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猫日記ー猫に捧げるラブレター
拝啓 ミルク殿
あなたが我が高橋家にやってきて、はや4年。生まれて数ヶ月の乳飲み子だったあなたは、私の手のひらにも満たないその小さな身体を私の首元に安心しきったように投げ出し、無条件に甘えてくれた日々は今はもう遠い記憶。
今では、例えるなら、働き盛りの30代のサラリーマンのごとく。さすがに赤提灯で一杯、とはいかないものの、炙ったカツオに目がないあなたは、人間だったら間違いなく日本酒を好みそうな日本の「漢」だ。
やや肥満体の立派な青年になったあなたは、猫らしからぬ、忠実な一面もあり、家人が外出すると玄関先で帰宅を律儀にお待ち申し上げる、健気な姿が見る者の胸を打つ。
内弁慶でシャイ。
繊細にして、時に大胆。
「アメとムチ(ツンデレ気質)」。
色気よりも食い気。
甘え上手。
照れ屋。
気まぐれ。
移り気。
熱しやすく冷めやすい。
私はあなたのそんなところに惚れているのです。
たまに、影で「二重アゴだね」とか「お腹がたぷたぷしてる」とか、言ってゴメン。二重だろうと三重であろうと、どんなアゴだろうと、あなたは「漢」の中の「漢」。king of MENなのです。
親愛なるミルク殿
猫のみるく(4歳、男の子、タンスの引き出しをあけたままにしておくといつの間にか勝手に中に入ります)
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