレースはもったいなかった。今回は先行するという話もあったのだが、スタートでバランスを崩したので、腹を括って離れた後方から周囲に他馬の居ないポジションを追走。これが好判断。後半1000mのラップがバタバタで、綺麗に前崩れ。上がり3Fは13.1→13.7→13.6

結果的にフクノエヴリーよりも後ろに居たネイチャーシップが圧勝しているように、展開的にはフクノエヴリーのポジションが最高。どうぞ差してくださいという隊列になっていた

馬券的にはスーパーリーチ。あとは勝負処で外へ持ち出してギアが入れば勝ち負けという状態だったのだが、運命の分かれ道は3コーナー。前に居たリオンエトワールの外へ持ち出し切れず、内に押し込まれる形になってしまったのが痛恨。結果、内側でギアが入らないまま競馬が終わってしまった。3コーナーに至るまでの乗り方は完璧だっただけにガックリ

2走前、4走前もそうだったのだが、フクノエヴリーは内側に置くと行き脚がつかずにモタモタしてしまうブリンカー装着馬。どんな手を使ってでも、3コーナーは外側へ持ち出したかった。個人的な馬券では⑬⑭→⑬⑭→リネンマンボの600万馬券が最高のシナリオ。穴に寄せ過ぎたせいで2着のイデアユウシンを買っていなかったので、どちらにしろという結果ではあった

土曜日阪神11
ライラックは輸送失敗、大幅馬体減。週中ではピークに近い状態だったが、パドックでは背腰に疲れが見られる歩様。結果論として、今回は輸送前に仕上げ過ぎた面があるのかもしれないが、オルフェーヴル産駒なのでこういうイレギュラーは往々にしてある。馬券は予想の切り替え。内枠勢に行く気がありそうなので、イン差し確定のテンハッピーローズ3着固定で勝負。シングザットソングとどちらを買うかギリギリまで悩んでいたが、結局どちらも来なかった。結果的に、シングザットソングの方が正解に近かったか

条件的に日曜日の桜花賞にも繋がるレースだったが、ここは中盤のラップが緩んで1〜3着の上がりは32.9〜33.0。簡単に言えば、直線入口に持ってくるトップスピードで勝負がついていた。ここは上手くいかなかったが、このコースは余程の事がない限り内側の進路が詰まらないのが特徴。馬場が良い時、1400適性の馬でイン差しの3着を狙うような買い方は効率が良く、テンハッピーローズやシングザットソングで3着らへんを狙うやり方自体は理に適っている

Q.桜花賞
阪神牝馬S復習の流れで、そのまま桜花賞の話にスライド。変則ローテ混在の3歳牝馬戦。予想の決め手になるような材料も見当たらなかったので、パドックを見てから結論を出す予定

素材感や地力ならステレンボッシュ、チェルヴィニアが一枚上だと思っているが、いずれも脚の使い方は「長く良い脚」であり、阪神牝馬Sで求められたような急加速やトップスピードは持っていない。展開が向くか、仕掛けを工夫しないとハマらないイメージがある

状態不安が囁かれるチェルヴィニアは、攻め馬であれだけ四肢が良く動いていれば十分仕上がっているだろうと思う。ただし、このコースの外枠はどう乗ろうが絶対的に損。出して行けばニュートラルに戻すのが一手遅くなり脚が矯まらないし、待ちに構えるならコースロスは確実。もちろん、不利が少なく済むような展開は何パターンかあるものの、スーパージョッキー、ムルザバエフの選択や如何に

ステレンボッシュは背腰に疲れが溜まりやすいので、鉄砲自体は好材料。追い通しで何とか勝ち切った2走前の印象は「まだ時間が掛かる」「もっと距離が欲しい」というものだったが、阪神JFの時点であそこまで走れたのは良い意味で想定外。今回、競走馬としてのレベルを更に上げているのは間違いないところだが、やはり体型的に背中の長さはネック。こちらも世界一仕掛けの達者なジョッキーが跨っているので、どういう脚の使い方をさせるのか注目

