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カモネギ先輩と競馬 vol.0

先輩の競馬デビュー

2020年11月15日に開催されたエリザベス女王杯の3日前くらいだったと思います。会社で仲良くしてくださっている先輩(40代男性/営業職/独身)が昼休みに声をかけてくれて、ランチに行くことになりました。月に2~3回は先輩と2人でランチに行っていて、普段は仕事の話しとか、愚痴とか、先輩がパチンコで勝った負けたみたいな話しをすることが多かったのですが、その日はたまたま僕の趣味の話しになりました。

趣味はいくつかありましたが、パチンコ好きな先輩なら興味をもつかも?と思い競馬の話しをしました。

競馬に興味はありながらも未経験だったらしく、だったら今週末はエリザベス女王杯というG1レースがあるので、ウインズで競馬観戦してみますか?という話しになりました。

ラッキーライラックが勝利したエリザベス女王杯でしたが、確か先輩は2番人気のノームコアの単勝に1000円とかを賭けて、ハズレていた記憶があります。

その後は1人で、ウインズに行くようになり有馬記念は単勝とか馬連で2,000円くらい勝っていたと思います。そこから競馬にハマっていきました。

始まりは大阪杯

2021年3月末、昼休みに先輩とランチに行った際、衝撃的な発言を聞きました。

先輩「今週末の大阪杯、10万円賭けるわ」

僕 「はい!? え、まじですか!?」

先輩「競馬新聞とか見てたらさ、コントレイルとグランアレグリアっていうう馬の2強みたいやねん。色んなテレビとかコメントでも、どっちが勝つかってずっと言い合ってる。でもさ、競馬に絶対ってないやん?どっちかが3着になる可能性もあると思うねん。だからさ、コントレイルとグランアレグリアのワイド1点で買おうと思ってる。そしたら間違いないやろ。」

僕 「いや、3着にならない可能性だってありますよ!」

先輩「いや、4着以下になることはないらしいで。まあ、本当に10万円分も買うかは分からんけど、ありやなって思ってる。楽しみやわ。」

そしてその週の日曜日、大阪杯はドシャブリの不良馬場で開催されました。
結果は、コントレイル3着、グランアレグリア4着。。。

キャプチャ

先輩とは会社携帯でしか連絡をとらないので実際に10万円分も馬券を買ったのかどうかは分からず、翌日月曜日に出社した際に聞こうと思いました。

先輩は月曜日、会社に来ませんでした。

火曜日、先輩は午後から出社されました。
昼休みに話しを聞くと、10万円ではなく、ワイド1点20万円分の馬券を買っていたようです。

しかし先輩の顔に寝不足のクマはあれど、悲しみの表情はなく、

先輩「今週末の桜花賞で、取り返す。ソダシとサトノレイナスのワイド1点20万円や!!」

こんな感じで大阪杯を機に、先輩は修羅の道を進んでいくことになります。

財布の中にある数千円で競馬を楽しんでいた状況から一変して、貯金約100万円を元手に、JRAとの殴り合いが始まりました。


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