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とやま弁「だいてやる」におののく俳優、山本耕史。

「孤独のグルメ」「吉田類の酒場放浪記」をはじめ、飲食をテーマにしたドラマや映像ってついつい、観てしまう。生瀬勝久さんが料理上手なヤクザの組長さんを演じるグルメ×任侠ドラマ「侠飯(おとこめし)」も良かったな~。見てるそばから作りたくなったオトコ飯がいろいろ。

で、これまでいろんなグルメドラマを見てきて思ったのが、ストーリーの中に、面倒くさい、センチメンタリズムとかロマンティシズムが入ってこない方が個人的には好きだな、ってこと。たとえば「孤独のグルメ」でも、仕事の合間に空腹を満たすべくお店に突撃して、ひたすら胃袋を満足させる井之頭ごろーさんの姿がいいわけで、そこに「淡い恋」とか、「仕事の愚痴」とか「家庭でのトラブル」とか、ほとんど入ってこない、ある意味サラッとしてる。

なぜ、こんなこと思ったかと言えば、ドラマ「絶メシロード」を見ていて、「ちょっと鬱陶しいな」と思ったから。奥さんと娘がいて、マイホームも持つ中年サラリーマンの主人公が、週末になると一人で、キャンピングカーよろしく車中泊を楽しみつつ、このままだと絶滅してしまうその地のグルメを求める物語なんだけど、途中、主人公の心のつぶやき、とか、仕事でへまをした部下への愚痴とか、変な男のロマンとかが入り込んできて、観ていて「早送りしたくなる」シーンがたまにあるのよ。ただ、登場する絶滅グルメはどれも食べてみたい!と思うような昭和レトロ感が満載で、純粋に食べるシーンだけは真剣に見ちゃう。

単純に、主人公のちょっと素人っぽい、妙に「おどおどした風」の演技が好みじゃないのかも。

と思ってみていたら、ドラマの途中から俳優、山本耕史くんが登場して、(個人的に山本くんはまったく好きじゃないのだけど)「さすが、演技がうまいな!」と思って見ていたら、絶メシのお店に富山の「お食事処 ポーク」が登場!私はまだ行ったことないのだけど、昭和感あふれるメニュー「ポーク風ライス」がこれまたそそるビジュアル。ご飯の上にとろ~り半熟卵とポークカツが乗った、間違いなく男子が好きなガッツリメニュー。

で、このドラマで笑ったのが、お店を訪れた山本くんが、カウンター内のマスター(お父さん)と店を手伝う娘さんの会話に、妙な妄想をしているシーン。「この後、飲みにいくか?」「いいわよ、だいてくれるなら」「もちろん、だいちゃる」といった会話が聞こえてきて、山本くんは「この年齢差のカップル、いったい何なんだ?!」と一瞬、頭がパニックになるところ。

県外の人からしたら聞いてビックリするのが、とやま弁「だいてやる」よね。「ご馳走する」「おごってやる」の意味なんだけど、私も初めて聞いた時は驚いたもん。

目なんかこうウルウルさせながら「ねぇ・・・今夜はだいてほしいの」なんて上目遣いで言われたら、「おうおう!おいらがだいちゃる!」って気前よく言いそうになるよね(ってか、わたしはオヤジか?!)




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