教科書通り「インを使う1400の馬」ならクイーンズウォークとコラソンビート。実際に1400実績があるコラソンビートはもちろんの事、クイーンズウォークも前走、ゴール前でキッチリと脚を使い果たしていた。外枠でも引いたらスパッと切る予定だったのだが、どちらも勝負出来る枠順を引き当て、悪く言えば混戦に輪を掛けるような、話がややこしくなってしまった

チューリップ賞、フェアリーSは上位馬のメンツと着差を見るにいかにもレベルが怪しく、フェアリーSに関しては勝ち時計が同日の未勝利戦より0.6遅い。エルフィンSも正味上がりだけの競馬で、前哨戦で中身のある競馬をした馬は見当たらない。逆に言えば、全体的に疲労感のないフレッシュな状態で本番に臨んでくると思うので、パドックの気配を楽しみにしている。実力差云々というのも所詮はコンマ何秒の世界、ちょっとした事で差は埋められる

土曜日が良くなかったので日曜日の記事は気合いを入れて書きたかったんですが………POG取材が深夜近くまで長引く見込み。後ほど、0時前には1レース入魂で追記する予定。今日は無料記事で失礼致します


阪神3
◎リリーエクスプレス
初速の遅い大型馬。どうしてもテンが鈍くて後手に回る為、近3走は全て

外から行かれて後手を踏む→外へ向ける→3〜4コーナーは一番外を回る

全く同じレースぶりを繰り返している。途中で行き脚がついた後は良い圧力を見せている馬なのでVTRを要確認。テンの鈍さ自体は今回も変わらないだろうが、最初から広いスペースを使ってスムーズに追い上げられる大外枠は好材料。いつもは3列目の大外あたりが指定席になっているが、今回のメンバーと並びであれば現実的に外3が見えている。地力は間違いなく上なので、早目に外前を確保して先行馬にプレッシャーを掛けられれば勝ち負けに。1、2着流しで強気に買いたい

中山4
◎エフォートレス
今週の勝負レース。デビュー当時は攻め馬でもフラフラしていて、初戦はスタートから左へ向かって倒れるような体勢。思いっきり外側へ吹っ飛んで行ってしまい、以降もずっとフラフラしていて競馬にならず。2戦目は鞍上がビビッていて、まともにゲートを出せず離れた後方から。外を回って安全運転、脚を伸ばす程度だった

時間を掛けて立て直してきた事で、この中間はフラフラする事なく綺麗に走れている。癖馬だけに、2週続けて野中が手綱を取っているのも心強く、そもそもの話として、宮崎→野中は相当な鞍上強化。「仕上がりは上々、ゲートに関しても確認済です」との事で、外差しが利いている馬場状態も安心材料。ここは馬券になるはず

◯ジュビランス
高配当狙いで穴目へ……と言いたいところだが、相手は人気一本被りのジュビランスで仕方ないと思われる。前走後は間隔をあけて調整を進め、天栄&木村厩舎による渾身の仕上げが施されている。前走比で馬体の幅とフォームの安定感が違う。適度な前進気勢があって、追い切りはゴール前で唸るような手応え

カナロア産駒ながら、母はサドラーズウェルズ系のドイツ血統。少しソフトな馬場に対する適性にもイメージは明るい。ここは自信を持って2頭軸で

Q.福島5
◎クスクス
注目は3〜4コーナーの手前と挙動。2走前はラチにモタれていて、前走は外に張っていた。コーナーでスパートするような形が取れないのは弱点だが、右回りの方がマシなのは間違いない。前走は1コーナーの進入も外々になっていたし、今回は最初からラチに寄せて運べると思うので色々修正が可能。距離も1800の方が良い

