#002 「どんな龍になりたいかが大事だよ」

うちの庭には
大きな欅の木があって
根っこが飛び出しちゃってんの

しかもね
その中に入れて
ちょうどいい空間になってて
こりゃいいや
と思って
たまに目を瞑る

今日は自宅の裏には生えていた
真竹のふっとい奴を
ナタで切り落として
Gaia Rain Bowの
一作目に取り掛かかった。

竹を切る
時期的には
少しずれたが
まぁ良い
とにかく今は形にしてみよう

YouTubeの動画で
弓をつくってる人のやつを見て
なんとなく工程は頭の中にある

イメージと衝動に
かられながら
体が動く

根元に近い部分を
両手を広げた幅で切り
四分割に割いてみた

四分割では少し幅があるから
さらにら少しだけ裂く

大体
巾、一寸五部ほど
長、五尺五寸ほど

節をナタで落として
カンナで面をつくる

カンナの作業は
好き

少し水分の含んだ
薄い竹のカンナ屑が
しっとりと肌にまとわりつき
ほのかな香りが
心地よい

思いつきで
やり始めたが
なんかできそうだ

本来のアーチになる
逆アーチに反らせて
今日はそのまま固定し
一晩癖をつけさせてみる

どうなるか

久しぶりに
創作欲がでてきたな

空気もきれいで
風も心地よい
夕方の17時ころ

町内放送から
17時の音楽が鳴り響きそうな
1日の沈み時

欅の根につつまれたくなった

目を瞑っていると
虹が呼んでいる
「父ちゃーーん」

瞑想中、、、
無意識で返事をする


にじ:「何してんの?」

ぼく:「宇宙と地球と繋がってる」

にじ:「にじは龍になって宇宙にいつも行ってるけどねー」
「父ちゃんも行ったことある?」

ぼく:「今こうやって宇宙に行ってるよ、父ちゃんも虹みたいに龍になってみたいなー」

にじ:「そしたらどんな龍なってみたい?」

ぼく:「どんな龍?」

にじ:「そう、まずはどんな龍になってみたいか考えないとね」
「そしたら何色の龍がいい?」

ぼく:「どんな龍で何色かーー」
「宇宙のどこにでも行ける、虹色の龍がいい」

にじ:「にじもーーー」