見出し画像

【deleteC 推し研!】奥野友介先生のお人柄に迫ってみました!

deleteCは、がんを治せる病気にする日を1日も早く手繰り寄せることを目的に、がん治療研究の新応援企画「deleteC推し研!」を2022年1月30日に開始し、以下の2名のがん治療研究者がクラウドファンディングにもチャレンジしています(2022年2月28日まで)。たくさんの方に応援していただき、どうもありがとうございます!

iOS の画像

まるでアイドルを推すかのように研究者を推すから「推し研!」。誰でも気軽にがん治療研究者を応援できる仕組みです。アイドルを推すように、このお二人をみなさんといっしょに、さらに推しまくりたい!でも、そのためには、みなさんの、研究者を推すモチベーション、通称「推しベーション」をどうすれば上げられるのか?

私たちは考えました。実は、先生方と直接お話していると、お人柄や研究に向けた熱い気持ちに感動する瞬間があるんです。研究の内容をお伝えするのはもちろんのこと、そんな先生方の人間的な魅力をお伝えすれば、推したくなる方がさらに増えるのではないか?そこで、お二人にいろいろヒアリングしてみました。

まずは、名古屋市立大学大学院医学研究科 ウイルス学分野 教授 の奥野友介(おくの ゆうすけ)先生についてご紹介します。

Q.  奥野先生のニックネームはなんですか?

ゆうちゃんです。

特技はダンボールの梱包!?その訳は?

Q.  奥野先生の特技はなんですか?

「ダンボールの梱包です。何でもテキパキやりたい性分なんです。でも研究の仕事は、テキパキ終わることなんてないんですよ。一方、梱包はやりさえすればテキパキちゃんと進んでいく。それと、ガムテープの使い方をちゃんとすればきれいに仕上がるところも好きなんです。それが息抜きになるんですよね」

Q. なるほど(笑)テキパキした性格が研究の役に立ったということは、何かありますか?

「そもそも研究は時間のかかるものなので、ゆっくり腰をすえてやろうと心がけています。ですが、教授陣に囲まれて研究結果について色々と問い詰められる場などでは、テキパキ屋の性格でよかったなと思います」

画像6

ドライビングシミュレーターでスカッと!

Q. 奥野先生のリフレッシュ法はなんですか?

「ドライビングシミュレーターです。F1が好きで。ハンドルがあってドライブする画面があるレースゲームなんですが、ゲームするとスカッとします。世界中の人と競っています。昔からゲームをやるのも好きで、つくるのも好きなんです」

画像9

Q. ご自身でもゲームをつくられるんですね!

「実は高校時代から、自分でゲームを作っていました。その時のプログラミングの技術は、現在の研究にも役立っています。私の遺伝子解析の研究は、スーパーコンピュータを使って膨大なデータを処理する必要があり、そのためのプログラムを自分で組んでいます」

画像3

Q. 研究のプログラムもご自分で組むのですね。

「基本的にはデータを扱っているので、一日中パソコンの前にいることが多いです。遺伝子情報は一つで1TBくらいある大容量データで、スーパーコンピュータを使って解析します」

画像4

Q.  奥野先生のお子さんも、自分でゲームを作るとのこと。すごいですね!

子どもが12歳のときから、ゲームセンターで見つけたゲームと同じものをプログラミングして作っったりしています。自宅でこっそり練習してから外で腕試ししてるみたいです。そういうところは、自分の背中を見てくれてるのかなあと思ったりしました。

Q.  奥野先生の「マイ・推しベーション」について教えてください。何を研究の支えにしているのでしょうか?

「子どもたちです。もちろん、自分がやったことで、世界の誰かが幸せになるというのが一番なのですが、並行して、子どもたちに自分の仕事の情熱を伝えたいということです」

Q.  4人のお子さんがいるとのことですが。

「13歳・10歳・6歳・2歳の四児の親です。以前読んだ本で、『親が仕事への情熱を見せようとしないと、子どもはそれを決して見ることはできない』というようなことが書かれていました。そこで、自分の子どもたちに、仕事への情熱を見せてあげたい、子どもたちが仕事を選ぶときの役に立てば…という想いが、私の研究のモチベーションになっています」

Q.  お家で、お子さんたちと一緒にやっていることがあるんですよね?

私はよく市民講座でがん研究について話すのですが、そのリハーサルや学会のリハーサルを、必ず家で子どもたちの前でやって、アドバイスをもらうようにしています」

画像8

Q. 今回の「推し研!クラウドファンディング」のタイトルは、「小児がんを治せる病気へ:遺伝子解析で目の前の闘う子供達に治療法を」です。なぜ、クラウドファンディングに挑戦することにしたのですか?

「子どもを失うというのは親にとって想像しがたい出来事であるということを、私も身にしみて体感したことがあります。遺伝子解析をすることで、治療法が見つかり救える命があるのであれば、『お金』が理由で諦めたくありません」
「がん細胞を調べてそれに効く薬を開発するのには10年から20年かかります。小児がんは大人のがんより研究が進んでいないので、もっと時間がかかるかもしれません。将来に向けた薬の開発だけでなく、今できることとして、小児がんになってしまった子供に遺伝子解析をすれば、適切な治療法を届けられる可能性が生まれます」
「今、年間40~50名の小児がん患者さんに遺伝子解析を行っていますが、年間2,000人程度いる小児がん患者さん全員の解析も、費用さえあればできないことではないと思っています。子どもを失うという苦しい思いをひとつでもふたつでも減らせれば…今まさに小児がんと闘う目の前の子どもすべてに治療法を届けられれば…その想いで研究を行っています。応援どうぞよろしくお願い致します」

画像5

Q. 「推し研!」プロジェクトに選ばれて、どんなお気持ちですか?

引き締まる思いです。多くの研究者は、あまり名前を知ってもらう機会はありません。自分が考えていることを知ってもらう機会もなかなかありません。ましてや自分の研究が多くの人に応援してもらえることなど考えたこともありませんでした。でも、自分の考えていることを多くの人に応援してもらえれたなら、きっと今よりもよい結果に結び付きます。これから先何が起こるか、ちょっと勇気をもって踏み出したいと思います。

画像3

deleteC 2020 - HOPE -

奥野先生への「推しベーション」(研究者を推すモチベーション)、高まってきましたでしょうか?こちらのサイトで、奥野先生の治療研究を分かりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。

また、「推し研!」クラウドファンディングの詳細や、「推し研!」応援団の「推し推し団」からの応援メッセージなどについては、こちらをご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?