◯コンテナワールド
こっちも2000mだと詰めが甘いので1800でちょうど良さそう。このレースも福島2レースと同様に初出走馬が多くて、その動きがちょっと分からないが、おそらく乗り難しい事も全然無いと思うので、クスクスが勝ち負けならこの馬もセットで付いてくる。2頭軸で

後記↓

阪神3
◎リリーエクスプレス
見た目に大きな変化は無いが、少なくとも全然細くはない。何かの足しになればいいな程度の話だが、幾らかでも数字が減っているのは良い材料。タイセイアレスが単勝1.5倍で推移。確かにダッシュ力はズバ抜けているのだが、体型的にもダッシュ特化型で、地力や粘りの方は今ひとつ。2、3走前の内容を見ても決して重たい走破内容ではないし、前走を見ても分かると思うが、

タイセイアレス
ロケットスタート→引きつける→粘る

リリーエクスプレス
スタート鈍い→外側に行かれて待たされる→コーナーで大外に浮くロスを払いながら進出

それでいて4コーナーの出口では差がないところまで来ていて、この枠で早目に外前を確保する形、前にプレッシャーを掛ける形なら逆転出来る見込みがある。オッズ的にも、馬券はリリーエクスプレスの1着固定で勝負

外前が強いとして1着固定で買うなら、内前の人気馬は消すのがセオリーだが、さすがに2、3着には粘られそうな感があり、一応タイセイアレスも抑えておく事にする。昨日が良くなかったので、ここは当てておきたいので弱気に残す

紐。2、3着で狙いたいのは外差し。ハッピーダンスは内々立ち回った2走前も含めて平凡で、どちらかと言えば府中1300のキープライジングの1分19秒台の方が若干重たいぐらい。外差し脚質も良いので、この馬を厚めに。次点でハッピーモンスター。この2頭の何れかが2、3着に絡む形に絞る。もう1頭、ブライトルピナスの前走は出遅れからブレーキを引っ張りながら追い上げていて、4コーナーは大外へ飛ばされていた。これは1200の方が良さそうで、外枠なら2頭軸にしたかったぐらい

⑯→⑫⑬→⑤⑦⑫⑬
⑯→⑤⑦⑫⑬→⑫⑬

買い目が多くなってしまったが、リリーエクスプレスが勝ち切る展開ならこれで大体当たりが引っかかる

「外枠を上手く使いましょう」というのは馬券の真理なので、この記事ではいつも優先的に取り扱うようにしているが、このレースもそれ。リリーエクスプレスは想定よりも良いスタートで、本当に頼りになる男、鮫島。外3ぐらいの想定だったが、タイセイアレスが後ろを離して逃げていたので外2まで進出。3コーナーでほぼ勝利を確信。あとは配当的にタイセイアレスが潰れてくれればというところだったが、さすがにちょっと掛かり過ぎていたのでアッサリ沈んでくれた

反省点としては、タイセイアレスを消し切っていたら完璧。攻め切れなかった弱い自分に気合いを入れ直したいところだが、予想としては良かった。日曜日は幸先の良いスタート

中山4
◎エフォートレス
◯ジュビランス
体つきや歩様はジュビランスが抜群。若干の非力感は残るが、今日は勝つだろうなという感じ。エフォートレスは久々の実戦で気負いが目立っているが、ここは週中から狙っていた一戦で、他馬を見渡しても予想の代替案は出てこない。このぐらいの気負いは許容する事にする。パドック気配から、馬券はジュビランスの方を1着固定、エフォートレスの2、3着で勝負

紐選び。初出走馬はあんまり粘りがよくなさそう。重馬場で上がりの掛かる展開になると思うので、ちょっと厳しそう。走破内容の比較ではダイシンネイビーの前走が最も重たいので、
⑨→⑫⑭→⑫⑭が大本線
次点はレッドセニョールだが、これが来てしまうと三連単で2000円もつかない。正直言って、オッズ以外の敬遠要素は全く無いのだが、レッドセニョールは消す事にする。他、キョウエイスピールの3着だけ抑えて、ここは人気サイドなので三連単3点でシャープに

