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日本で最も美しい村「群馬県は中之条町」

「日本で最も美しい村」の春号が完成しました。取材に伺ったのは今年の2月。2か月前のことなのに、すでに遠い昔のことのよう。あれから世の中はものすごいスピードで変化してしまった。



今回、世界を混乱におとしいれた「ノアの箱舟」状態は、いずれ訪れるだろう、とうっすら予感していたのだけど、まさかこんなに早く来るとは想定外だった。
いま、地球上で起こること、私たちを取り巻く事象、色々なもののスピードがものすごく「加速」しているのを感じる。


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で、今回の中之条町。伊参(いさま)、六合(くに)、ふたつの地域が「美しい村」として登録されていて、どちらも、とてもディープで面白い地域。温泉好きな人なら、四万温泉、尻焼温泉をはじめ9つもの温泉が湧き出る温泉卿としても知られている。
表紙は、「四万ブルー」と呼ばれる水の色。季節によってその青は、インディゴブルー、ターコイズブルー、ティファニーブルー、といろんな表情を見せるのだとか。

紙面に登場するのは、こんな方々。

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「中之条ビエンナーレ」という現代アートの芸術祭でも有名。期間中は、町にひとがあふれ、それはもう、大変な賑わい。

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平均年齢80歳近くのお母さんの手作業で生まれる「こんこんぞうり」作りの現場は、とてもあたたかくて、最初は少し、ぎこちない空気感だったものの、言葉をぽつぽつと、交わしていくうちに、徐々にお母さんたちの表情が柔らかくなっていく。



インタビューの醍醐味って、そういう瞬間だ。
初対面で「はじめまして」から始まって、限られた時間の中で取材相手の心や思いに寄り添いながら、相手の「心の水路」に橋をかけていく。

そして胸の内なる想いを引き出す。丁寧に。糸を一本、一本、紡ぐように。こつこつと。

日本にはまだまだ、知られざる沢山の魅力的な「田舎」があること。
そしてそこにはもれなく、ステキな物語を持つたくさんの人々がいること。

これから、人々が旅をする目的は、「生き様」にリンクすると思う。
あの町の、あの地域の、あの人に逢いたいから旅をする。
あの人の「生き様」に触れたい、感じたいから、わざわざ辺境の地まで出かけていく。

このネットの時代、スマフォから膨大な情報はとれても、それは玉石混淆の世界。ウソもあればマコトもある。あなたが「自分の言葉で」話すことができるのは、あなたが実際に、見て、感じて、経験したことしか話せない。

だからこそ、生身の人間と向き合い、リアルな対話から得られる経験は、この先、特に若い人々が「本物」を学ぶうえで、大事な経験になると思う。

書を捨てて町に出よう。
(世の中の騒ぎが落ち着いたらね)

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