4/28 2レース

Q.フォティーゾ
昨年の今の時期、社台Fスタッフさんからも宮田師からも「間違いなくG1級の超逸材」と聞いていた馬。夏場に熱中症になってしまい、その後も脚分不安や歩様の乱れで入退厩。ようやくデビューにこぎつけてきたところ。虚弱体質と、頓挫を繰り返した際のダメージは心配で、そもそも初出走の馬にドカッと賭けると「未知を好む馬券の癖」みたいなのが付きがちなので、あんまりやらないようにしている。それでも先週の動きは、

横山武 4/18 美W 良 G前仕掛け
66.9 51.4 36.4 11.0 [5]
ライリッズ(古馬3勝)強めの外0.6秒先行0.2秒先着

古馬2頭に両側からサンドされる形で寄せれながら、鞍上が軽く仕掛けると一気に1馬身半ぐらいリードを取った。前評判と1週前の動きを見れば楽しみは楽しみ。まだ体は緩いが、モノが違う可能性はある

このレースは他にも個性派が揃っていて、例えばピースワンデュックはデビュー前の調教で鞍上が立ち上がりっぱなしになるほど引っ掛かっていた馬。そんな馬がハミを替えて実戦に臨んだら、内目で折り合いがついた。短距離馬が多いグレーターロンドン産駒にしては珍しい、軽くて大きめの跳びでジワジワと脚を伸ばして2着。この中間は、一度使って気合いが乗ってきたように見えるが、同時に動きの質も上がっている

馬券は当日に気配の良い穴馬が見つかれば、それの3着固定とかになりそうだが、色々と答え合わせが楽しみなレース

Q.天皇賞
このレベルになると基本的に何でも出来る馬達なので、脚質なんて有って無いようなもん。必死に並びを予想したところであんまり意味がない。理詰めの先にある成果が脆弱なので、馬券的な効率を出すのは特に大変なレース。普段の平場とは異なるアプローチも使いつつ、テラ銭25%と必死に格闘するイメージ

◎チャックネイト
一言で言うと、この人気ならという感じ

重馬場と不良馬場で勝っているが、いずれも勝負処でノメり気味、踏み遅れるような形になっている。キレない系、持続力タイプのイメージが強い馬だが、4走前は直線11.2→11.2のハイラップ部分で脚を伸ばしており、速い脚が全然無いという事もない。予測の域を出ない話だが、たぶん良馬場の方が良い

距離適性に関して、こんなにステイヤーっぽい馬もなかなか居ないと思っている。まず第一に走りが軽いし、馬体の造りも出走馬の中で最も薄手。スタミナお化けの多い「薄手のロベルト」という感じの馬であり、例えるならライスシャワーの系譜。パーツ的には、腰回りが全然カチッとしていないので疲れにくい。実際に終盤でも柔らかみをキープしているので、近走どのレースを見てもゴール前の脚色は接戦相手を上回っている

人気どころとの比較で言うと、ドゥレッツァの菊花賞もテーオーロイヤルの前走も展開に恵まれていて、時計面を精査しても能力的には何とか足りると見ての本命視。やっぱり、この馬の負けパターンは勝負処の反応で見劣って置かれてしまう、手応えが鈍ってしまう形なので、活路は先行なのかなと。鮫島はスタートが抜群に上手くて競馬勘の良いジョッキーだし、堀師も戦法に関してあれこれ口を出してくるタイプ。前付けの可能性はあるように思える

◯ブローザホーン
この馬は阪神より京都の方が断然良い。前走で見せた詰めの甘さは、道中で少し力んでいた事がひとつ。阪神コースの適性もひとつだと見ている。舞台替わりだけでも大部分は解消されるはずで、ハミを替えた効果にも期待。どうせ大した効率も取れていない予想なので、ここは穴目の2頭軸で買い目も絞ってオフェンスの馬券

Q.チェアマンズスプリントプライズ
◎インビジブルセージ
上体が完全に起きていて、路面を掴むようなグリップ。単純に道悪の適性で考えると有利になる馬

前走は良馬場表記ながら、馬場状態はかなり湿っていてソフトだった。一歩目は速くないが、二の脚の加速は抜群に速い。マッドクールなんかと違って、加速の際に大きな扶助を必要としない。その後、コーナー付近でグーッと抑え込んでポケットに収めたが、ハミを噛んでいて力みがあった。ここが修正出来れば更にパフォーマンスは上がる

今回も、五分のスタートさえ切れれば好位確保は容易。並び的には、ビクターザウィナーの逃げイチ、2番手カリフォルニアスパングル。その直後、2列目のインを想定している。海外遠征帰りのダメージが無ければ、その2頭が相手になる。その3頭で決まる場合は、配当的に2着以上へ差し込みたいところ。一応、ハウディープイズユアラブ、フライングエースあたりの3着差し込みも想定して馬券を買いたい

個人的にはマッドクールの熱烈なファンではあるものの、馬券は別。日本馬は完全に消し

Q.チャンピオンズマイル
◎ヴォイッジバブル
2〜4走前を見た感じ、かなり内容が濃い。香港マイルで最強クラスの馬だと思う。前走は海外遠征、左回り、勝手が違う中で馬群に包まれて全く走らなかった。度外視する。ここは先行する形でキッチリ巻き返しを

相手はゴールデンシックスティ、ギャラクシーパッチ、ビューティーエターナルの順。日本馬はまず要らないだろう。良馬場だとしても厳しいメンバー

Q.クイーンエリザベスⅡ世C
最高のメンバーが揃っているが、馬場も馬場なので全馬能力発揮の好レースは期待出来ないと考える

トップギアが封じられるような馬場ならドバイオナー有利。道悪でも、最低限のグリップが利く馬場ならプログノーシスも重巧者。そういう一般論も事実だと思うのだが、どちらも4コーナーでスルスル上がってくるタイプではない

シャティン2000の道悪というコースを、より現実的に捉えた場合。やっぱり勝負処は4コーナーであり、そこでインを捌きながら、手応えよくスーッと上がってくる馬が有利になる可能性が高い

◎マッシヴソヴリン
元々が欧州馬で、陣営のコメントを借りれば「ソフトな路面はノープロブレム」。走り方やクッションを見てもスリッピーな馬場には強いタイプだと思う。コーナーの進入速度、脱出速度が高く、ここも香港ダービーで見せてくれたようなイン差しが決まりそうな気がしてならない

さすがに格では劣るものの、馬そのものがフレッシュで勢いがある。自滅を誘うような悪路の競馬だと、えてしてこういう馬が正解になる事が多い。縦のポジションは後ろの方になってしまうだろうが、4コーナーでは先団、2列目が横に広がるイメージ。上手く助走をつけながら内を捌ければチャンス

3つとも買う予定だが、強弱をつけるならスプリントで勝負しようと思っている

冒頭が長くなってしまったので、記事の方は朝イチの2レースを書いただけで時間が尽きました……申し訳ありません。日曜日も頑張っていきましょう!

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