結果的にジュビランスは3コーナーから走りがおかしくて、大きな故障ではなさそうだが、部分的に筋肉が張ってしまった等のアクシデントが発生した事は間違いない。こればっかりは仕方ないという考え方でシャットダウンしても良いと思うが、オッズがオッズだったし馬場も悪かったので、アクシデントの可能性を少し追ってみても良かったのかなという反省点が無いこともない。その辺は美学や倫理観も絡んでくる話だと思うので、各自にお任せ。エフォートレスはゲートも決まって上手に走っていた。嘉藤厩舎の確かな実力を示す一例だと思う

福島5
◎クスクス
◯コンテナワールド
馬券のポイントはクスクス→コンテナワールド。前走を見ての通り、コンテナワールドはインベタから4コーナーの入口で進路がポカッと空いて完璧にスムーズ。対するクスクスは1コーナーを大外で進入、3〜4コーナーは外に酷く張っていて追い通し。能力的にはクスクスの方が上だと思うので、今回は想定通りのポジションが取って前走のロスを修正出来れば逆転する可能性が高い。クスクスの1着固定、コンテナワールドの2、3着で

クスクスはコーナーで動けないタイプなので、ハナかポケットが必須。予想の大きな根拠としては、内のヴァーニャとブリックバーンのスタートが遅いことだった。結果的に、ブリックバーンに行き切られて外2になってしまったのが1つ目の誤算。出来れば少しブレーキを掛けてブリックバーンの背後に回る形がベターだったと思うが、外2なら別に悪い位置ではないので、鞍上の判断は責められない

2つ目の誤算。スタートでガシガシ仕掛けたコンテナワールドがモロに引っ掛かって制御不能に。これはさすがに、何やってんだ新人おい………レース壊すなよー。コンテナワールドが先団をぶち抜いて行って暴走。クスクスのポジションは最悪以下の外3になり、そもそも、この形になってしまうとコンテナワールドの2、3着が厳しい。馬券は1コーナーで完全に終わってしまった

クスクスは勝負処で更に外から交わされ、2、3列目の中央でズルズル後退。地力は上なので直線に向いてから盛り返していたが、もったいない競馬になってしまった。未熟な騎手の多いローカル開催ではよくある展開破壊なので、仕方ないっちゃ仕方ない。着順は芳しくなかったが、予想としては別に悪くなかったと思う。有力馬が自滅したので、結果はスプリングソルトの圧勝。さっきの中山で好走したダイシンネイビーと同じ組、ちょうどダイシンネイビーと終始並んで走っていた馬なので、やっぱりこの辺は悪くないレベルだったという事

本日の更新は以上です
今週はアクシデント系の事象が多くて、少し後味の悪い感じに。直近では高知の塚本雄大、ドバイのルメールの件もありましたから、結果がどうであれ無事にレースが終わる事の有難みについて、我々も考える機会を貰いました

馬券に関する運不運は最終的に一定の割合に収束するので、今週ツイてなかった分は来週以降にドカッと返ってくると思います。この記事も長く続けているので、いつも大体そうなってるでしょ。予想の精度と作業のルーティンさえブレなければ大丈夫なので、慌てて自分のペースや勝ち筋を乱さないよう、じっくり取り組む謙虚な姿勢を大事にしてください

先週も書きましたが、くれぐれもアクシデントでカーッとなってダーッと突っ込んで一平さんになるのはNGです。負けを飲んで待つ事さえ出来れば、結局は勝てますから馬券は。一戦で必勝なんて有り得ませんが、百戦で必勝なら簡単

集中力を切らさず、最後まで自分が納得出来る良い馬券を買い続けられるよう、午後も気合いを入れて頑張りましょう!

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